芽室岳・パンケヌーシ(西峰)

西峰から芽室岳


【行程】 8/14(水)晴れ[芽室小屋5:48−山頂まで3.5K6:38−西峰分岐8:27−芽室岳8:53/9:15−西峰分岐9:30−西峰(パンケヌーシ)10:07/10:40−西峰分岐11:10−山頂まで3K12:16−芽室小屋12:52/13:24=白銀荘16:45/17:40=十勝岳温泉17:50(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


芽室岳から西峰○カムエクを諦め十勝岳温泉を目指したのですが、途中の狩勝峠が「濃霧で視界20m 」のために急遽方向転換して芽室岳に向かいます。麓に小さな山小屋があり登山道も整備されているとのガイドブック情報だけが頼りです。果たして泊まれるのか、ダメなら車で寝るつもりで林道の奥に車を突っ込みます。おおっと、前方に柵が!ここも通交禁止でしょうか?なぁんだ円山牧場の放し飼いの牛が逃げないように林道に柵がしてあったのです(驚ろかすなよ)

○ようやく芽室小屋に着いた登山隊を待っていたのは6名のお姉さんたちでした。彼女らは増水の日高十勝を諦めお手軽な芽室岳に転進してきたのでした(どこかの誰かとおんなじだぁ)おまけに我々が神威で会ったガイド登山隊と楽古で会ったそうです・・・なんと日高は狭いのぉ。

○翌朝はガスのなか好天を期待しつつ急登を繰り返します、道は良く整備されており何の問題もありません、快調なピッチで高度を稼いで行きます。早朝の山路に響き渡る嬌声「おっかしー、わっはっはっは・・・」始めは熊避けに丁度良いとお喋り達に付かず離れずでしたが、急斜面の途中から無口となったので、登山隊は二段ロケットに点火してブッちぎります。

○西峰分岐からは待望の芽室岳の山頂が望まれます、逸る心を押さえつつ辿り着いた一等三角点の頂上は日高の絶好の展望台でした。どんどんガスが晴れ上がりあっという間にピーカンとなった山頂からは、緑深い山々の連なりがどこまでも続きます。でも隊長の心の中では憧れのカムエクの晴れ姿を見て無念の気持ちは高まるばかりでした『いつの日にかきっと』そっと誓います。

西峰から幌尻岳○次は西峰(パンケヌーシ)へと足を進めます、次第にハイマツが密になり足下の踏み跡が薄くなります。急斜面の笹薮とお花畑のトラバースは道が無いに等しく歩きにくいこと夥しい、でもこの苦労はすぐに報われました。こちらの頂からは先程は前衛の山に邪魔されていた幌尻岳が大きくその姿を見せてくれました。この輝くような日高の盟主には他の山を圧倒するような迫力ではなく包み込むような優しさを感じました。

○長い下りを終えると足の痛みは思ったより軽微ですが尾を引いています、まだ縦走には少し不安が残ります。初めての展望に気を良くした登山隊は次の目的地「十勝岳温泉」に向かって出発いたします。



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