美唄山

奈井江槍〜芦奈江岳〜美唄山

美唄山の山頂にて


【行程】 8/3(土)曇りのち晴れ[札幌5:00=(車)=奈井江7:00==登山口7:40/8:05−槍入口9:05−奈井江槍9:20−芦奈江岳9:54−林道分岐10:30−美唄山11:10/12:40−林道13:10−登山口14:10/14:22==不老の滝14:26==ないえ温泉15:30/16:28==札幌18:58]
【メンバー】 隊長、Iさん、Kベイさん、Fさん、Tゾーさん、V口さん


奈井江槍から美唄山○「何が悲しゅうてトップシーズンに低山かな」美唄山オフミの告知を見て鼻先で笑ったのはつい先日のことでした。ところが何の因果か気がつけば参加メールを打っていたのでした(自分でも吃驚仰天!)厚い黒雲が空一面を覆い今にも雨粒が落ちてきそうな登山口です「行くっきゃないか」重い腰をあげ出発です。いきなり林道の急登で早くも弱音が・・気温が低いのが夏の低山にはありがたい(口だけは達者な負けず嫌いの登山隊です)1時間で奈井江槍入口です、ここでIさんのザックから夏山ガイド第5巻の最新版が飛び出します、熟読吟味の末に稜線ルートを辿ることにいたします。

○滑り易い道を登るとすぐに稜線です、まず左の槍を目指します笹が刈ってあるので難なく穂先に到達。流石に槍の名前は伊達じゃありません、岩ではありませんが本物の槍ヶ岳と同じような山頂です、木々の間から美唄山が美しい山容を見せています。分岐まで戻り縦走の開始ですが次第に濃くなる草木に登山隊のペースも湿り勝ちです、踏み跡はしっかりしているのですが薮が少々煩くなってまいります。

芦奈江岳にて美唄山をバックに ○先頭は言わずもがなIさん、喜々としてルートを探しながら高度を稼いで行きます「着いたよー」暗い樹林帯から眩しい陽射しの明るい芦奈江岳山頂に飛び出しました。そうです雨になりそうな天気はいつの間にか晴れマーク、皆さんの日頃のおこないに感謝です。芦別岳が望まれますが山頂付近には雲があります。

○「私、下りは遅いから」何度この言葉を聞いたことでしょう、そうですIさんは大きな勘違いをされているようです、超人たちと同行しているうちに我々凡人を遥かに凌駕する実力を身につけてしまったのです(Gさんあんたが悪い)という訳で薮のなかで妖精のように舞う姿はすでに人間離れしていました。

美唄山から芦別岳遠望○鞍部まで下ると林道がすぐそこでした。道は急激に良くなりましたが急登を一直線、いつしかFさんの口からも冗談が絶え登山隊は黙々と山頂を目指します。あと20mでのKベイさんからの弱音もご愛嬌、軽がる到着です。ピーカンの山頂からは一等三角点の名に恥じない展望が得られます、先ほど芦別岳の上に掛かっていた雲も消え去り夕張・十勝のスカイラインが美しい。至福の一時です、陽射しは強いが風が心地よく長尻を決め込み話しに花が咲きました。

○さて本日の昼食はフランスパンのサンドイッチです、食当Tゾーさんのマッシュポテトから辛子まで至れり尽くせりの準備に感激!最初は多いかと思った食材も登山隊の食欲の前にはひとたまりもありません。美唄コースから来た2人が下山するので集合写真のシャッターを頼みます「ありがとうございます」って写ってないじゃありませんか(なんのこっちゃ)改めてセルフタイマーで撮り直します。

美唄山から奈井江槍、芦奈江山○さあ下りです「私、下りは遅いから」「はいはい、もう誰ぁれも聞いていませんよ」林道の下りは急なザレた道で気が抜けません、登山口に着いたらもう膝がガクガクです。ついでに400m先の「不老の滝」を見物、水量が少なくいまいち迫力に欠けますが45m二段の滝はなかなか見応えがありました。帰りには「ないえ温泉」に立寄ります、汗を流してさっぱりしたら豪雨が待っていました、恐るべしV口さんの“下りたら雨男”ぶり。

○ほんの足慣らしハイキングのつもりで参加しましたが、異能戦士の集まり美唄山オフミはなかなか侮り難い山行でした。コースも奈井江槍〜芦奈江岳〜美唄山の縦走は変化に富み静かな山旅が楽しめました。林道から美唄山を往復する人が大半のようですが全く惜しいことをするものです、このコースの魅力の十分の一も楽しめていませんね。ほんの少々の薮と1時間の余裕が実り豊かな山旅に繋がるとしたら貴方ならどうしますか?登山道を整備された奈井江山岳会の皆様にお礼申し上げます。



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