余市岳

山頂の一等三角点


【行程】 7/21(日)曇り[札幌4:55=(車)=キロロ登山口7:03/7:10−ゴンドラ分岐7:41−余市岳8:35−ゴンドラ分岐9:34/10:00−登山口10:53/11:03−宏楽園11:45/12:45==札幌14:35]
【メンバー】 隊長、ABちゃん


○札幌近郊の最高峰を誇る余市岳は、ゴンドラルートの開拓によって誰でも登れるミ〜ハ〜山になってしまい、その魅力が落ち評判は芳しくありません。ところが付近では他に比べるものの無い広大なお花畑が隠されている、それも今が旬とのHYML最新情報を入手した隊長は早速探索に出撃いたします。
 
ガスのなかの山頂にて○登山口からは良く整備された山道を快調なペースで飛ばしますが、低く垂れ込めた曇り空のもと気温が高くないので汗は掻きません。トップのABちゃんは途中の急登にも速度を下げることなく一気に稜線に突き上げます、左にゴンドラ駅からの道を併せ尾根上を山頂目指しまっしぐら。暫くするとガスに突入です、傾斜が緩やかになると前方に観音像とケルンが現れました。山頂はここから300m奥でした、ガスと風で寒い山頂には誰も居ません、真中で一等三角点が自己主張していますが記念写真もそこそこに山頂を後にします。

○急な傾斜の滑り易い道を下るとガスの中から黄色いエゾキスゲの群落が、その下には可憐な白い花が一面の絨毯です、周辺には黄色や紫の高山植物が所狭しと花を咲かせています。風に花を揺らしながら我々を迎えてくれました、ガスの中に繰り広げられる幻想的な花々の競演に寒さも忘れ呆然と見とれる隊長。札幌の近郊にこんな豪華な「秘密の花園」があるなんて自分の目で見るまでは信じられませんでした。

○半袖のまま佇んでいたので身体は冷え切りましたが、美しい花達の歓迎に心の中には温かい微風が流れます。ゴンドラ駅分岐まで一気に下り早い昼食を取って登山口に着いたらまだ11時でした、帰りには宏楽園温泉に立ち寄り汗を流します。昼からの温泉三昧も塩素臭いもので「正しくない温泉」でした、知識が増えると言うことは自ら住みにくい世の中を引き寄せるので必ずしも幸せにはなれません・・これが温泉道というものさ。本日はガスのために展望こそ利きませんでしたが幻想的なお花畑に大満足の低山散策でした。



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