風不死岳

支笏湖から立ち上る風不死岳


【行程】 6/1(土)晴れ [恵庭岳から=>七合目ヒュッテ11:05/11:23−樽前山分岐11:54−登山口12:16−風不死岳13:11/13:35−登山口14:08−七合目ヒュッテ14:48/15:00=(車)=伊藤温泉15:30/16:55=新千歳空港17:45=札幌19:00]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


砂漠地帯から緑の風不死岳 ○恵庭岳から降りた登山隊は元気一杯で次の山を目指します。樽前山は3年前の北海道遠征で寄った懐かしい山ですが、突然の豪雨に恐れおののいた体験が思い出されます。七合目ヒュッテからは道標に導かれ西に向かいます、すぐに樹林が切れ一面の砂漠世界が現れます。左手には樽前山の赤茶けた草木一本もない斜面が立ちはだかり、右手前方には新緑で若草色に染まった風不死岳が聳えています。
 
○荒れた大地をうねうねと進みようやく樹林帯に近づきました、ここに驚愕の道標が「風不死岳登山口」ですって、いったい今までの小一時間はなんだったんだ。ここからは気持ちの良い樹林の中を急な登りが続きます、ロープも随所に現れ一気に高度を稼いで行きます。下ってくる登山者とすれ違いますが皆さんお疲れの様子で、この先の厳しさが予想されます。

可憐なシラネアオイが迎えます ○稜線に出ると暫く笹原が続き次の登りに備えて息を整えます、一山越えるとようやく三角形の山頂が望まれます、数名が休んでいました。一度小さく下った辺りにシラネアオイが咲き乱れ登山者を歓迎してくれます、最後のひと頑張りで山頂です。山頂からは支笏湖の向こうに今朝登った恵庭岳が霞んでいます、振り返ると樽前山が外輪山と溶岩ドームの特異な外観を見せます、真直ぐに立ち昇る薄い噴煙が活火山を主張しているようです。

山頂にて ○あまりに気持ちの良い山頂の雰囲気でしたので大休止しました、ついでにシェルパに迷惑電話です「目の前にドームが見えるよ」「隊長ワールドカップですか、いいなぁ」・・君は何をいってるんだあぁ(そう言えば本日は札幌でドイツ戦でした)下りは超特急です、先に下山を開始した人々を次々に抜いて行きます、しまいには登りですれ違った人たちまで餌食としてしまいました。最後の長い砂漠を横断すると七合目ヒュッテの駐車場です、随分早く行動したので温泉に入る時間はたっぷりとあります。

○もう一度ポロピナイに戻り伊藤温泉に向かいます、湖岸道路からの眺めは対岸に風不死岳が湖から立ち上がり、前方には恵庭岳が黒々と聳えたちます。伊藤温泉は派手さはありませんが充実した「正しい温泉」でした。内湯は申し分ありませんし露天風呂からは正面に風不死岳が望める贅沢な眺望を欲しいままです。折りしも夕陽を浴びて重厚な山容は輝きを増し、本日の疲れはアッと言う間に吹き飛んでしまいました。



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