七種三山
七種薬師・七種山・七種槍
七種薬師から主峰七種山を望む
【行程】 1/13(日)晴れ [大阪6:30=(JRバス)=福崎IC8:15/8:24=(タクシー2230円)=板坂8:35/8:40−板坂峠8:58−397p9:35−七種薬師10:56/11:10−七種山13:09/13:21−430p14:00−七種槍14:33/14:40−林道出合15:18−奥16:05−甘地16:25/17:35=(タクシー2070円)=福崎IC17:48/17:55=(JRバス)=新大阪19:25] 【メンバー】 隊長、シェルパ1号
○この山域には七種三山と言われる山があります、主峰の七種山から七種槍へはルートがありますが七種薬師への一般道はありません。諦めかけていたところインターネット検索で三山周遊の記録を発見し挑戦することにします。福崎ICからタクシーで板坂まで入り池の手前で降り、右手にある林道を辿りますがすぐに笹薮の中の道となります。
○板坂峠からは右手の赤い三角プレートに導かれて登山道に入ります。少々のアルバイトで稜線に出ますので右折、少し行くと展望の良い岩場です、板坂の村落や池が眺められ心地よい汗が噴き出します。397pから道は北上し正面に七種薬師が大きく望まれ、岩と薮の痩せ尾根は西上州の乗りでした(ちょっと易しい)道は思ったより良く踏まれていますし、テープの類は豊富ですから注意すれば迷いません。
○最後のひと頑張りで薬師像が迎えてくれる山頂です、東には天に向かって突き上げる七種槍がスカイライン上に異彩を放ち、北には最高峰の七種山が扇の要の位置を占めデンと威厳を持って聳え立ちます「あそこまでは遠いなぁ」今日は弱気が先行する隊長です(昨日の激登お疲れが・・)誰もいない暖かい山頂は小鳥のさえずりが子守唄となります、食事が終われば元気を取り戻し縦走を再開いたします。
○痩せ尾根を西に下ると恐怖の鎌尾根との分岐点になり十字峰です、ここから北進して複雑な尾根筋を辿ります。テープを信頼すれば大丈夫ですが、間伐のため木々に白い紐とピンクのテープがベタベタ地点があり、小ピークからの下りでは細心の注意が必要でした。途中で前方からガサガサと藪を分ける単独行2人に出会いました、まったく物好きな人たちです。
○流石は主峰の七種山です、数名のパーティが山頂にいて、つなぎ岩の方からキャーキャーと賑やかなことです。つなぎ岩は底部で岩盤につながった高さ15M幅5Mの大岩が40Cmぐらい離れており、上からクレバスを覗きこむと目が回ります。この岩の先端で弘法大師が秘伝を修練された由。不信心な隊長はロープ一本で向こうの岩に飛び移ると、斜めになった滑りやすい岩の上ではお尻がムズムズして生きた心地がいたしません。シェルパは珍しく「君子危うきに近寄らず」等と大人びた台詞で岩に近づこうとしません・・
○なかなか脚の速いパーティです、登山隊の追込みにもかかわらず同時に七種槍に雪崩れ込みます、先行の2人はどうしても抜けませんでした・・(もう心臓バクバク)この無理が災いして山頂からの下りを間違えてしまいました「お先に失礼します」『って君たちどこ行くの?』嗚呼!ここまで難コースを無事に辿ってきたのに、何たる気の緩みでしょうか?
○テープに誘われ確認を怠りました、真っしぐらに転がるように下降いたします・・気が付けば正当なコースの尾根が右手に連なっています「どういうこっちゃ」南に向かうはずが東の尾根を下ってしまいました、幸いテープもあり暫くすると鹿柵も現れなんとか降りられそうです、それにしても急降下です。まあ三山縦走は果たしたからここで下山してもいいかな(安易な決断ですが)
○柵が切れると小沢を渡り林道にでます「やれやれ助かった」奥の集落まで数キロ歩き、ついでに甘地駅まで1キロの追加です。駅前の高級割烹で反省会兼大宴会を挙行し、長く厳しかった山行は幕を閉じたのでした。今回は所期の目標の三山縦走は果たしたものの下山路を間違えるお粗末でした。隊長の一言は『まだまだ修行が足らんな』(深く反省)