浅間山

小浅間山から浅間山を望む


【行程】 7/4(日)晴れ[小赤沢8:00=峰の茶屋10:25/10:40−小浅間分岐11:00−1900M付近11:55/12:13−浅間山13:24/13:42−小浅間分岐14:35−小浅間山14:57−小浅間分岐15:03−峰の茶屋15:25/15:40=(ぶっかけ蕎麦)=碓井軽井沢IC16:50=練馬IC18:27=三軒茶屋19:20]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗


○『浅間山の登山は解禁になったようだ』という噂を信じて記念登山に来ました、まだ山頂付近だけは立入禁止とのことでしたので行けるところまで行きましょう。噂の真相は如何に?28年前に同じコースを登っている隊長は、まだ登っていない相棒の為に調査行として企画しました。(隊長はやさしいな)朝寝坊の登山隊が峰の茶屋についたのは10時半でした。途中まで降っていた小雨はあがったものの2000M付近から上は雲に覆われて展望は期待できそうも有りません。まあ暑くなくてよかったね、と負けず嫌いな隊長です。

○登山届を書いて、いざ出発です。小浅間分岐のコルまでは気持ちの良い樹林帯のなかの緩やかな登りです。小鳥のさえずりを聞きながら初夏の高原を散歩している気分です。小浅間の分岐に朽ち果てた登山禁止看板が残っていました「あらら、ちゃんと撤去しておかなくっちゃ」のんきな登山隊でした。ここからいよいよ本格的な登りが始まります、10分ほどで樹林帯を抜けあとは遮るもののない禿山となります。道標は一つもありませんが道は広く良く踏まれており要所要所にケルンもあり迷う心配はありません。心構えの問題でしょうか、どうも山のスケールが良く理解出来ていないようです、すぐそこ(10分)に見えるのに実際は30分掛かってしまいます、情けなやぁ。しかし一歩一歩確実に山頂に近づいて行くのでした。

○登るにつれて山頂付近にあったガスも晴れてきて真夏の日差しが登山隊を襲います、悪天候を予想していたので日焼止めの準備がありません、柔肌は真っ赤に焼けてしまいました。(皮膚ガンが恐いよぉ)ただ救いは日本海の移動性高気圧からの冷気が心地好い涼風を運んでくれることでした。軽快なピッチで山頂を目指します。

○火山性のザレた登りにくい道をノロノロ歩む亀足隊を一気に抜くと最後の登りです。もう向こうに空しか見えない地点で記念撮影しているカップルに「山頂はどこですかぁ」と間抜けな質問をする隊長でした。「あと10M先ですよ」と真面目な応答に赤面です。だって山頂の標識がないし、火口は見えなかったんですもの。でも火口近辺の立ち入り禁止はどこへいったんでしょう?

噴煙を上げる火口○さすがに浅間山の火口は雄大です、先月の羊蹄山の数倍の大きさですし、水蒸気の噴煙は生きている山を実感させます。お鉢巡りはしんどそうなのでパス。下りは一気です、1時間で小浅間山の分岐に到着してしまいました。途中でオフロードバイクで登山する大タワケ者に出会いました、まったくけしからん。

○帰りには小浅間山に立ち寄りましょう、ここからの浅間山の眺めは一段と素晴らしい。誰もいない山頂から浅間山を仰ぎ見る時に、登ってきた山との対話が完成したような気がしました。(こういう時には相棒は邪魔ですね)

○さて登山口で下山届けを出しますと、ポストの底に何やら赤い字の紙が!『火口から半径2KM以内は登山禁止、ただしH7以降浅間山を眺めるため小浅間山に登るのは限定解除』だそうです。なぁんだ、まだ登山禁止だったんですね。教訓「噂を信じちゃいけないよ!」ちなみに本日は20名ほどの登山者に会いました。

○星野温泉で「ぶっかけ蕎麦」を食し混雑の軽井沢を通過したあとに登山隊の見た物は!嗚呼、なんという絶景でしょう。まず上信越道への道に立ちはだかる「高岳」、高速からは「谷急山」「裏妙義」の山々が戦慄の迫力で次ぎから次ぎへと目の前に現れます。鳥肌の立つような景色の連続でした、高速道路から裏妙義をこんなに実感できる場所があったなんて、今回の山行のもう一つの収穫でした。

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