烏帽子岳
天狗岩・シラケ山・マル・烏帽子岳
稜線からマルと烏帽子岳
4月17日 毛無岩=桧沢岳=天狗岩・烏帽子岳
4月18日 諏訪山=笠丸山
【行程】 4/17(土)晴れ [(桧沢岳から)天狗岩登山口12:13/12:45−おこもり岩13:17−天狗岩13:25−シラケ山13:50:/13:58−マル14:32−烏帽子岳14:46−マル15:01−シラケ山15:56/16:11−避難小屋16:30−駐車場16:47/16:57=楢原17:20民宿「ときわ荘」泊り] 【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗
○烏帽子岳はダム工事のため北側からは入山禁止となっています、南の天狗岩から稜線をたどって行くルートがありますが素人では難しそうです。ところが99年版のエアリアにはこの道が赤の破線になりました、それであれば昇格祝いに是非とも登りたい隊長です。
○塩の沢峠を越えて少し下ると天狗岩登山口に到着です、既に路肩には10台の駐車があり人気のほどが忍ばれます。あいにく落石が直撃しそうな崖の下しかあいていません、しょうがないので腹ごしらえをしながら下山者を待ちます。案の定2組下りてきました、こちらの車のナンバーを見て「横浜からー、あちらでも群馬の山の本を売っているんかい?」と喧嘩を売ってきます。「これが目に入らんか!」と愛読書"群馬の山歩き130選"を振りかざす隊長、恐れ入って平伏する原住民たち。
○天狗岩までは整備されたハイキングコースで超安全に西上州の岩稜に触れることができます、展望を楽しんだところでいよいよ本日のメインイベントの烏帽子岳への往復です。コルからは薮っぽい潅木の中の急登です、ハァハァいいながらたどり着いた山頂は360度の超一級の展望です。西上州の山は言うに及ばず奥秩父の山々(金峰の北面はまだ白い)さらにスカイラインに沿って双眼鏡でたどると大きな白い峰が視野いっぱいに広がります。南ア甲斐駒ヶ岳の神々しい姿に思わず息を飲みます。
○ここからマルまでは岩稜のプロムナードです(ちょっとヤブっぽいですが)適当にルートファインディングしながらコブをひとつひとつ踏んで行きます。稜線上は低い潅木ですので展望は抜群です、コブを越える毎に少しずつ変化してゆく景色は見飽きることがありません。マルの手前の切れたった岩場からは烏帽子岳が素晴らしい姿に見おろせます。シラケ山から先は誰にも出会わない静かな山道です、天狗岩までの賑わいが嘘のようです。
○マルへはコルから落ち葉の道をひと登りです、山頂は木立に囲まれて展望は良くありません。烏帽子岳が眼下に眺められますが、名前の通りそそり立っています。急坂をかなり下ってまた急登となるので体力の消耗が予想され、空身でピストンとします。烏帽子岳の山頂は絶好の展望台です、歩いてきた天狗岩から連なる遥かな稜線が望まれますが、あそこを登り返すのかと思うとため息が出ます。
○マルまで戻りへたり込んで息を整えていますと、ザァーッ、ザァーッという規則的な音がしてきます、何だろうと思っていますと、なんと単独行のおじさんの登場です。いったいどこから来たのでしょうか?いままで陰も形もありませんでしたのに。聞けば北側から沢を詰めてきたそうです、まったくビックリさせられました。「昼まで野球をしてたので出発が遅くなった」とは、のんきな地元民です。
○マルからシラケ山までの道のりのなんと厳しいことでしょう、標高の低い所へのピストンは帰りが登りになるので精神的に辛いものがあります。シラケ山に着いたときはもうフラフラです。それでは時間もあるので素晴らしい景色に名残を惜しみましょう(本心はくたびれたので休みたい)明日登る諏訪山も深い緑のなかに静かに佇んでいます。
○上野村は桜が満開です、民宿「ときわ荘」の奥には見事なしだれ桜が咲き誇り春爛漫です。食事は山菜中心のうれしい献立でした、タラノメの天婦羅やフキノトウ、自家製のこんにゃく、ほうれん草入りウドンなど次から次ぎへと盛りだくさんです、おまけにオバサンが横に座って「うまいだろう」と催促です、隊長は「うまい、うまい」を連発しますと「もっと食べろ」といろいろ追加してくれます。お客は我々だけ、地酒を飲んでうまいものを食って、極楽じゃぁ〜。明日は浜平の登山口まで車で送ってもらいます。