鹿岳・四ツ又山

四ツ又山(4P)から鹿岳


荒船山=鹿岳

【行程】 11/22(日)晴れのち曇り[荒船山から――>大久保11:30/11:50−下高原11:58−コル12:45−二ノ岳12:55−一ノ岳13:18−マメガタ峠13:58−四ツ又山14:40−天狗峠15:03−大久保15:40=塩ノ沢峠16:10=御荷鉾スーパー林道通行止め6:30=塩ノ沢峠16:50=(こだま温泉)=本庄児玉IC19:10=長坂SA20:10/22:30=練馬IC23:05]
【メンバー】 隊長(単独行)

○昨年の11月に両神山の帰りに車で御荷鉾林道をたどり、西上州の山の岩稜と紅葉の組み合わせの美しさを認識してから、いつかは再び訪れたいと思っていたのでした。今回は奇岩で特徴のある鹿岳へ登ることとします。荒船山から大久保に着いたのは11時半でした、村外れの橋の先のスペースに駐車してラーメンを作ります。下高原の登山口の手前300メートルに登山者用の新しい駐車場が出来ていました。(15台ほどで満車でした)登山道は杉林のなかをひたすら登ります、しだいに急登になり植生が落葉樹に変わると最後の滑りやすい道が行く手を阻みます。下山者に注意しつつ一気に登りきると一ノ岳と二ノ岳の間のコルに出ました。

○ここにザックをデポしてまず二ノ岳へ向かいます、岩稜の道をロープを頼りによじ登ると一ノ岳が眼下に望まれるようになり二ノ岳山頂に到着です。「正面の黒っぽい大きな山はなにかなあ?」との独り言にたいして隣から返事がありました。「あれは浅間山ですよ」隊長は驚愕です。だって朝の浅間山は真白だったのに、わずか3時間の間に黒くなるとは、うーん不思議です。そう言えば荒船山も黒々としたシルエットを見せています。(お天気は太陽ポカポカの快晴です)

一ノ岳から二ノ岳
○一ノ岳から見る二ノ岳は奇岩峰と紅葉のコンビネーションが素晴らしく、いつまでも見ていて飽きることがありません。紅葉はピークを過ぎていますが標高1000メートルの鹿岳はまだまだ見頃でした。(昨年に比べるとちょっと見劣りしますが)山頂から南方にどっしりとした山容の四ツ又山が望めます、さてこのまま往路を戻るのはもったいないのでこの山を回って行くことにします。そうと決まったら早速情報収集です、幸い四ツ又山から登ってきたカップルに道を確認できたので出発です。

下仁田から四ツ又山
○ここから登山口までは途中で1パーティに会っただけです、やはり思った通り西上州の魅力を十分に堪能しつつ静かな山旅を楽しむことができました。四ツ又山は名前の通り4つのピークがありますが、これをいちいち登ったり下ったりで体力を消耗します。ついに隊長は古傷の左膝に痛みが走りました、バンテリンのゾロ品を塗りますが急な下りでは激痛に歯を食いしばります、最後は足を引き摺りながらの下山となってしまいました。最近好調だっただけに油断して無理な負荷を掛けてしまったようです。(隊長の弱点はガラスの膝だったんです)

○ようやく大久保に下山すると、採ったばかりの柿の実を軒下に吊るしているところでした、山村の昔ながらの懐かしい情景は心を和ませてくれます。車に到着した途端に雨が降り出しました、急いで出発です。これからみかぼ林道を通り西御荷鉾山に登って帰ろうという魂胆を持っているのです。

○塩ノ沢峠に向かって登って行くと、雨はいつしか雪に変わりどんどん激しい吹雪となってきます。これはヤバイ、チェーンは無いが4WDで乗り切ります。でも下ってくる車がスリップしながらこちらに流れてきた時には肝をひやしましたゼ。峠からは御荷鉾スーパー林道に入りますが交通は跡絶え、時折路面を覆う雪に車は横滑りを開始します、その都度カウンターを当てる隊長のハンドル捌きは芸術的でした。(これはウソです、冷や汗の連続でした)20分も進むとなんと前方に路面崩壊のため前面通行止めの看板と柵が、なぜ林道の入口に置いてくれないの?もう本日は諦めて引き返します。こだま温泉(芋を洗うような混雑で最低)で汗を流してから帰宅しました。

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