蔵王山

地蔵山・熊野岳・苅田山

セブンサミッツの完登だ!


10月30日 東京=(車)
10月31日 =岩木山八甲田山八幡平=盛岡
11月01日 盛岡=早池峰=湯の台
11月02日 湯の台=鳥海山=志津温泉
11月03日 志津温泉=月山蔵王山=東京

【行程】 11/3(火)ガス一時雨[月山から=西川IC12:30=山形蔵王IC12:45=蔵王温泉13:20/30=(ロープウェイ)=蔵王山頂13:53/14:00−地蔵山14:10−熊野岳14:35−苅田山頂15:05−苅田駐車場15:35/16:00=(タクシー)=蔵王温泉16:30/45=宮城川崎IC18:10=三軒茶屋22:15]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、シェルパ1号

○月山から車を飛ばした登山隊は1時半のロープウェイにギリギリで間に合いました。上は天気が悪いらしくお客は数名です、さらに上のロープウェイに乗り継いだのは我々3人だけでした。山頂駅で降りると外は嵐です、雨は少しですがガスと強風が激しく襲い掛かってきます。しかし鳥海山の山頂付近の大風で鍛えられた登山隊の行く手を阻むものではありませんでした。

○地蔵山までは普通の山道ですが、ここから先はガレた岩場の中を行きます。樹木が無いので横殴りの風はまともに来ますし、ガスで視界は利きません。しかしここには高さ5メートルほどの電信柱のような木の柱が20メートルおきに埋まっていますので道に迷う心配はありません。熊野岳へは直登ルートをとります、ここで柱と別れますが代わりに岩に白ペンキのマークが丁寧に打ってありますのでそれに従い一気に登ります。

線路は続くよどこまでも
○熊野岳の山頂はなだらかで広く熊野神社のお宮が真ん中にあります、三角点は神社の裏手になりますが、なにも展望がないのでここで記念写真をとります。(ついにセブンサミッツ完登です)さて下りはまた電柱が導いてくれますのでガスに関係なくドンドン歩きます。馬の背はこのコースのなかでも一番風の強い場所です、右から左へ激しい勢いでガスが飛び去って行きますが、隊長は半ば放心したような状態でこの眺めを呆然と見ています。電柱のような柱に沿いながら思わず「線路は続くよどこまでも」と口ずさんでいました。

○お釜を左に見ると(なにも見えないが)苅田駐車場への下山路であるリフト乗り場への道が右へ分岐します。ところがリフト乗り場からの下りの道が不明です、道を探しながら展望台方向に進んで行きました。ここで隊長の重大な判断ミスが、なにを勘違いしたのか道が確かな苅田山頂から車道を通って行く道を選択したのです。ここは最終バスの時間が迫っているので強引にリフト沿いに下りるのが正解でありました。わざわざとんでもない遠回りをしてしまい、最後はエコーラインを必死に走ったのですが、ああ無情にも目の前でバスは時刻どおりに発車して行きました。失意の登山隊がバス停に着いたのは定刻を5分過ぎていました。

○ドライブインも今季の商売は修了ということで店仕舞いです、公衆電話もなく店の人は宮城に下りるので車の便乗も出来ません。非常用の携帯電話でタクシーを呼びますが50分もかかるとのこと、寒くなってきたので「しゃあないなあお茶でも飲むか」とお湯を沸かします。沸騰してきたところに目の前を通過する空きのタクシーが、「いやに早いなあ」と期待する隊長です。このガン飛ばしが実に良く利きました。このタクシーは蔵王温泉に送客した帰りの宮城の車でした、なにやら期待を込めた6つの目に見つめられ思わずブレーキに足がいったそうです。予約をキャンセルし早速乗り込みます。

○ロープウェイの乗り場に着いたときにはもう日が暮れかかっています。今日はこれから東京に真っ直ぐ帰っても夜遅くなるので残念ながら温泉は入れません。長かった4日間でしたが事故も無く無事に初期の目標を撃破できて本当に良かったと同行者に感謝する隊長です。(まったく良くこんな企画を実行に移すものです)晩秋のみちのくを堪能したあっちこっちフラフラの旅でした。

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