焼岳
上高地から焼岳
焼岳=乗鞍岳=美ヶ原
【行程】 5/30(土)曇りのち晴れ [東京2:00=(車)=松本IC5:45=中の湯7:00/7:20−第一ベンチ8:00−りんどう平(第二ベンチ)8:43−山頂10:09/11:26−焼岳小屋12:12−登山口13:30−かっぱ橋14:05/15:30−バスターミナル15:45=(バス)=中の湯16:00=(車)=平湯16:30(民宿つゆくさ0587−9−2620)] 【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗
○今回の焼岳はMMLの過去記事を検索するところから始まった。どうやら中の湯からのルートは田代さんの推薦らしい、これなら大魔人のお怒りに触れぬだろう。こうして隊長の初めての上高地入りは変則バリエションルートとなったのでした。
○松本から中の湯までは土砂崩れの修理中で片側通行が何個所かあり混雑時は時間がかかるので、朝はやく2時に東京を出ました。心配していた中の湯の駐車スペースは国道脇に数台可能です。(当日は我々のみで日曜日には3台停まっていた)
○小雨のパラつく中を天気の回復を期待しつつ登り始めます。この近辺では珍しいブナ林のなかをぐんぐん高度を稼いで行くと、雨に濡れたブナの若葉が一層みずみずしさを増し、我々の疲れを癒してくれます。まるで大地の気が身体の隅々まで満たされてくるようです。
○いつしかブナ林から岳樺にかわり、やがて登りが緩やかになると熊笹の草原地帯のりんどう平に着きます。ここから焼岳が望めるが2200メートルより上は雲に覆われています。
○ガレ場の縁を通過すると、山頂までは火山岩の瓦礫地帯を急登する。ガスのなかを登山禁止の南峰に迷い込まない様、慎重にルートを確認しながら登ります。時々風に乗って硫黄の刺激臭が我々を襲ってくるので不安になります。
○山頂に着くと誰もおらず、食事をしながら天気の回復を待つことにします。風は冷たいが大地が温かいので快適です?そこへ上高地から空身のオバサン7人組が登場。静かだった山頂は一転修羅場と化す、恐そるべしオバタリアンパワー。
○コーヒーを飲んだりして1時間15分以上も粘るが天気は回復せず、あきらめて下山を開始する。焼岳展望台もガスの中で、焼岳小屋を通過してからようやく雲の下に出ます。眼下には大正池と上高地が新緑に染まって美しい黄緑色に見えます。そして対面には霞沢岳がガスの中から姿を現しつつあります。
○峠沢のガレを右手に見ながら、梯子、鎖場の悪場を通過すると、後は樹林帯の中の道を下ります。傾斜が緩やかになり小沢を渡ると登山口に出ました。いよいよ隊長の上高地初体験です、ワクワク。
○田代橋は工事中でしたが、ウエストン碑を見つつかっぱ橋へと向かいます。このあたりから突然人通りが多くなる、対岸は人の波です。こうなると我々の山の格好のほうが違和感があるので不思議です。
○上高地は晴れているのですが、東側から雲が次々と湧いてきて、穂高や焼岳は山頂が望めません。かっぱ橋のたもとで1時間半のんびりと過ごし、雲の切れるのを待ちますが、残念ながら時間のほうが切れました。
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