恵那山

山頂にて


【行程】 5/4(月)曇りのち晴れ [黒井沢林道ゲート6:00−黒井沢登山口7:19−野熊ノ池9:00−恵那山10:45/11:30−野熊ノ池13:15−黒井沢登山口14:05−黒井沢林道ゲート15:45=恵那神社=中津川(宿泊)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、シェルパ1号

○ 昨夜駐車場に着いたのはなんと夜の11時でした。(中津川で酒を探し回る馬鹿者が若干名いたためです)黒井沢への林道は昨年の7月に輪島さんの報告にあったように途中で崩壊し車は通行止めです。(黒井沢登山口から4.4K地点が崩壊し、そこから0.5K手前にゲートがあります。ゲート手前に10台ほどの駐車スペースがあります)

崩れた林道○ 長い行動時間となりますので仮眠後6時に出発します。隊長は相変わらず頭痛がひどく今日の行動に不安がつのります。林道の崩壊はますますひどくなっておりトラバースの桟道も流されていますので、30メートルほどの高巻きが必要です。

○休憩小屋からは原始性の強く残る林のなかを沢添いに進んでゆくと、やがて落葉松林となり明るい野熊ノ池に到着します、ベンチもあり気持の良いところです。ここにログハウス調のこじんまりとした避難小屋があるが、なぜか鍵がかかっています。ウーン鍵のかかった避難小屋?最近はどうも理解に苦しむ現象に出合いやすい、隊長が古い人間なのでしょうか?

○さらに高度をかせぎ尾根に出ると、振り向けば中央ア、南アの峰峰が雲の上に並んでいます、疲れも吹き飛ぶ大展望です。ところがわずか1分足らずでこのスペクタクルは雲の中へ、本日の展望はこれにて終了となりました。でも隊長の網膜にはしっかり焼き付けられました。

山頂付近の原生林
○山頂まであと1K地点から奥秩父を思わせる原生林の中の苔むした道となります。岩だらけで歩きにくい道ですが、森の樹樹の呼吸を確かめながら一歩一歩楽しんでゆっくりと歩きます。最後の水場を過ぎると0.3Kで山頂小屋に到着です。ここは神坂峠からきた登山者で溢れかえっていました、やはり林道崩壊で黒井沢ルートは敬遠されているようです。

○山頂で携帯電話の通話可能性を確かめていると、「貸して欲しい」との申し出がありました。「ケンガイですから」と断ると、「ここは何県なの?」、「えーっと岐阜県ですが」、「それは岐阜では使えないの?」、「そうじゃなくって圏外なの」、と漫才をさせられた隊長です。聞けば帰りのタクシーの予約が遅すぎたので早く迎えにきて欲しいとのこと。お気の毒ですが、あまり人を当てにするのも如何なものでしょうか。

○我々は三角点のほかに北側の2191Mのピーク(三角点より高い)も念のため踏んでから下山します。やはり覚悟をしていても帰りの林道は長いですね、でも久しぶりにロング林道歩きをさせられました、昔はアプローチの林道はあたりまえでしたが。

○帰りには林道入口付近からすこし入った所にある恵那神社に立ち寄りました。樹齢何百年の杉の大木が何本も参道にあり、なかなか荘厳な雰囲気の境内でした。山行の無事を感謝して、清々しい気分で中津川へむかいます。隊長の頭痛もいつしか治まっています。明日はいよいよツアー最後の四阿山です。

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