天城山

万ニ次・万三郎

万三郎のピーク


【行程】 2/8(日) 快晴、午後から一時雪 [伊東7:45=タクシー=天城山登山口8:56−万二郎10:08−万三郎11:26/12:00−戸塚峠13:00−八丁池14:20−天城峠16:12−バス停16:45/17:01=河津17:47]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗

○心配していた天気も伊東に着いた頃には快晴にちかく、日頃の行ないの賜物という感じでした。さすがに伊豆は暖かく梅だけではなく桜も咲き始めています。バスは伊豆高原(3〜4キロ手前)までしか行きませんのでタクシーで登山口まで行くことにします。途中チェーンの装着にとまどり約1時間かかってしまいました。(小型で6030円)ほかに駐車場には3台、タクシーが2台到着し、8人、4人のパーティがいましたが、我々は最後に出発しました。

○アイゼン、ピッケルは必携との看板にビビリながら行けるところまで行くことにします。8人パーティはすぐに道を間違え我々が先行です。10分歩いた分岐に10名ほどの団体が休憩していました。聞けば万二郎の頂上直下10分ほどのところで道を失い引き返してきたそうだ。不安が大きくのしかかるが、なるようになるさと前進します。

○問題の個所で踏跡は「登山禁止」の看板を無視して直登しています。先行のカップルが滑りまくり、我々を先行させてくれたが、ここでトップに立つことになりました。30メートルほど登るとツルツルの氷が行く手を阻み、踏み跡もここまで。しかし隊長は冷静に頭を使い夏道の場所を推理し、右手に20メートルほどトラバースすると案の定夏道に出会いました。だけど引き返した人たちは勿体無いことをしましたなぁ。

○昨晩の雪で氷の上に10センチほどの新雪が積もりかろうじてアイゼンを使わなくとも歩けるが、急坂になるとツルツルと不安定です。万二郎の下りは心配するほどのことも無く無事クリア、万三郎の最後の登りはかなり滑るが気を引き締めて通過します。石楠立のそばにテントがありここから万三郎まではピストンのトレースがあったのでらくちん。

万二郎の下りから万三郎を望む
○万二郎からの下りは正面に万三郎、遠くに真っ白な富士山、右手には相模湾が望め正に絶景です。ただし万三郎の山頂は景色が望めず残念。三角点は雪の中でベンチの陰もかたちもない。涸沢への下りの道はロープが張ってあり下山禁止?ツルツルの氷の世界でした。折りから風が強くなり立派な天城縦走路の看板の陰で昼食とします。そのうち誰か登ってくるさ。

万三郎の山頂にて
○さて昼食を終わり出発しようとザックを背負ったとたん下から声が聞こえました。熟年カップルの登場です。この2人は全然見たことが無ありません、途中で会った人々はどこへ行ったのでしょう。この2人も天城峠に向かうとのこと、我々はトレースの無い白色の世界へ足を踏み入れたのでした。折り悪く寒冷前線の通過でしょうか空は曇り風は半端ではない強風が断続的に襲ってきます。

○小岳への登りは直登ルートをとったので吹きだまりでは股までのラッセルと逆に新雪が吹き飛ばされているところは蒼い氷がツルツルで難儀しました。小岳からはぶなの原生林のなかを道を見失い勝ちになりながら進みました。この山は赤布、テープの類がほとんどないので新雪の中でのルートファインディングは雪山素人の我々には難しかった。とうとう戸塚峠への下り口では道に迷い途方にくれました。100メートルほど戻ってアイスバーンの先を眺めていると視界の隅でちらちら動く白いものがありました。自然界の動きとの違和感が心のスイッチを入れたのだと思います。天の助けか!

○いつしか雪も降り始め吹雪のなかを黙々と歩きます。八丁池はコチンコチンに凍り、展望台に立てば苦労した万三郎からの道とこれから歩く天城峠への長い道が眺められます。それにしてもすごい風で展望台では吹き飛ばされそう、寒い寒い。

○天城峠までの道は身も心もズタズタに疲れた我々にとっては大変長かった。隊長は古傷の膝が痛み出し天城峠からトンネルへの最後の下りは足を引き摺りながらの悲惨な状態でした。天城トンネルには『登山をするな』との看板が!一の倉沢ではあるまいにちょっとやり過ぎではないでしょうか。

○今回の山行はミ〜ハ〜登山隊にはちょっときつかったけれどクセになりそう。まさか隊長はマゾの気があるのでは?隊長いわく「アイゼンを買おう」


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