苗場山

吹雪の山頂


【行程】 11/23(日)雪[小赤沢8:00=3合目駐車場8:30/9:05−7合目10:10:54−坪場11:25−苗場山12:10−坪場12:45−6合目13:08(昼食)/13:32−3合目駐車場14:22=小赤沢14:50(民宿泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗

○前日の巻機山の疲れを民宿で癒したミ〜ハ〜登山隊は、今日は苗場山に挑みます。なぜ小赤沢からのルートを取ったかと申しますと、@アプローチが一番短いA登りのみであるB祓川ルートがみつまたかぐらスキー場の開場にぶつかる(当然積雪がある)ためです。でも民宿のおばさん曰く。「今どき山に登る人は初めてだ」(それでも隊長の意思は固かった)

○今日は朝から雨がパラパラ降っています。林道はフラットで難なく3合目の駐車場に着きました。20台ぐらい収容可能(トイレ付)ですが我々の車のみで寂しい限りです。なんと駐車場に着いた頃に雨は雪に変わり時々吹雪になってきました。ここで隊長は出発するか否か悩みに悩んでついに決断したのでした。曰く、いける所まで行こう。(30分もロスしちまったぜ)

○樹林帯の中は道も良く雪もたいしたことはありませんが、7合目からはトラバース気味の長い登りで、雪も膝上まであり突破に若干の努力が必要となってきました。でも隊長の心配は苗場のだだっぴろい山頂にありました。巻機山の北斜面のように積雪で木道が隠れていたら、この吹雪の中ではホワイトアウト状態となる可能性が高いのです。(ウ〜心配じゃ〜)隊長の頭のなかは不安で一杯です、せっかくの山が楽しめません、あんまり心配すると禿るよほんとに。(禁句)

○ようやく坪場に登りつくとどうでしょうか、あまりの風の激しさに雪が吹き飛ばされて木道がはっきりとわかるではありませんか、嗚呼、天は我を見捨てず!おまけに後ろからの強風に背中を押されて、あっという間に山頂に着いてしまいました。小屋は2軒とも戸締まり厳重で避難小屋としての利用は出来ません。(ちょっと残念)

6合目まで下りホッと一息
○さて長居は無用と帰路につきます、今度はもろに向い風を受けもう寒いのなんのと文句をいっています。坪場から下では風は直接当たりませんが1時間半の間に随分と雪が積もりました、吹きだまりでは腰まで埋まるほどです。でも雪のお陰で鎖場は難なく飛ぶように降りることができました。(Oh!グレイト)

○雪に埋もれた愛車にたどり着いた時にはさすがにホッとしました、冬は「急ぎ働き」も安全登山につながるなどと言う余裕も出てきます。民宿のおばさんに山頂まで行ってきたことがなかなか信じてもらえなくて…トホホ。小赤沢には楽養館という温泉センターがあり民宿で入場券をもらって入浴に行きました。お湯はぬるいがドロのような赤茶色(鉄分か?)でいかにも効用が有りそうです。

○ぽかぽかいい気分で酒盛り用の酒を探しまわりますが、さすが秘境秋山郷小赤沢、コンビニはおろか酒の陰もかたちも無ありません。あきらめて宿に帰ると温かい夕食が待っていました。今日も岩魚、山菜、きのこ尽くしの料理に舌鼓を打つ隊長でした。

○ほろ酔い気分でテレビを観ていると、なんと山一證券が破綻したではないですか。びっくり仰天しましたが、いまさらジタバタしてもしょうがないと酒を飲み直すのでした。(えらい開き直りです……内輪の話で申し訳ない)

○翌日はのんびりと違う温泉「トマトの国中条温泉」に入り(民宿でくれた入場券で入浴可能)、越後の地酒を買って帰路につきました。今回は季節のこともあり
ミ〜ハ〜登山隊にとっては厳しい山行となりましたが、大きな収穫もありました。


1997年の記録へ

百名山の記録へ