山陰オーバーランド・トラック

女三瓶から男三瓶を望む

10月29日 山陰ジオパークトレイル鳥取砂丘
10月30日 三徳山投入堂・旧国鉄倉吉線廃線跡ウォーク
10月31日 石見銀山古道
11月 1日 愛宕山・三瓶山
 11月 2日 亀田山(松江城)



【行程】 10/29(日)晴れ[たまプラーザ6:45=(バス)=羽田空港7:44/9:10=(ANA293)=鳥取空港10:30/10:48=(バス)=網代11:08/12:12==大谷海岸12:18/12:37−駟馳山14:01/14:30−岩戸15:40−鳥取砂丘17:28/17:31=(バス)=鳥取H17:45(泊り)]
10/30(月)晴れ[ホテル発7:46=(バス)=三徳山P8:49−投入堂11:15/11:33−うどん屋12:57/13:20−P13:28/13:41=旧国鉄倉吉線廃線跡14:33/16:10=(バス)=出雲H18:32(泊り)]
10/31(火)晴れ[ホテル発7:58=(バス)=石見銀山公園9:08/9:30−龍源寺間歩10:30/10:50−降路坂茶店跡12:06/12:15−ヨズクの里13:25/13:59−沖泊16:22/16:39=(マイクロバス)=温泉津温泉16:43(泊り)]
11/1(水)快晴[宿発6:05−愛宕山6:16−宿6:28/7:50=(バス)=東の原9:06/9:20=(リフト)=9:30/9:39−女三瓶10:06/10:12−男三瓶11:30/12:00−北の原13:45/14:02=(バス)=出雲空港15:12/15:25=(バス)=松江15:58(泊り)]
11/2(木)快晴[松江9:00=(バス)=大手前9:10−亀田山(松江城)9:30−堀川めぐり9:45/10:29=(観光)=松江16:10=(バス)=米子空港16:55/17:40=(ANA388)=羽田19:12/19:30=(バス)=たまプラーザ20:32]
【メンバー】 隊長、男2、女11、シェルパ、ガイド2



○「山と風」のツアーで鳥取から島根を縦断する山陰のオーバーランド・トラックと名付けられた企画に参加しました。とにかく毎日のイベントが盛りだくさんのツアーです。でも参加者の平均年齢が70代半ばなので隊長にとっては体力的には問題ありません。

【山陰ジオパークトレイル鳥取砂丘】
トラックレコード 大谷海岸から駟馳山を望む○まずは山陰ジオパークトレイルです。総延長230Kmで27のコースに分かれていますが6コースと7コースを歩きます。大谷海岸から出発ですが日本海の荒い波が寄せる砂浜には大きなイノシシの死骸が転がっていました(シュールな光景に衝撃を受けました)鹿よけの柵を潜って登山道へ入ります。よく整備された道を登ってゆくとベンチのある分岐にでます。ここから登山道を外れて少しだけ藪っぽい尾根道を駟馳山(しちやま)の山頂を目指します。山頂には陸軍の監視所の遺構があり三角点もありました。地元のガイドに山座同定をしてもらいますが馴染みのない山々で良くわかりません。




○先ほどの分岐まで戻り岩戸まで下ります。ここから波打ち際を鳥取砂丘まで歩きます。砂丘は47mの馬の背に向かって高度を上げますが砂が足に絡みつき歩きにくいことこの上もなし。のんびりと歩いてきたので日が暮れかかり観光客の姿もちらほらと少なくなりました。





【三徳山投入堂】
不思議な建築物の投入堂 hspace=10○翌日は日本一危険な国宝観賞と称される三徳山投入堂に挑戦です。ここは標高差200mの険しい鎖場が続く山岳信仰の山です。天気が悪いと入山禁止となる厳しい山ですが天気には恵まれました。それでも二日前の雨で濡れた山道は滑りやすく慎重に足を運びましょう。ガイドがここで人が転落して死んだとかあそこでも死んだとか何回も繰り返すのでビビリまくる登山隊の面々でした。




手すりの縁側はスリル満点 hspace=10○途中に文殊堂とか地蔵堂の建造物がありました。手すりのない滑る木の縁側は高度感あふれています。靴を脱いで滑るソックスでの歩行なので恐々と一周します。隊長はお尻がむずむずして生きた心地がいたしません(情けなぁ〜)しかしこんなところで縁に並んで座って写真を撮るなんて肝っ玉が太いね。





○奥の院の投入堂は不思議な建造物です。崖の洞窟の中に近づくのも困難な場所に浮かび建つ優美な姿のお堂です。平安後期の作とされ現存する神社建築では日本最古級と言われています。どうやって建てたのでしょうか?見れば見るほど謎は深まるばかりです。下りは登り以上に慎重に足を運びます。無事に本堂に着いたときには思わずため息が出てしまいました。山門の外にある谷川天狗堂のうどんは美味でした。







【旧国鉄倉吉線廃線跡トレッキング】
線路の真ん中に竹が生えている hspace=10○1985年3月に廃線になった国鉄倉吉線の一部に今でもレール、プラットホーム、トンネルが残り「廃線跡トレッキングコース」として整備されました。このトレッキングコースの半分を歩きます。単線の線路が土手の上に残り、犬釘もしっかりと枕木に食い込んでいます。40年以上経っても枕木はほぼ姿を保っています。


○手つかずに残っている区間もあれば舗装道路となってしまっている区間もありますが良く整備されています。それでも線路を横切って勝手に家への道を造ってしまったところもありました。鉄橋は撤去されていますがプラットホームは残っている駅がありました。


○線路わきに大木が生えていたり竹が線路の真ん中ににょっきり生えていたりしました。寺井さんは線路の真ん中にドローンを飛ばしますが、竹に命中しあえなくドローンはお釈迦となってしまいました(残念!)トレッキングの最後は全長70mの山守トンネルに挑戦です。鍵を開けてもらいヘルメットを被りカイデン片手に探検気分が味わえます。












【石見銀山古道】
龍源寺間歩の入口 hspace=10○戦国時代に毛利が石見銀山から銀を搬出した道が古道として復活しています。でも歩く人は少なく路肩が崩れたりして荒れていました。石見銀山から沖泊まで15kmの行程です。まずは龍源寺間歩を覗きます。狭い坑道を進み昔の銀採掘の様子を学びます。降路坂の茶店跡まで標高差200mの山道です。ここの登りが結構きつかった。


○峠からは緩い下りが続きますが路肩が崩れた危険個所があり気が抜けません。ヨズクの里で弁当を食べたら気力充実で再出発です。再び山道に入り石切り場跡などを経て竹林を下れば銀を搬出した沖泊に到着です。宿のマイクロバスのお迎えで温泉津温泉に向かいます。













【愛宕山】23m
トラックレコード 温泉街から愛宕山を望む○温泉津温泉のまち歩きMAPを見ていたら『愛宕山から温泉津湾が一望できるよ』との表示を見つけます・・・こんなところで低山を発見!隊長の心は踊ります。それではガイドマップを手に朝食まえの散歩がてら愛宕山を目指しましょう。温泉街のメインルートから外れて狭い道を進むと、右手の崖に急なビルの非常階段のような急な階段が続いています。これが愛宕山へのルートなのでしょうか。


○とても急な階段に隊長の足元は頼りない宿の雪駄です。歩きにくいことこのうえなし。手すりにつかまりながら何とか身体を持ち上げます。息が切れてきたころに山頂に到着です。結構広い山頂には愛宕神社があり手前に鐘突き堂がありました。眼下には木々の間から温泉津湾が眺められなかなかの展望です。登頂記念に鐘を一発ならして山頂を後にします。


【三瓶山】
トラックレコード 男三瓶山の山頂標識○三瓶山は22年前に単独で訪れました。その時は西の原から男三瓶、女三瓶、孫三瓶、小三瓶と周遊しました。今回は東の原からリフトを使って女三瓶に登り男三瓶まで縦走して北の原に下ります。雲ひとつない快晴で少しだけ風が吹く絶好の登山日和です。リフトから降りると少しの登りで女三瓶に到着です。ここには電波塔が建ち興覚めですが目の前に男三瓶がドーンと聳え立ち大迫力です。


○結構険しい山道でロープが掛かっている所もあります。傾斜が緩くなると山頂の一角に出て小さな避難小屋がありました。中を覗くとグループが昼食中でした(失礼)山頂は広場になっていて北の展望台からは眼下に日本海が広がっています。


○ドローンは壊れてしまったので空中写真はお預けですが、青空をバックに気持ちの良い集合写真が撮れました。下りは急な斜面です。一歩一歩慎重に降りて行きましょう。山頂付近の紅葉は見ごろでしたが赤が少なくてあまり綺麗ではありませんでした。


【亀田山】29m(松江城)
堀から松江城を望む亀田山の山頂に建つ松江城○隊長は出雲空港で皆さんと別れて松江に出ました。ここで松江城を訪れます。この城は現存12天守のひとつで2015年に国宝指定されました。松江城は標高29mの亀田山に建てられています(これで低山をゲット)大手門があった所から松の木越しに天守閣が眺められますが名城にふさわしい堂々とした風格です。石の階段の段を二つ登ると山頂です。大きな広場に建つ黒い天守閣は装飾が少なく威圧感があります。


○それにしても昔のお城は上りにくい。階段があり階を上がるごとに次第に狭く急になるのには閉口します。片手に靴の入ったビニール袋を持っているので猶更です。最上階からは松江市内はもとより360度の大展望がえられます。涼しい風が通り抜け極楽でした。帰りがけにはお堀めぐりの小舟に乗船します。45分かけてお堀を一周しますが橋の下を潜るのに船の屋根を下げる工夫がしてあり楽しめました。



○これで5日間の山旅を終わります。山らしい山は三瓶山だけでしたが各地のトレイルや三徳山投入堂など面白い体験ができました。とにかく天候に恵まれ快適な旅ができたことは嬉しく思います(低山好きの隊長も2座登れて大満足です)「山と風」さんにはこれからも楽しい企画をお願いしたいものです。




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