八丈島・青ヶ島

フェリーから青ヶ島を望む

5月15日 八丈富士【八丈島】
5月16日 御富士様(丸山)【青ヶ島】
5月17日 大凸部【青ヶ島】



【行程】 5/15(月)雨のち曇り [たまプラーザ5:00=(バス)=羽田空港5:50/7:39=(ANA1891)=八丈島空港8:49/9:02=(車)=観光=八丈富士登山口13:20/13:31−外輪山14:28−浅間神社14:46−外輪山15:15−八丈富士15:40/15:48−外輪山16:07−登山口16:41==ホテル16:59(泊り)]
5/16(火)晴れ[ホテル発8:41=(車)=底土港8:51/9:30=(くろしお丸)=青ヶ島(三宝港)12:30/12:36=(車)=地熱釜12:45/13:36−丸山遊歩道−御富士様14:09−地熱釜14:38==大杉入口14:52−大杉15:11−入口15:40==ふれあいサウナ15:50/16:38==民宿「かいゆう丸」17:40−青酎酒造18:00/19:00−民宿19:10(泊り)]
5/17(水)晴れ[宿発6:45−大凸部7:07−鳥居7:33−東台所神社7:41/7:48−展望台7:56/8:13−林道8:19/8:29==ヘリポート9:28/10:25=(東邦航空ヘリ)=八丈島空港10:46/10:54=(昼食)=空港12:34/13:58=(ANA1894)=羽田空港14:58/15:15=(バス)=たまプラーザ16:18]
【メンバー】 隊長、女4、シェルパ、ガイド



○南海の孤島青ヶ島は伊豆諸島の最南端に位置し八丈島から80Km南にあります。アクセスは八丈島からヘリコプターとフェリーがありますが、ヘリは1日1便で定員9名のみで霧があると欠航です。フェリーは週4〜5便ありますが波が高いと接岸できません。5月は就航率が比較高くヘリもフェリーも50%とのことで、とにかく上陸が難しい島です。



○こんな難しい青ヶ島の山にトライする奇特な会社が「山と風」です。まずこのツアーに申し込むのが第一の難関です。何しろ定員が6名と少なくすぐに満席となります。この後出発の1カ月前にヘリの申し込みをしますが、すぐに一杯になってしまうので必死です。何とか帰りの予約は取れましたが、当初の予定日では確保できず1日遅れで出発とします。行きはフェリーとして波が穏やかなることを祈ります。




○まず八丈島にジェット機で向かいます。生憎天気が悪く空港は雨と霧で視界がありません。当日のヘリは欠航ですって(何だか心配な展開ですが・・・)これでは八丈富士への登山はあきらめることになるのでしょうか?隊長は2年前に登っているので構いませんが・・・とりあえず午前中は観光をして午後からの天候の回復に期待しましょう。



【八丈富士】854m
トラックレコード浅間神社のカラフルな玉石○午後になると雨も上がりましたので八丈富士へ向かいます。ところが車で登山口のある5合目に上がるとあたり一面ガスで真っ白です。これじゃあ景色は望めません。それでも天候の回復を願いながら長い階段を登ります。外輪山まで来ると風が強くて帽子が飛ばされそう。お鉢巡りはパスして先にカルデラの底にある浅間神社に向かいます。保育園児が持って登ったカラフルな丸い石が迎えてくれました。隊長は明日の青ヶ島上陸の無事を祈ります。



○外輪山まで戻って山頂を目指します。狭い稜線を足元に注意をしながら辿ります。ところどころに溶岩の穴が開いているので気が抜けません。ようやく山頂に着きましたが天気の回復はありませんでした・・・残念!それではとっとと下りましょう。かてて加えて外輪山まで戻ると雨が降り出しました。









【御富士様】丸山211m
底土港から八丈富士を望む三宝港に無事着岸したくろしお丸○翌朝は快晴で八丈富士が秀麗な姿を見せてくれました。底土港に着くと小さな船が岸壁で上下に揺れています。我々が乗る「くろしお丸」493トンです。乗船する階段が左右に揺れるので大人が2人がかりで押さえています。階段が静止した時を狙って酔っ払いのようにフラフラしながら乗船です。船は定刻に出航しました。港の外に出ると揺れは意外と少ないので安心です。2時間ばかり航海をすると前方に目指す青ヶ島が薄ぼんやりと見えてきます。屏風のような断崖絶壁に囲まれた島です。



○島の右側を大きく回り込むと小さな岸壁が見えてきます。波は小さいので接岸に支障はありません。念願の青ヶ島に無事に上陸です。港には場所がないので漁船はクレーンで釣ってワイヤーで運び陸上に並べています。港からはトンネルで外輪山を突き抜けカルデラ内の池の沢地区に出ます。ここの地熱釜で昼食をとります。芋、ジャガイモ、卵、ウインナー、クサヤなどが蒸気で温められています。



丸山の最高点に御富士様外輪山から見た内輪山の丸山(二重カルデラ)○食事が終わったら丸山(内輪山)の火口を周遊しましょう。遊歩道が整備されていて歩きやすい道です。最高地点に「御富士様」が祭られています。火山の鎮静を願って勧請された由。思わぬところで貴重な低山に出会ってほくそ笑む隊長でした。















森のおくにある大杉○今度は車で移動して大杉を見に行きます。こちらの道は整備されていないので踏み跡程度の荒れた道です。要所にテープはあるものの初心者が安易に入り込むと迷子になる危険な道でした。森の奥に一本だけ孤高の姿で周囲を従えて立つさまはまさに森の王者と呼ぶにふさわしいものでした。



青ヶ島名物の青酎○ハイキングで汗をかいたので「ふれあいサウナ」に入って行きましょう。天然の地熱蒸気を利用したサウナなので芯から温まる心地よさです。しかし暑い!サウナ慣れしていない隊長は早々に出ることとなりました(情けなぁ〜)



○青ヶ島の名物「青酎」を造っている青ヶ島酒造へ立ち寄ります。青酎の説明と試飲が楽しめますが、次から次へと10杯以上の試飲には参りました。すきっ腹に強い酒が一気に回り足元が危うい隊長でした。でも以前に来たお客さんは酔いつぶれて社長が負ぶって送ったそうですから凄まじい試飲地獄です。 隊長はガイドさんが造った焼酎をゲットしました。















【大凸部(おおとんぶ)】423m
トラックレコード青ヶ島の最高峰「大凸部」山頂○翌日は朝霧が覆いますが晴れるとの予報を信じて出発です。宿から歩いて最高峰の「大凸部」に向かいます。鳥居の所から右手の登山道を上がります。少しのアルバイトで待望の山頂でした。展望台の隅には三角点が設置されていて山頂らしさが溢れています。霧が流れずに外輪山の一角しか眺められませんが内輪山が見たいものです。












東台所神社の参道○先ほどの鳥居まで戻り参道を登ります。ところが急傾斜なうえに階段が苔むした玉石でできていて滑りやすい危険な道でした。最後は両手をついて這いつくばりながらの登頂です。片手にコンビニ袋を下げている隊長は山をなめているんか?何とか山頂にある東台所神社に到着です。帰りにこの階段をくだるのでしょうか?・・・・無理無理、絶対無理



○神社からは外輪山の稜線に遊歩道が通じていました。尾山展望公園からはガスが晴れて内輪山と外輪山が一望できました。ここでお弁当とします。ガイドさんが民宿から途中まで車で運んでくれました。このガイドさんは建設会社、焼酎製造、レンタカー、自動車整備など多才な方です。おまけに民宿の女将さんは姉さんとのこと。縁を感ぜずにはいられません。民宿「かいよう丸」の娘さんは有名なユーチュウバーらしい(残念ながら留守でした)





ヘリは無事に飛び立った○さあ島からの脱出の命綱はヘリですが、無事に飛び立つのでしょうか?風は強いが難敵の霧はでていません。やがて爆音がするとスマートな機体がふわりと着地しました。緊張の面持ちで乗り込みます。轟音とともに機体が持ち上がると島の上から海に向かって方向を定めます。隊長は短かった島での充実した1日を振り返りながら心の中で別れを告げます。フライトは20分あまりであっけなく八丈島空港に着陸です。






○憧れの青ヶ島上陸ツアーは無事に終了しました。とにかく計画とおりに3日間をフルに使っての行程となりました。本当に運がよかったと思います。ツアーを企画した「山と風」の寺井さんには感謝感謝です。メンバーのみなさんも楽しい旅をありがとう。




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