ワイカレモアナ・トラック
ジャングルの中にコロコロ滝
【行程】 | 2/25(月)曇り [ニュープリモス8:32=(バス)=ロトルア14:45] 2/26(火)快晴 [ロトルア8:35=(バス)=ホプルアヒネ吊橋12:10/12:35−ファンガヌイ小屋14:34/15:12−浜17:25/17:40=(ボート)=ワイハルル小屋17:43] 2/27(水)快晴 [小屋9:28=(ボート)=浜9:38/9:45−コロコロ天場12:35/13:30−コロコロ滝14:30/14:50−コロコロ天場15:35/16:07=(ボート)=ワイオパオア小屋16:15] 2/28(木)小雨 [小屋9:40−休み10:44/10:55−休み11:30/11:40−休み12:25/12:50−パネキリ小屋13:57] 3/1(金)快晴 [小屋6:21−展望台7:39/8:04−休み9:10/9:20−展望台9:45/10:10−登山口11:01/12:31=(バス)=オークランド20:20] 3/2(土)快晴 [ホテル6:58=(バス)=オークランド空港7:04/9:45=(NZ99)=成田16:52/18:10=(バス)=たまプラーザ20:10] |
【メンバー】 | 隊長、林道の鴉天狗、男3、女6、KTL、現地ガイド2 |
○ハードなタラナキ山に登頂した登山隊は、1日間の休養ののちワイカレモアナ・トレックに向かいます。ロトレアで天然温泉に入浴し気分一新。翌日はガイドと待ち合わせ。ガイドが若い女性2人組ということで俄然張り切ります。
○ワイカレモアナ・トラックはワイカレモアナ湖の湖畔を3分の2周する46Kmにおよぶトレイルです。ニュージーランドの9つのグレイトウォークに数えられますが、管理が地元のマオリに任されているため設備も古く荒れています。今回も2日目が道が崩落のため一部通行止めでした(当該区間は船で短絡)
○ダートの林道を飛ばして登山口に着いたのは昼過ぎでした。吊橋を渡ってトレイルに入ります。日本の登山道のような山道を進みます。シダやランなどの植物観察でけっこう時間をくってしまいました。このままでは小屋到着が7時近くになってしまいます(9時ころまで明るいので歩行に支障はない)そこで船を利用して短絡することにしたいが・・・とガイドから提案がありました。隊長は内心「やったー」と思いましたが、表面上は誰も賛同しません。そこでこのまま歩くことになりましたが、すかさず長老のOさんがツアーリーダーに走り寄り船の利用に落ち着きました(良かった〜)
○2日目の小屋までは湖畔に面しているので船の利用ができます。食材やシュラフなどは船で運搬しますからザブザックで歩けます。でも3日目と4日目は600mの尾根を登るので全部担いで行かなければなりません。40Lのザックを背負って歩きます。
○小屋は日本の避難小屋と同じスタイルですが二段ベッドとマットが完備しています。水は天水ですが空気が綺麗なので問題なし。トイレは室外なのでサンダルがあると良いでしょう。夜中に外に出ると空一面に瞬く星に圧倒されます。こんな星空を見たのは何年振りでしょうか(オリオンしかわからない情けなさ・・・)
○翌日は道が崩壊しているので船で短絡です。快晴ですが森の中の道なので快適です。開けたコロコロ天場で昼食といたします。ここに荷物をデポしてコロコロ滝へ行きましょう。1時間でコロコロ滝でした。堰堤から流れ落ちているような景観です。希望者は滝壺に降りて滝の裏側を歩くことができます。ガイドのクリスは滝壺に豪快なダイブ!!
○3日目は小雨です。ニュージーランドはシダや苔が沢山あるので雨に濡れて瑞々しい姿も捨てがたい。森の中の登りでしたが丁度良いお湿りとなりました。尾根まで400段の階段を上ります。Tさんの調子が上がりませんが少し休んだら稜線でした。小屋までは小さなアップダウンを繰り返します。
○パネキリ小屋は一番小さい小屋ですが槇ストーブがあって気持ちの良い所です。流石にビールは出ませんでしたが2L紙パックのワインが2本も出たのには吃驚しましたよ。雨で標高1180mなので夏用シュラフではちょっと寒い夜でした。
○最終日はオークランドまで車で移動するため6時20分の早出といたします。東の空が茜色に染まるなか出発です。1時間と少しでボールド・ノブの展望台です。ここからはワイカレモアナ湖が一望のもと。昨日までのルートが対岸に眺められます。ただ風が冷たいので長居は無用と出発です。
○2つ目の展望台を過ぎると1時間足らずで最終地点のオネポトに到着です。登山口にバスが待っています。まずは湖で汗をながしてからシャンパンで乾杯!ソーセージバーガーとビールで腹を膨らませます。ガイドから完歩証明書の授与式があり皆の嬉しそうな笑顔がはじけます。
○今回のワイカレモアナ・トラックはミルフォードやルートバーンに比べてより自然に近いかたちのトレイルでした。豪華さや快適さでは劣りますが静かな自然が楽しめました。ただ隊長としてはタラナキ山の登頂で精力を使い果たした感があり、なんとなく惰性で歩いたような気がします(もったいない!)
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