タラナキ山

タラナキ山の山頂を仰ぐ



【行程】 2/21(木)曇り [たまプラーザ13:26=(バス)=成田第一T14:50/18:30=(NZ90)=]
2/22(金)雨 [=オークランド9:03/12:50=(NZ5039)=ニュープリモス13:42/14:02=(バス)=市内14:27/14:50==登山口15:50/16:05−マンガヌイ・ロッヂ16:50]
2/23(土)晴れ [ロッヂ6:47−タフランギ・ロッヂ8:10/8:25−ドリンキング・ロック9:40−c2040m10:20−c2255m11:30−タラナキ山13:02/13:24−c2215m14:38−ドリンキング・ロック15:35−タフランギ・ロッヂ16:38−ビジターセンター18:44/18:49=(バス)=ニュープリモス19:17]
2/24(日)晴れのち夕立 [予備日(タラナキ山麓散策・市内観光)]=>ワイカレモアナへ
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、男3、女6、KTL、現地ガイド3



山頂直下の雪渓を登る ○このツアーは12年前にタラナキ山に天候悪化で登れなかった人々のリベンジです。その企画に安易に乗った隊長でしたが予想外の厳しさに気が引き締まります。タラナキ山(2518m)はニュージーランド富士と呼ばれる美しいコニーデ型の独立峰です。そのため天候が変わり易く登頂のチャンスは限られるようです。




○オークランドから国内線に乗り換えニュープリモス空港で降りると雨でした。バスで登山口に着くと、いきなり激しい横殴りの雨に隊長の闘志は挫けます。今日は小屋まで45分をゆっくりと足慣らしです。小屋は貸切なので超快適でした。でも夜中の強い雨脚に怯える登山隊です。それにしても標高差1300mの登山を控えて日本で足慣らしをしてこなかったことを悔やむ隊長でしたが・・・いまさら後悔しても遅いって。




○翌日は奇跡的に雨が上がり清々しい朝を迎えます。まずはタフランギ・ロッヂまで1時間20分をゆっくりと登ります。ここでトイレを済ませて本格的な登山を開始します。ところがTさんの調子が上がりません。次第に遅れがちとなり遂にストップです。残念ですがガイド1名を着けて下山となりました。




タラナキ山頂にてタラナキ山頂からサメの歯とタフランギ山○木の階段を400段ほど登ると岩のザレ場となり大きな岩が目につくドリンキングロックです。ここからはザレた急登となります。首を上げると前方に山頂の一部が見えてきました。風も少々出始めてきましたが天候は明らかに回復基調です。ザレ場を両手のストックを支えにして4駆の態勢で登ります。




○火口壁を回り込み火口に降りると残雪の雪渓を登ります。気温が高いので雪は柔らかくアイゼンは必要ありませんでした。でも急な登りなので気は緩められません。最後の急な岩場の登りは落石を避けるため大きくジグを切ます。息がはずみますが何とかガイドに着いて行きます。




○ついにタラナキ山に登頂です。タイムリミットの1時ぎりぎりでしたが何とか山頂に立つことができました。苦節12年のリベンジ組はとくに嬉しそうです。最高地点はマオリの聖地となっているため登頂できません。流石に独立峰からの展望は素晴らしい。雲海を挟んで北島最高峰のタフランギ山が遠くに眺められます。



山麓からタラナキ山を振り返る○下りは慎重に。特に高齢者の多い我々の隊はゆっくりと確実に歩みを進めます。それでもザレ場で滑り捲る女性たち。でも皆さん冗談を口にするほど余裕たっぷりでした。タフランギ小屋でトイレを済ませると、往きとは違いビジターセンターに向かって下ります。林道のような道でしたが・・・長かった〜。途中で振り返ると黒々としたタラナキ山がすくっと立ち上がり、登頂の感激が再び訪れます。



○翌日は予備日です。タラナキ山麓の散策と博物館見学です。前夜は雨でしたが山では雪でした。白く雪化粧をしたタラナキ山を眺めることができましたが、1日づれていたら登頂はできなかったでしょう。本当に運が強い登山隊でした。ただ10時間のフライトでいきなり小屋まで歩き、翌日に1300mの登頂は高齢者にとってはキツイ日程というよりほかはありません。英気を養った登山隊は次の目的地ワイカレモアナ・トラックに向かいます。



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