エアーズロック(ウルル)
夕陽に赤く染まるエアーズロック
【行程】 | 6/5(火)曇り [たまプラーザ18:30=(バス)=羽田19:30/22:24=(NH879)=] 6/6(水)小雨 [=シドニー9:25/10:13=市内観光=ホテル14:30(泊り)] 6/7(木)曇り [ブルーマウンテンズ観光] 6/8(金)晴れ [ホテル7:45=(バス)=シドニー空港8:12/10:15=(VA1627)=エアーズロック空港13:36/14:02=周辺観光・サンセット観光=ホテル20:10(泊り)] 6/9(土)快晴 [ホテル6:30=サンライズ展望台・クニヤウォーク=登山口10:00/10:05−エアーズロック山頂10:40/10:42−登山口11:16/11:30=観光=ホテル17:00(泊り)] 6/10(日)快晴 [午前観光・ホテル12:20=(バス)=エアーズロック空港12:40/14:20=(VA1628)=シドニー17:40/20:53=(NH880)=] 6/11(月)雨 [=羽田5:45/6:30=(バス)=たまプラーザ7:30] |
【メンバー】 | 隊長、男16、女15、添乗員 |
○いつかは訪れたいと思っていたエアーズロックですが、昨年の11月に2019年10月26日から登山禁止と決まりました。これは大変!隊長の生きているうちの解除は難しかろうと急遽訪問を計画します。遠路はるばる訪れても天候状況によっては登山禁止もありうるとのこと。比較的登頂機会の多い冬に射程を合わせます。それでも登頂の確率は40%なので、登頂チャンスが3回あるというツアーを選択します。
○羽田に着いてみると、なんと総勢32名の大団体でした。人気の度合いが伺えます。どうやら皆さんの目的はエアーズロックらしい。2日間シドニー観光をしてから空路エアーズロックに向かいます。空港に到着すると機内アナウンスで「皆さんはラッキーです」どうやら登山ができるらしい。
○ところがバスに乗ると、「本日の午後からは強風のため登山禁止となりました」とのこと・・・とほほ。それでも気を取り直して、マウント・オルガ観光とサンセット観光をします。それまでは黒々としたエアーズロックが、まるでライトアップしたように突然夕陽が当たって岩を赤く染め上げます。シャンパングラスに映る逆さエアーズロックを堪能し、明日の登山の成功を祈って・・・乾杯!
○早朝にホテルを出てサンライズ展望台に向かいます。本日は快晴で風も弱く絶好の登山日和です。地平線から昇る太陽は綺麗でしたが、エアーズロックは夕陽ほど赤く染まりません。何だか少しがっかりです。張り切って登山口に向かいますが・・・何たることでしょう、昨日に引き続き強風のため登山禁止ですって(風は無いのに)
○そこで周辺の観光を先に済ませます。クニヤウォークで最奥の水場を訪れます。戻ってもう一度確認しますが、まだゲートは閉まったままです。今度はアボリジニ文化センターを見学します。本日の最後の望みでもう一度ゲートの確認に向かいますが・・・するとどうでしょうか人々が先を争って登り始めているじゃありませんか。
○我々も負けじと登り始めようとしますが。ガイドの説明ではバスの出発が11時25分とのこと。すると登山の時間は1時間20分しかありません。昨日の説明では健脚で登り1時間、下り50分とのこと。そりゃないぜセニィオル。こうなったらもう行けるところまで行くしかありません。最近は山登りから遠ざかっている隊長でしたがイキナリのエンジン全開です。
○ところが好事魔多し。20mほど登ったところで暑いのでブレーカーを脱ぎますが、ザックに挟んだペットボトルがゴロゴロと転がって行きます。なんたるこっちゃ。拾いに戻りますが大きく出遅れてしまいました。それでも隊長は挫けそうになる心を盛り立て岩山に立ち向かうのでした。
○50mぐらいは鎖の無い岩盤が続きますが、その後は500mの鎖場です。最大斜度47度の一枚岩です。もうわき目も振らずにひたすら登ります。すると鎖にしがみ付いて休んでいる人々を次々に追い抜いて行きます。ついに急騰の最後では2番手になっていました。先頭の外人さんが「オー凄い勢いだね、若いんだね」「何をおっしゃる私は66歳じゃ」「オー、グレイト」
○心臓はバクバクで脚は悲鳴を上げていますが、根性だけは枯れることがありませんでした。鎖場が終わると緩やかな道が1km続きます。岩の上に白い点線が画いてあります。大きな登りはありませんが細かいアップダウンがあり結構脚にきます。山頂にはドラム缶状の方位版が建っていますが、近いようでなかなか到着しません。10時50分を折り返しの目途として進みます。先頭の外人は余裕で写真を撮りまくっていますが、隊長の息は上がっています(情けなぁ〜)
○10時40分ついに山頂に到着です。なんと35分で登頂を果たしました。先着の外人さんと固い握手を交わしお互いの健闘を称えます。山頂からは360度の大展望。ほとんど遮るもののない地平線が延々と続いています。でもゆっくりしている時間はありません。写真を撮ったらすぐに踵をかえします。山頂近くで2組の夫婦とすれ違いましたが、残りの人たちは諦めたのでしょうか(2組とも大阪からです、流石に根性がちがいまっせ)
○帰り道では単独行の外人から水をくれと頼まれました。この山に登るのは最低でも600ccの水を携行することが必要とのことでしたが、決まりを守らない馬鹿者は世界中どこにでもいるのですね。この乾燥した気候に炎天下では脱水症状になってもおかしくはありません。「ええぃ国際親善じゃ」慈悲深い隊長は400cc入ったペットボトルを差し上げました(まだザックには600cc持っています)
○鎖場まで戻ると沢山の人が集まっていました。きっとここを山頂としたのでしょう。下から登ってくる人が絶えません。鎖は慎重に列を作って下ります。よくぞこの鎖場を一気に登ったものです。勢いというのは恐ろしいものですね。ゲートに戻ったのは出発してから1時間11分後でした。
○結局、山頂を踏んだのは隊長を含めて5人だけでした(午後に自費でチャレンジした2人も成功)もう少し時間があれば登頂できた人も多かったのではないでしょうか。そういう意味ではツアーの説明に疑問を持ったのは大勢いたようです(登山時間が1時間あればツアー成立とするって、1時間では登頂できないよ)今回は時間の無い難しい条件でしたが念願のエアーズロックに登頂できて幸せでした。
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