高柄山

大丸山から高柄山を望む



【行程】 12/17(日)晴れ [たまプラーザ6:49=(東急・JR)=四方津8:31/8:38−御座敷の松10:19−大丸山10:44−高柄山11:38/12:18−新矢野根峠12:53−御前山14:00−登山口14:30−上野原14:55/15:06=(JR)=八王子15:34/17:59=(JR・東急)=たまプラーザ18:51]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、北の鼠男



○年末恒例の忘年山行です。昨年は伊豆ヶ岳での滑落事故があり、それから八兵衛さんは山を止めました。そんな因縁の忘年山行ですが果たして今年は無事に終わるのでしょうか?電車はそこそこ混んでいたのに四方津で降りたのは少人数です。登山者の姿は寂しい限り。駅から登れる山梨百名山でも晴れの日曜日にこの人気の無さにはあきれ返ります。まぁ隊長の趣味からいえば静かな山旅が期待できてよい感じですが・・・



○実は高柄山には11年前に一度登っているのです。その時は道志山塊を東西に縦走するために、山塊中央の立野峠から東に向かって歩きました。今回とは縦走路までのアプローチが違いますが後半は同じルートです。川合峠からは冬枯れの道を木漏れ日を浴びながら徐々に高度を上げて行きます。途中で林道が近づいてくる場所が2か所ほどあります。御座敷の松からは上野原方面の展望が開けます。



○林道を渡り少々登ると大丸山です。ここから縦走路となります。正面には高柄山が控えていますが標高差はそれほどではありません。もう一度林道を渡り大きく下ると千足峠でここから最後の登りです。気温が低いのであまり汗を掻かずに山頂に到着です。新しくなった山梨百名山の標柱の前で単独行が休んでいました。ここまでで出会った登山者は4人だけでした。



真新しい山梨百名山の標柱○風もなく穏やかな山頂は陽の光が暖かく蜥蜴を決め込み長居をしてしまいたいところです。急ぐ旅でもないしノンビリしましょう。温かいコーヒーがありがたい。ガスを持ち上げたかいがあったというものでしょう。ミスマッチと言いながら出してきた鼠男くんの饅頭はナイスな甘味でした。



○下りは落ち葉を蹴散らして進みます。新矢野根峠には東屋があり絶好の休憩ポイントでした。ここからゴルフ場のフェンス沿いに進みます。頑丈なフェンスは興ざめですが深い森が覆いゴルフ場はあまり見えません。暗い谷を通過すると急な登りとなります。高度を上げると背後の高柄山が逆光の中に立ち上がります。



○上野原への巻き道を分けると御前山への直登となります。急に道が悪くなりザレた急坂は滑って足元が定まりません。すると突然、先頭の鴉天狗がズルッと滑り這いつくばります。おっと危ない。何とか根性で登り切ると御前山の山頂です。ここからは墓地経由で上野原に下る道が付いています。



○この道がとんでもない難路でした。急な下りにはトラロープが張られていますが、厚く積もった落ち葉が足元の岩を隠し間違って乗ると身体が持っていかれそうになります。わずか15分ぐらいでしたが緊張の連続でした。前回の記憶はほとんどなく、いとも簡単に下ったように思われます。それにしてもよく一人でこの道を下ったなぁ。それとも年齢を重ねて身体能力が衰えたのでしょうか(情けなぁ〜)



逆光の中を御前山を振り返る○墓地に出ると登山口でした。最後のトラロープです。上野原まで民家の間を道を進みます。相模川を渡る橋からは御前山が逆光に黒々と聳えます。上野原駅は南口にロータリーが工事中でした。これが完成すれば北口の狭いバス停から解放されるのでしょうか。それでは八王子の居酒屋で忘年会といたします。



○高柄山は変化に富んだ良いコースでした。下りでは一人も会わず静かな山旅となりました。帰りの電車では相模湖で満員となりましたから場所によっては混雑していたのでしょう。そういう意味ではかなりの穴場ということができます。それにしても今年も元気に忘年山行をすることができました。いつまで続くかわかりませんが、できるだけ長くこの状態を保ちたいものです。まぁそれには不断の努力も必要でしょうね。



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