八ヶ岳

赤岳〜横岳〜硫黄岳

横岳登りから赤岳を望む



【行程】 7/17(月)曇り時々晴れ [たまプラーザ6:08=(東急・JR)=八王子6:55/7:29=(スーパーあずさ1号)=小淵沢8:57/9:17=(JR)=清里9:42/10:05=(ピクニックバス)=ハイランドパーク10:22/10:29=(パノラマリフト)=山頂10:38/10:40−牛首山11:42−C254513:12−赤岳14:45−赤岳頂上山荘14:52(泊り)]
7/18(火)ガスのち晴れ [山小屋5:50−横岳7:00−硫黄岳7:49−夏沢峠8:20−本沢温泉8:55−みどり池9:52−稲子湯11:09/11:53=(小海町営バス)=小海12:26/13:07=(JR・東急)=たまプラーザ18:20]
【メンバー】 隊長



○八ヶ岳には高校時代にワンゲルの夏合宿で麦草峠から赤岳まで縦走したことがありましたが、横岳の鎖場が危険ということで回避したので、硫黄岳と横岳が未踏となっていました。長らく気になっていたのですが、いつでも行けるとの思いから後回しとなっていたのでした。ところが寄る年波から足元が確かなうちに実行しようとほぼ半世紀ぶりの挑戦となりました。



○どうせ行くなら変わったコースをとりたい。それも公共交通機関があるところ。ということで東側からのアプローチで標高1900mまでリフトのある真教寺尾根を選択します。朝に家を出て登り出しは10時40分となりますが、赤岳まで4時間半の登りなので何とかなるのではないでしょうか。ただ不安材料はGWの川苔山以来の山行だということです。



○清里からはピクニックバスに乗ります。満員のバスは観光地を縫ってハイランドパークに向かいます。リフトの切符売り場では2本のリフトに乗れる往復券が1500円ですって。『あのう片道券ありますか』『往復しかありません』・・・泣く泣く財布を開く隊長です。WEBで入手した100円割引券は焼け石に水でした。でも時間と体力を金で買ったと思えば安いものです(って悔しい)



○リフトから降りると喧騒のピクニックガーデンでした。ここの隅から山道に入ります。あまり時間がないので自然と足が速くなります。お蔭でコースタイムでは1時間半の牛首山には1時間で着いてしまいました。でもここからが本番です。気を引き締めて参りましょう。



真新しい山梨百名山の標柱○誰も居ない道をひたすら登ります。やがて森林限界を越えると鎖が現れます。この辺りから疲労が脚に出始めました。心臓はバクバク、呼吸はゼイゼイで脚が上がりません(情けなぁ〜 )まったく何ということでしょう、前半戦のオーバーペースが祟ったのでした。騙しだまし呼吸を整えながら鎖にしがみ付いて身体を持ち上げます。



○何とか縦走路にたどり着いた時には思わずへたり込みました。あと15分ですが少し休んでから参りましょう。山頂には少しの人が休んでいました。生憎の曇り空で展望はあまり利きません。あまり感動的ではありませんが、新しくなった山梨百名山の標柱が輝いていました。



○山小屋には3時前に入ることができ満足です。でも3連休の最終日なので混雑は避けられました。1つの布団に1人でゆっくりと休むことができました。ただ食事の質はあまり良くはありませんでした。飯の炊きかたも下手でおかずも美味しくありません・・・いつの間に口が肥えた?



縦走路から横岳を振り返る○翌日はガスで強風でした。でも時々ガスが晴れて景色が眺められます。今日は6時間10分のコースタイムでバスの時間が11時53分ですからギリギリです。さあ、張り切って行きましょう。でもいきなりの下りに脚がついて行けません。展望荘の手前で風になびくロープに脚を捕られ地面に叩きつけられる隊長。『痛ツー』岩に手足をぶつけ痛さで暫く立ち上がれません。それにしても油断大敵です。もし岩場で転んでいたら目も当てられません。何とか立ち上がると横岳を目指してそろりそろりと岩場を登り始めます。



○風に吹かれながら梯子や鎖にしがみ付いて狭い稜線を渡ります。横岳の山頂にはコースタイム通りに1時間10分で到着です。そこで夫婦連の方とお話しします。隊長のコース取りに興味津々で『健脚なんですね』『・・・昔はね』話は尽きねど時間には限りがありますからお先に失礼します。



道の両側には可憐なコマクサの群落がガスで視界不良の硫黄岳山頂○岩稜の梯子を越えるとコマクサの群落に出ます。道の両側に柵があり可憐な姿を見せてくれます。ガスは益々ひどくなり硫黄小屋は近くまで見えません。硫黄岳へのザレた道は7本のケルンが目印です。楽しみにしていた爆裂火口は見ることが出来ませんでしたが、硫黄の臭いで火山を間近に感じることはできました。



○夏沢峠には2軒の小さな山小屋が建っています。ここから本沢温泉まではシラビソ林のなかの静かな道です。途中で単独行の女性を追い抜くと誰にも会いません。本沢温泉からはみどり池へ向かいます。林の中の散歩道でした。みどり池にはしらびそ小屋があり一度は泊まってみたい雰囲気の山小屋です。



○あんなに時間が押していたのに着いてみたら44分も時間が余ってしまいました。最後はかなりチンタラ歩いたのですが。どうやら山麓のコースタイムに問題があるようです。稲子湯からは町営バスで小海へ出ます。時間もあるのでのんびりと鈍行列車の旅となります。ただ中央線のロングシート化した電車は旅の情緒を奪ってしまいました。さてこれで念願の横岳、硫黄岳を制覇しました。いよいよ百高山に王手です。



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