白山石徹白道・稲葉山

銚子ヶ峰〜一ノ峰〜二ノ峰〜三ノ峰

一ノ峰から二ノ峰を望む



【行程】 10/18(火)晴れ [たまプラーザ9:00=(東急・横浜市営地下鉄)=新横浜9:22/9:52=(ひかり507)=名古屋11:17/11:35=(レンタカー)=石徹白林道P14:10/14:21−いとしろ大杉14:49−おたけり坂15:55−神鳩ノ宮避難小屋16:30(泊り)]
10/19(水)ガスのち晴れ [小屋7:04−母御石7:28−銚子ヶ峰7:49−一ノ峰8:33−二ノ峰9:08−三ノ峰9:48−三ノ峰避難小屋9:55/10:07−ニノ峰10:26−一ノ峰10:53−銚子ヶ峰11:35−神鳩ノ宮避難小屋12:10/12:30−おたけり坂12:51−いとしろ大杉13:34−P13:57/14:02=(車)=犬山セントラルホテル16:01(泊り)]
10/20(木)晴れ [ホテル8:40=(車)=犬山城P8:50−(犬山城)−P9:30==明治村P9:51−(明治村)−P13:39==稲葉山E14:19−稲葉山14:21−E14:23==名古屋15:31/15:54=(のぞみ30)=新横浜17:14/17:23=(横浜市営地下鉄・東急)=たまプラーザ18:15]
【メンバー】 隊長



○都道府県の最高峰を巡る旅もいよいよ今回が最終回です。福井県の最高峰は白山の南縦走路の石徹白道にある二ノ峰です。登山口から少々離れていますので途中の避難小屋に泊まるプランで行きましょう。一人で東名を4時間も運転するのは敵わないので、名古屋まで新幹線を使いレンタカーを借りることにいたします。順調に石徹白まで来て白山中居神社の脇の林道に入ると「18日は終日工事で通行止め」の標識にがっくり。



いとしろ大杉○ここまで来て帰るのも如何なものか。行けるところまで行って見ましょう。5Kmも走るとコンクリートミキサーが道を塞ぎ通行不能です。工事の人に聞いたら登山口まで5百メートルほどとのこと。少し戻ったところに車を置いて重いザックを背負って出発いたします。ミキサー車と崖淵の間には細いロープが張ってあるだけ。ふら付く足元と回転するミキサーに気を配りながら何とか通過しました。何とか登山口に着くと念のため水場で水を補給します(重いので3.5リットル)



○階段を暫く上ると「いとしろ大杉」です。樹齢1800年の大樹は実に堂々とした姿でした。ここからは緩い登りが続きます。気温が高いので半袖姿でも汗が噴き出します。紅葉は真っ盛りで黄金色に輝くなかに真っ赤な紅葉が混じり豪華な錦秋の競演です。暫し時を忘れ青空を見上げます。このコースには1kmごとに道標があるので励みになります。おたけり坂を過ぎると急な登りは無くなり3km過ぎで神鳩ノ宮避難小屋でした。割と新しく居心地の良さそうな小屋です。



神鳩ノ宮避難小屋○水が心もとないので水場に向かいます。急な崖路をどんどん下ります。途中に倒木があり通過に苦労します。それもそのはず足元が小屋のサンダルではね。何たる物ぐさでしょうか・・・まったく反省していない。水は少量ですが良く流れていました。どうやら今夜の小屋は隊長の独り占めのようです。



○翌日は小屋に荷物をデポして三ノ峰を目指します。朝露で笹が濡れてズボンがビショビショです。銚子ヶ峰からは三ノ峰方向はガスが掛かり展望はありません。ここから大きく下り一ノ峰に登り返します。さらに二ノ峰へは大きく登り返します。山頂標識の後から笹薮へと薄い踏跡を辿ります。赤布に導かれて笹薮と格闘すること2分で三角点に到達しました。貴重な頂に感謝ですが全身びしょ濡れでは前途多難です。



二ノ峰の三角点○三ノ峰へは気持ちの良い笹原を登って行きます。三ノ峰避難小屋の前で上小池からの道を併せ三ノ峰に向かいます。山頂は生憎ガスで何も見えません。じっとしていると寒くなってきますから早々に下ります。避難小屋で熱いスープを飲み一息いれます。ここには3つほどザックがデポしてありました。こちらの方が人気なのですね。小屋の前でトレランの青年とすれ違いました。登山口を7時に出発したとのことで、これから別山を目指すそうです。



○下りは気持ちの良い天気になりました。振り返れば別山が青空に映えます。銚子ヶ峰まで戻れば登り返しは終わりです。山頂からは朝は見えなかった一ノ峰、二ノ峰、三ノ峰が連なり後方には別山が聳えます。反対側の山腹は黄色と赤の紅葉に染まり遠くには石徹白の街並みが白く輝いています。秋の青空を満喫してから下ります。途中で団体さんとすれ違いました、この時間だと銚子ヶ峰を目指しているようです。



○神鳩ノ宮避難小屋で荷物をパックしてから下山します。ザックの重さに足がしっかりとしません。下りで踏ん張りが利きません、もはや若くはないのではと感じる次第です。それでも何とか踏ん張りながら最後の階段を下りると登山口に到着です。ここで使用済みの携帯トイレを回収ボックスに落とします。このシステムは避難小屋の管理上好ましい方式ではないでしょうか。



住宅街のなかの稲葉山○本日は犬山で宿泊です。翌日は犬山城と明治村を観光してから名古屋の「稲葉山」に向かいます。この山はHPの愛読者の方から連絡のあった低山です。カーナビで山麓の東側まで導かれます。ナビの利用で便利になりましたが目的地点をセットするのが肝です。登山口の前に車を停め遊歩道を登ります。途中から山頂に直登するルートを取ります。誰も居ない山頂には東屋のある展望台がありました。どうということのない住宅街が眼下に広がりますが、どうやら夜景が綺麗らしい。



○下りは緩い坂を降ります。途中から山腹を巻く黄色い手すりの遊歩道を分けて登山口に戻ります。賑やかな幼稚園児たちが直登ルートを元気に登って行きます。もう少しで混雑する山頂になるところでした(助かった)下山後は山の写真を撮ろうと山麓を回りますが逆光のためあまり良いポジションはありませんでした。



○今回の山旅は福井県の最高峰を訪問するのが主目的でした。林道の工事で通行止めと知った時には一瞬目の前が真っ暗になりましたが、何とか無事に通過できて一安心でした。久しぶりの縦走ザックは肩に食い込み汗だくになりましたが根性で登り切りました。お蔭でほぼ計画とおりに二ノ峰をゲットすることができ、これで全ての都道府県最高峰を登りました。天気にも恵まれ錦秋の白山を満喫することができ、帰りには犬山観光と低山の稲葉山を巡って腹いっぱいの山行となりました。



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