伊豆ヶ岳

伊豆ヶ岳の山頂標識



【行程】 12/18(日)快晴 [たまプラーザ6:55=(東急・JR・西武)=正丸9:29/9:41−お申講10:18−正丸峠10:52−小高山11:25−伊豆ヶ岳12:16/12:56−滑落現場13:03/13:23−かめ岩14:15−分岐15:10−正丸15:55/16:08=(西武)=飯能16:40/18:26=(西武・東京メトロ・東急)=たまプラーザ20:25]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、北の鼠男、リベンジ八兵衛



○年末恒例の忘年山行です。今年も昨年と同じ4名が元気に集いました。目的地は奥武蔵の伊豆ヶ岳です。なんと隊長はこの山には高校2年の春に訪れましたから実に47年ぶりということになります。下山後の忘年会も楽しみなので正丸駅からの周遊で最短コースといたします。



小高山から二子山を望む○幸い天気に恵まれて快晴です。正丸駅前にはハイカーの姿がちらほらと見えますが、もうシーズンオフなのですね。のんびり登山隊もゆるゆると出発します。お申講を過ぎると杉林の中の登りとなり日蔭なので少し寒い感じです。急な階段を上がると正丸峠の茶店に出ます。



○ここからは稜線伝いに伊豆ヶ岳を目指します。小高山からは懐かしい二子山が正面に眺められました。五輪山を過ぎるといよいよ難関の鎖場です。結構な傾斜を複数本の鎖が固定されています。前回は雪が積もっていて大変な状況でしたが難なく通過した記憶があります。そんなことで少し馬鹿にしていたのですが、加齢のためか難度は数段上がっていました。おっかなびっくり取り付くと強引に身体を持ち上げて行きます。途中で息が上がり一休み(情けなぁ〜)



男坂の鎖場は意外に手強かった○何とか無事に登り終えると展望の良い岩場にでました。雪を被った浅間山が綺麗に見えます。おじさんがうまく写真に撮ろうと苦心されています。ロープをまたいで女坂からの道を合わすと山頂でした。山頂標識の前で写真を撮ったら手前の広場で昼食といたしましょう。落ち葉が散った木々の間から武川岳の上に武甲山が鋭鋒を覗かせています。



○下りは女坂を通りましょう。ところが本来の女坂は崖崩れで通行できません。中間道が新しく造られています。ちょっと急な道ですが慎重に脚を運んで通過しましょう。ところが急斜面も終わろうとした所でいきなり八兵衛さんが登山道から転落してしまいました。すぐに止まると思ったのですが頭を下にしてズルズルと落下して行きます。何回転もしながらスピードを増して落ちてゆきます。



○その先には岩場があり衝突したら大変です。為すすべもなく見守っていると何とか岩の所で止まりました。20m近くも滑落して顔を伏せたまま動かない八兵衛さんは大丈夫でしょうか。慌ててザクザクの崖を下り駆け寄ります。声を掛けるとモゾモゾと動き一安心。何とか一命は取り留めたようです。骨は折れてはいないようですが、額を切って血だらけの顔は悲惨でした。幸いなことに歩くことができるようですので応急処置をして下山します。



○隊長は八兵衛さんのザックも持っての下山です。荷物が軽いから何とかなりました。それにしても楽しい山行が一転して暗いものに変わってしまいました。怪我は大したことなく不幸中の幸いでしたが、八兵衛さんの受けたダメージは計り知れません。あれこれと反省点の多い山行でしたが、これに懲りず安全面に留意して真摯に山と向かい合って行きたいと思います。



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