エベレスト街道
コンデロッヂからエベレスト(ローツェ)を望む
【行程】 | 2/26(金)晴れ [たまプラーザ5:34=(東急・東京メトロ)=水天宮前6:25/6:30=(リムジンバス)=成田空港7:26/10:30=(CX501)=香港15:20/18:00=(KA192)=カトマンズ空港22:40/24:01=(車)=Gokarna Forest Resort24:25(泊り)] 2/27(土)曇りのち小雨[ホテル発4:57=(車)=カトマンズ空港5:23/9:27=(Tara Air)=ルクラ10:12/10:35−YMHルクラロッヂ10:53(泊り)] 2/28(日)晴れのち雨 [ロッヂ発8:15−Phakding12:20/13:32−YMHモンジョロッヂ16:59(泊り)] 2/29(月)晴れ [ロッヂ発8:03−2965m10:21−YMHナムチェロッヂ13:14(泊り)] 3/1(火)晴れ [ロッヂ発8:00−シャンボチェの丘9:47/10:45−Khumjung11:20/12:20−YMHナムチェロッヂ14:23(泊り)] 3/2(水)快晴のち曇り [ロッヂ発6:10−ヘリポート6:35/6:55=(ヘリコプター)=コンデロッヂ7:00/8:20=(ヘリコプター)=ルクラ8:30/12:07=(Tara Air)=カトマンズ空港12:58/13:15=(車)=Gokarna Forest Resort13:45(泊り)] 3/3(木)曇り [ホテル発10:33=(パタン観光)=ホテル着17:28(泊り)] 3/4(金)曇り [ホテル発11:25=(カトマンズ市内観光)=カトマンズ空港20:43/23:25=(KA195)=] 3/5(土)曇り [=香港7:20/10:20=(CX520)=成田15:20/16:40=(リムジンバス)=たまプラーザ18:55] |
【メンバー】 | 隊長、男5、女7、TL |
○憧れのネパールトレッキングに出発です。初めてなのでポピュラーなヒマラヤ街道をナムチェまで行くツアーに申し込みます。ところがこのツアーは恥ずかしくなるような呼び名です。「最高級ロッヂでめぐるエベレスト展望ヘリコプター・トレッキング9日間」でもヘリで簡単に4000mの展望台まで行けて帰りもヘリで一気に降りてくるプランです。
○参加者は海外ツアーの常連たちで経験の少ない隊長は小さくなっていました。しかしネパールまでは遠い。香港で乗り換えて、ダッカ経由で約15時間の旅でした。ホテルには真夜中の到着ですが早朝の出発です。寝たと思ったらすぐに起床です。ところが空港に着いたら天候が悪くて飛行機が飛びません。結局3時間遅れで20人乗りのビーチクラフト機は軽やかに飛び立ちました。
○ルクラの小さな滑走路に向かって懸命に着陸します。世界一怖い飛行場とは聞いていましたが短い滑走路の本当に恐ろしい所でした。何とか無事に着陸するとロッヂに向かいます。瀟洒な建物は流石に最高級ロッヂの名に恥じないものでした。少し休んでから付近の散策に出かけます。スイス人の寄付で造られた病院などを見学します。部屋で休んでいるとポタポタとベッドの上に雨漏りが!部屋を替えてもらいますが・・・これで最高級?
○トレッキング1日目はルクラからモンジョまで約10Kmの道のりです。300mの上下はありますがほぼ平坦な道です。行程表の4時間との記述に騙されて軽く考えていましたが、どうして8時間45分の行動時間はタフでした。かなり休みを取ったのですが先が思いやられます。歩き始めたときには晴れていた空も昼食後には雨となりカッパを着用することになりました。
○2日目はモンジョからナムチェまで標高差600mの登りです。でもスタッフバックに詰めた荷物はゾッキョ(ヤクと水牛の交配種)に運んでもらいサブザックの軽装です。やはり地震の影響なのでしょうかトレッカーの姿は少ないようです。高度感あふれる吊橋を渡ると本格的な登りが始まります。
○ナムチェの村は崖の途中にすり鉢状に張り付いたように展開しています。いままでで一番大きな集落でした。ここでようやくヤクに出会いました。ここから上の標高では活躍しています。ロッヂで遅い昼食後にテンジンの銅像とシェルパ博物館を巡ります。ロッジではお湯のシャワーが使えます(流石は最高級)ところが温度調節が難しく、いきなり水しか出なくなる恐怖のシャワーでした。お蔭で風邪を引いてしまいました。でも夜は電気毛布と湯たんぽでヌクヌクです。
○トレッキング3日目はナムチェからシャンボチェの丘とシェルパの里クムジュンを巡る周遊の旅です。ホテルエベレストビューまで400mの登りは歩きがいがあります。途中で舗装されていないシャンボチェ空港を通り丘の上に建つホテルに着いた時には息は上がっていました。体調不良もあり軽度の高度障害がでたようです。残念ながらホテルのテラスからエベレストの姿は見ることができませんでした。
○今日はヘリでの移動日です。早朝ナムチェ郊外のエリポートまで歩きます。暫くすると轟音とともにヘリが谷を上ってきました。最新式の5人乗りです。3組に分かれて機上します。助手席に乗った隊長は谷を上下する迫力に肝をつぶしました。ものの5分で谷の対岸に聳えるコンデロッヂに到着です。快晴の空のもとエベレストがその端正な姿をようやく見せてくれました。標高4250mの展望台から眺める大パノラマはこの世の眺めとは思われないほど壮大でした。
○外に用意された朝食を震えながら食べると、待望のシャンパンで乾杯です。エベレストをシャンパングラス中に写しこむ芸術写真に挑戦します。心行くまで展望を楽しんだらヘリでルクラに向かいます。2日間掛かって登ってきた道をわずか10分で下ります。ルクラからの国内便も遅れはありましたがノープロブレム。
○翌日はパタン観光、最終日はカトマンズ市内観光をして帰路につきました。生まれて初めてのヒマラヤトレッキングでしたが、天気に恵まれて素晴らしい体験をすることができました。他の地域と違い山のスケールが桁違いに大きくて雄大な景色に圧倒されます。ネパールは地震による被害とインドによる経済封鎖で混乱していますが、観光客が激減している今こそ支える意味でも訪問したいものです。
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