岳滅鬼山

山頂直下から岳滅鬼山を望む



【行程】 12/3(木)曇り [日田7:43=(車)=林道終点登山口8:40/8:47−支尾根9:18−稜線9:32−岳滅鬼山9:39−岳滅鬼峠10:09−登山口10:24/10:29==琴ひら温泉11:27/12:44==福岡空港14:15/15:34=(ANA258)=羽田17:24=(バス)=たまプラーザ18:46]
【メンバー】 隊長



○天気予報が午前中の雨から午後から雨に変わりました「それでは行くしかない」重い腰を上げたのでした。というのは狙っている岳滅鬼山には6Kmの林道を入る必要がありますので心配症の隊長の心は重かったのです。ナビに導かれて集落の奥の道に踏み入ります。細い道ですが舗装されていて何とか通過できそうでした。



○ところが進むうちに次第に状況は悪くなります。落石が沢山現れ落ち葉で路面の状況がわかりません。道路脇の枯草が道にはみ出て行く手を阻みます。路肩が抉れて道幅が半分になっている個所もありました。ぎりぎりで倒木を潜って、腹を擦る嫌な音に怯えながらも、戻るに戻れずにひたすら前進をいたします。



○やがて林道終点に着きましたが精根尽き果ててしまいました。登山準備をしていたら宿に靴下を忘れてきたことが判明・・・何たるこっちゃ。仕方がないので登山用ではないもので代用します。大いにテンションが下がり、いざ出発しようとしましたが登山口が見当たりません。大分県の山というガイドブックを見ても詳しい表記がありません。



○仕方がないので枯れ沢を稜線目指して遡ることにいたします。稜線に出れば登山道があるでしょう。標高差は120mほどなので多少の藪漕ぎで何とかなるでしょう。ところが登るにつれてきつくなる傾斜に息は弾みます。汗だくになり岩と枯れ枝にしがみつきながら必死に身体を持ち上げます。足元を見るととても下れる状況ではありません。何としても正当なルートを見つけなければなりません。



法華岩の素掘りのトンネルを抜ける○泥だらけになりながらようやく稜線にでましたが、そこには道はありませんでした。あわてて地図を出して周囲の地形を確認します。すると第三ピークから南南東に派生する支尾根に居るらしいとわかりました。シャクナゲの枝を分けながらピークに向かいます。そこには立派な道標と登山道があり・・・ほっと一安心。少し下って登り返すと岳滅鬼山でした。厚い雲に覆われて周囲の展望はありません。小雪が舞い散るような天候なので長居は無用です。



○先ほどの第三ピークから先は正規の登山道を辿りますが、ロープが垂れた険しい道でした。あまり整備されていないのか荒れていました。足元に注意しながら慎重に下ります。岳滅鬼峠には豊前・豊後の境界石があり、その先の法華岩の素掘りのトンネルと合わせて往時を偲ぶ遺物です。



○落ち葉のなかジグを切って下ります。道は判りにくいのですがテープがあるので何とか下れました。林道に出たら車を停めたところから50mくらい手前でした。案内標識が裏返っていたのとカーブで見通しが悪く気づきませんでした。



○何とか無事に下山しましたが、このあと荒れた林道の通過が待っています。下りは特に慎重に運転いたしましょう。林道でパンクした過去を持つ隊長は落石に乗り上げる度に心が震えました。一般道に出た時には正直ほっといたしました。二度とは経験したくない荒れた林道でした。



○こうして隊長の九州の山旅は終了いたしました。日田で温泉に浸かってから福岡空港に向かいます。高速に乗る頃には本格的な雨になりました。山に登っている間は降られずに本当に天気には恵まれました。何とか3山とも無事にこなしての凱旋です。飛行機の中で満足げな寝顔を見せる隊長はお疲れ様でした。



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