奥茶臼山

奥尾高山の下りから奥茶臼山を望む



【行程】 11/3(火)快晴[たまプラーザ1:44=(車)=しらびそ峠6:39/7:02−尾高山8:32−奥尾高山9:13−岩本山10:12−奥茶臼山11:16/11:27−展望P11:35/12:12−岩本山12:55−奥尾高山13:47−尾高山14:30−しらびそ峠15:41/15:56=(車)=たまプラーザ21:46]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、北の鼠男



○今回の企画は鴉天狗ですが、遠方のうえに行動時間も長く無理があります。そのしわ寄せが真夜中の出発となりました。もう還暦をはるかに過ぎているジジイ軍団に無理は禁物です・・・そんなに頑張らなくてもね。でも鼠男君に南ア南部感動の展望を贈りたいとの鴉天狗の願いをかなえてあげましょう。



○しらびそ峠には予定通りに到着です。ところが登山口がわからない。一度ハイランドしらびそまで行って戻ってきました。5年前の記憶って曖昧ですね。2人とも全然覚えていませんでした(お粗末!)尾高山まではハイキングコースですが、登り始めは朝露に濡れた笹が少々うるさい。静かな朝の空気のなか登山隊は黙々と高度を稼ぎます。



○前尾高山を過ぎると急降下してから尾高山の登りとなります。しらびそ林の中の苔むした道を進みます。尾高山の先は急に道が悪くなります。倒木を跨いだり潜ったり迂回したり確実に体力を奪って行きます。奥尾高山、岩本山と小さなアップダウンを繰り返しながら長い稜線を奥茶臼山目指して登ります。



木々に囲まれた奥茶臼山の山頂は寒かった○山頂手前の開けた所から南アルプス南部の展望が広がります。ここにザックをデポして山頂を往復しましょう。ここから山頂までは10分ほどの急登でした。山頂は木々に覆われ展望はありません。ふと木々の先を見ると陽の光を浴びて白く輝いています。まさか霧氷では!パラパラと降り注ぐ氷の破片に我を忘れて見入られてしまいます。北風が吹く寒い山頂を早々に離れることにいたします。



山頂直下の展望ポイントから赤石岳を望む○先ほどの絶景ポイントに戻り昼食といたします。暫く山座同定で盛り上がる登山隊。ようやく結論がでました。仙丈岳・甲斐駒ケ岳・白根三山・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳が眼前に広がります。秋の澄んだ青空を背景に白く雪を被った3000m峰が輝いています。麓の谷底は紅葉が真っ盛りです。この展望が奥茶臼山の最大の魅力ではないでしょうか。



○テルモスのお湯が嬉しい季節となりました。ホットココアで温まります。単独行の方も加わりゆっくりとした昼食となりましたが、帰りの行程も考えるとあまりノンビリもしていられません。南アの山々に別れを告げ重い腰を上げます。



○下りは道を失わないように細心の注意をはらって行きます。広い尾根は踏跡も薄く間違い易い所ですが、過剰なほどのテープが続き難なく通過できました。それにしても長いルートでした。とくに帰りの登り返しには参りました。それでも何とか4時前に帰着することができましたが、しらびそ峠は日が陰り寒い風が吹き抜けていました。



○本日は快晴に恵まれて南アの展望を欲しいままにすることができました。ちょっと遠くて長いコースでしたが事故もなく終了しほっといたしました。これで鼠男君も満足してくれたのではないでしょうか。帰りの高速も予想に反して渋滞することなくスムーズに流れ、後部座席で居眠りをする隊長は幸せそうです。こうして長かった一日は終わったのでした。


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