大日三山

奥大日岳〜中大日岳〜大日岳

奥大日岳から中大日岳・大日岳を望む



【行程】 9/11(金)曇り [たまプラーザ20:44=(東急・東京メトロ)=竹橋21:26/22:39=(毎日アルペン号)=]
9/12(土)曇りのち晴れ[=室堂7:51/8:08−雷鳥沢8:45−室堂乗越9:33−最高地点10:42−奥大日岳11:07/11:28−中大日岳12:49−大日岳13:17/13:25−大日小屋13:38(泊り)]
9/13(日)曇りのち雨[小屋6:05−大日平山荘7:18−牛ノ首8:01−登山口8:45−称名の滝8:55/9:02−称名滝バス停9:27/10:20=(立山黒部貫光)=立山10:35/11:08=(富山地鉄)=富山12:11/12:58=(はくたか564)=東京15:28/15:40=(東京メトロ・東急)=たまプラーザ16:23]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗



○今回は鴉天狗のたっての希望で大日三山を巡ります。奥大日岳は45年前に雷鳥沢からピストンして以来の再訪でした。夜行バスは便利ですが年寄にはちときつい(首が痛くなっちまった)立山道路のゲート開通が7時なので室堂には8時前に到着です。立派なホテルが建ち見違えるような観光地に変貌していました。登山者だけでなく観光客も大勢群れています。



○雷鳥沢からは新室堂乗越に向かわず稜線に直接登るルートがありました。天気は曇り空ですが上空には青空も見え隠れしています。室堂乗越からは堂々とした剱岳が望まれます。ここから高度を上げて行くと、早朝に出発した奥大日ピストンの単独行とすれ違います。



奥大日岳から剱岳を望む○奥大日岳の頂上は三角点があるところですが、その手前に最高地点があります。縦走路から外れて5分ほどで山頂標識のある頂に到着です。ここからの眺めは剱・立山が一望のもと雄大なパノラマが展開します。こちらの頂は人気がありませんが是非とも訪れたい場所です。



○奥大日岳からは中大日岳と大日岳が2つの丘のように眺められ、その鞍部には今日お世話になる大日小屋の赤い屋根が望まれます。奥大日岳の下りは抉れたガレ場に鎖が付き緊張を強いられます。慎重に岩場を渡ります。昔修験者の行場だった巨岩の点在する七福園を過ぎると中大日岳でした。少し下ると大日小屋です。



○小屋に荷物をデポして大日岳を往復します。ここからは剱岳が正面に眺められ絶景です。この山は日帰りでの登山者が多く宿泊者はそれほどではありません。本日は17名の宿泊者でした。でも来週の連休は80名を越えるとか、食堂まで布団を敷き一杯のようです。ここはランプの宿として有名ですが電気もありますから単なる演出でしょうか。ランプの光で夕食を摂り、ギターのライブ演奏を楽しみます。



水しぶきがかかる大迫力の称名の滝翌日はガスで真っ白です。4時半からご来光を拝みに行った人たちは残念でしたね。冷たい風が吹くなか下山を開始します。暫く下ると視界が開け下方に広がる草原台地に大日平山荘が望まれます。やがて木道となると大日平です。木道を辿ると大日平山荘です。不動の滝まで30秒との道標に釣られて足を延ばします。本当に30秒で展望台から対岸に架かる立派な滝が望まれました。



○木道が終わると急降下が始まります。梯子が掛かっていてロープもありワイルドです。梯子の階段に滑り止めがある所を降りていた時に「ズルッ」と滑りました。慎重に下ったつもりだったのですが、どこかに油断があったのでしょう。尾てい骨から落ちて腰をしたたか打ちました。痛さで暫くは動くことができないほどでした。




○そこからは慎重に下ります。次々と後発の登山者に抜かれて行きます。牛ノ首から猿ヶ馬場を経て下ると登山口です。ここに荷物をデポし称名の滝を目指します。滝は直前まで見えませんが回り込むと全貌が現れます。落差350mの滝はまさに日本一の名に恥じぬ大迫力です。水しぶきが展望台近くまで届きます。



○バスを待っている間に雨が降り始めました。そして富山地鉄の中では結構な降りでした。本当にラッキーでした・・・今日登っていった人たちはお気の毒です。初めての北陸新幹線は指定が取れず自由席でしたが何とか座れました。東京まで2時間半とは便利になったものです。車内販売のビールを飲めば瞼が閉じてきます。今回の大日三山縦走は剱岳の展望台でしたが、天気に恵まれ遠くの山々まで望むことができました。わざわざ室堂まで来て1泊とは贅沢の極みでしたが大満足の山行でした。




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