アバチャ山・バチェカズェッツ山

標高2000m付近からアバチャ山を望む(噴煙が登山道を覆う)



【行程】 7/15(水)晴れ[たまプラーザ5:17=(東急・東京メトロ)=水天宮前6:07/6:30=(リムジンバス)=成田空港第二T7:27/9:42=(R39970)=ペトロパブロフスク・カムチャッキー16:15/17:25=(車)=パラトゥンカ温泉郷18:08(Hフラミンゴ)]
7/16(木)晴れ[ホテル9:00=(車)=アバチャ山麓12:15/13:30−バンガロー14:30−らくだ山15:08/15:33−アバチャ山麓16:40(キャンプハウス)]
7/17(金)晴れ時々ガス[山荘8:03−C10008:51−C135510:04−C180011:28−C202512:26/13:04−C237514:17−アバチャ山15:30/15:50−C232516:33−C144518:11−アバチャ山麓19:15(キャンプハウス)]
7/18(土)曇り時々雨[停滞日(キャンプハウス)]
7/19(日)曇り時々晴れ[アバチャ山麓9:06=(車)=バチェカズェッツ山麓12:10/13:55−散策−15:18(テント泊)]
7/20(月)曇り時々晴れ[バチェカズェッツ山麓8:02−C5608:55−C85011:01−C106512:01/12:31−C1335稜線13:34−バチェカズェッツ山14:13/14:47−C113016:30−C74016:30−C55517:46−バチェカズェッツ山麓18:45(キャンプ泊)]
7/21(火)曇り時々雨[バチェカズェッツ山麓9:05=(車)=ビーストラヤ川11:27/12:15=(ボート)=15:25=(車)=マルキ温泉15:55/17:00==パラトゥンカ温泉郷20:15(Hフラミンゴ)]
7/22(水)曇り[ホテル9:04=(車)=博物館・ダーチャ見学=ペトロパブロフスク・カムチャッキー19:49/21:05=(R39969)=成田空港21:45/22:15=(リムジンバス)=水天宮前23:19/23:24=(東京メトロ・東急)=たまプラーザ0:09]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、男4名、女4名+K藤


【アバチャ山】2741m
カリャーク山を背景に咲き乱れる高山植物 ○カムチャッツカへのチャーター便が夏の間飛んでいます。以前このツアーに参加した人からお花が綺麗だったとの情報を得たので参加をいたします。折角行くのですからアバチャ山だけでなくもう一山プラスして登る8日間のツアーとします。このツアーは予備日があるのでアバチャ山登頂のチャンスが増えるのです。今回は鴉天狗も同行し参加者10名+ツアーリーダーとなります。



○成田空港ではバスでの送迎です。離れた駐機場に見慣れない小さな双発ジェット機が駐機しています。カムチャッツカの上空からは雪に覆われた円錐形の山が望まれます。ペトロパブロフスク・カムチャッキー空港からバスで40分ほどでパラトゥンカ温泉郷のホテルに到着です。夕飯は冷凍水餃子を温めたものだけとは情けなぁ〜(ロシアの食事は前途多難です)



○ホテルからは6輪駆動の車に乗ってアバチャ山麓を目指します。途中から河原の道となり前後左右に揺れることといったら・・・ようやくバンガローハウスが立ち並ぶ宿泊地です。本日は足慣らしを兼ねてフラワーハイキングです。標高800mから1230mのらくだ山まで足を延ばします。



○いきなりウルップソウの群落、日本では珍しいチョウノスケソウが沢山咲いています。でもお花は全般に小粒です。自然環境が厳しいせいでしょうか。火山性のザラバに一面の高山植物が咲き誇っています。



○カムチャッツカの朝は遅い。行動時間が10時間以上なのに出発は8時です。でも高緯度なので夜は10時ぐらいまで暗くなりません。ザレた登山道を黙黙と登って行きます。道の両脇には可憐な高山植物が咲き乱れ疲れを吹き飛ばしてくれます。



○標高2000m付近に小さな避難小屋があり、ここで昼食とします。ここから傾斜も急になり雪も残っているので、自信の無い人が2人引き返します。雪の斜面をトラバースしてから急斜面にかかる前にアイゼンを装着します。



○山頂直下の急斜面は雪が凍っているとのことでしたが、気温が高いためグズグズでした。ただ山頂付近の噴火口から火山性ガスが風で流れて来て危険です。現地ガイドが「ガスで息が苦しい!」と言ったときには登頂を諦めかけました。最後はロープに掴まってザレ場を乗り越えて山頂に到達です。でも生憎の火山ガスと雲で展望はありませんでした。



○下りは雪を繋いでキャンプ場近くまで一直線です。それでも帰着は19時15分となりました。とても長い一日となりました。翌日は予備日なので停滞です。朝から雨がパラつき天気は良くありません。フラワーハイキングはパスしてまったりします。



中腹からバチェカズェッツ山を望むルアーフィッシングで大物のイワナをゲット【バチェカズェッツ山】1556m
○バチェカズェッツ山麓のキャンプ場に向かいます。こちらは湖畔なので湿地の高山植物が咲いています。アツモリソウが花盛りでいくつもの群落が見事です。地元では付近でキャンプする人々は多いのですが、バチェカズェッツ山に登る人は極めて少ないようです。



○山道も途中からは踏跡も無くなり高山植物の咲く絨毯のような草地を踏んでの登頂となります。急斜面を前にして昼食とします。急な雪渓をトラバースしていると前方に横切って登る熊の真新しい足跡がありました。すかさず笛を吹き鳴らすツアーリダー。雪渓を辿って稜線にでると山頂までは一息です。



○山頂からの展望は360度。見渡す限り雪を被った稜線が続きます。山頂には三角測量の跡が残りロシアの三角点がありました(元国土地理院のYさんが土の中から発掘してくれました)下りはザレた急斜面を慎重に降下します。やがて雪渓を下ってお花畑の道に出ました。こちらの山も11時間近い行動時間でした。幸い日が長いので夕食後も明るいままです。



○翌日はゴムボートでの川下り(ルアーフィッシング)とマルキ温泉に立ち寄ります。大きなイワナが2匹も釣れました。ホテルで5日間コースのツアーと会いましたがアバチャ山は強風のため2000mで断念したそうです。その日には我々はバチェカズェッツ山で晴れていましたのでラッキーでした。短い期間でしたがカムチャッツカの夏を堪能したツアーでした。天気にも恵まれ無事に2山を制覇することができました。




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