猿ヶ馬場山

帰雲山の先から猿ヶ馬場山を望む



【行程】 5/2(土)晴れ [たまプラーザ4:58=(車)=高山観光=荘川・民宿中島13:45(泊り)]
5/3(日)晴れ[民宿4:51==白川郷5:42/6:03==民宿6:51==白川郷7:44/7:51−宮谷林道9:31−1528P11:08−帰雲山11:37−猿ヶ馬場山13:04/13:32−帰雲山14:25−宮谷林道15:38−白川郷16:38/16:54==民宿18:14(泊り)]
5/4(月)小雨[民宿8:50==桜香の湯8:55/10:59==たまプラーザ19:48]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗、北の鼠男



○GWの遠征は新メンバーを加えて3名で残雪期の300名山を狙います。鼠男君は学生時代の山仲間ですが、昨秋に瑞牆山を登って自信をつけたのでした。いきなりの残雪期登山は如何なものかと思いましたが、隊長が4年前に登ったことのある山とします。遠征の初日は体力温存のため高山市内観光でお茶をにごし民宿泊り、2日目に猿ヶ馬場山、3日目に野伏ヶ岳という計画でした。


○荘川ICから東海北陸自動車道で白川郷まで1時間弱です。早朝なので駐車場も余裕です。ここでお弁当を食べて・・・いざ出撃です。ところが『ちょっと待った、靴を忘れた!』いきなり鼠男君のダメダシでした。目が点になる隊長。いままで他人事では聞いたことがありましたが、自分自身のパーティで不運に見舞われるなんて。仕方がないので宿まで靴を取りに帰ります。


○ほぼ2時間遅れでの出発となりました。駐車場が5時までなので帰りの時間が気になりますが、行けるところまで行きましょう。そろそろ観光客が現れ始める中を林道に入ります。谷沿いの道に入り暫く登ると残雪が現れ踏跡が続きます。前回はジグを切って夏道を通りましたが、今回は直登して行きます。ピンクテープが3mほどの高い所にあり、今年の積雪量の多さを実感します。


1528Pにはアンテナと管理小屋がある○良いペースで宮谷林道出合まで上がってきました。鼠男君は頑張って付いてきますが、鴉天狗が遅れがちです(まあベテランだから心配はしていませんが)林道から尾根へ登り口にはテープがあり従います。前回よりも雪の量が少なく奥まで回り込むようです。稜線に出ると雪が融けて地肌が現れるところがあり、この温かさではGWが最後の機会となることでしょう。


○高度を上げるに従い積雪量が多くなりますが、気温が上がっているのでツボ足で十分です。1528Pには電波塔と管理小屋があり登山路のアクセントとなります。ここでようやく山頂が見え始めます。つぎの帰雲山への登りは短いけれど急です。ここからはいったん下がってから登り返します。


鼠男君と登頂を祝う・・・高い位置にある山頂標識○山頂目指して本格的な最後の登りを開始します。気温が高くて汗まみれですが、涼しい風が雪面を渡ってきて生き返ります。ようやく単独行が降りてきました。あと数人が登っているようです。最後の登りを終わり平坦な地形を進みますがなかなか着きません。山頂標識も見つからずGPSで確認するまで確信がもてませんでした。すると木の上の方に山名標識を発見。融雪が進み前回よりも積雪量が減ったためでした。


○山頂からは真っ白な白山の雄姿が間近に望まれます。少し下がったところからは白山から笈ヶ岳、大笠山、大門岳へと続く白い稜線がパノラマのように眼前に広がります。強烈な日差しを浴びて残雪期の雪山を堪能します。帰りはトレースを忠実に辿り戻りますが、雪が融けて判りにくいところも何か所かありました。


○稜線から降りるところは往路をとらず踏跡に従って急斜面を駆け下ります。林道に出たら一気に谷を下りますが、こんな所を登ったのかと思う急傾斜でした。重たい脚を引きづりながら何とか5時前に駐車場に戻りましたが、まだまだ観光客が押し寄せてきます。流石に世界遺産の白川郷でした。


○出発が遅れた時にはどうしようかと思いましたが、天候にも恵まれ結果的には残雪期の山を楽しむことができました。翌日の天気は小雨でしたので野伏ヶ岳は中止して、荘川IC付近にある桜香温泉に寄ってから帰りました。靴を忘れて取りに帰るというアクシデントはありましたが、鼠男君もこれに懲りずまた一緒に山に行けると良いですね。





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