雲の平・高天原

水晶小屋付近から祖父岳を望む



【行程】 8/3(日)曇り [たまプラーザ21:18=(東急・東京メトロ)=竹橋21:54/22:28=(毎日アルペン号)=]
8/4(月)曇り時々小雨[=有峰口5:26/6:12=(富山地鉄バス)=折立7:03/7:15−三角点8:39−五光岩ベンチ9:20−太郎平小屋10:45/10:59−薬師沢小屋12:52(泊り)]
8/5(火)曇り時々小雨[小屋6:08−A沢出合7:10−D沢8:25−高天原峠9:30−高天原小屋10:17/10:41−高天原温泉10:55/11:28−高天原小屋11:48(泊り)]
8/6(水)ガス・小雨[小屋5:34−高天原峠6:20−奥スイス庭園7:23−雲の平山荘8:04−祖父岳9:35−岩苔乗越10:13−水晶小屋11:03(泊り)]
8/7(木)晴れ[小屋6:11−真砂岳7:43−南真砂岳8:36−湯俣岳9:40−展望台10:57−湯俣温泉11:20−噴湯丘11:39−湯俣温泉11:54−無名避難小屋12:55−林道終点13:21−高瀬ダム14:24=(タクシー)=七倉山荘14:36(泊り)]
8/8(金)曇り[山荘8:52=(乗合タクシー)=信濃大町9:12/9:34=(JR)=松本10:37/11:08=(スーパーあずさ14)=新宿13:32/13:39=(JR・東急)=たまプラーザ14:26]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗



○300名山などとピークハントに明け暮れていましたから、雲の平のような秘境は未訪問となっていました。また相棒のたっての希望で高天原温泉に立ち寄ります。併せて百高山の残り祖父岳・真砂岳・南真砂岳をやっつけてしまおうという欲張りプランです。折立から入山して竹村新道で高瀬ダムへと下ります。


高天原温泉からまつの湯○夜行バスで有峰口まで行き富山地鉄バスに乗り換えます。折立に着く頃にはフロントガラスを雨が叩きます。太郎平までは何とか持った空もガスが流れ、雨粒が当たるようになります。お花畑の中でカッパを着用します。太郎平から先は人通りが少なくなります。カベッケ原を過ぎると薬師沢小屋が眼下に見えてきました。


○何人もの岩魚釣りの人が河原に出ています。小さな小屋は結構な混雑でしたが天気の所為か宿泊客は多くないようです。最初は布団2枚に3人との割り当てでしたが、最後には1人で1枚になり一安心。


○翌日は霧雨で始まります。慌ててカッパを着こんで出発します。薬師沢沿いの大東新道を行きますので雨量が気になります。河原をへつったりしながらB沢出合まで進みます。ここからB沢沿いに登ります。トラバース気味にC、D、E沢と渡り高天原峠に到着です。


○小雨に煙る高天原は風情溢れる湿原でした。ここの奥に高天原小屋があります。受け付けは12時からなので荷物を置いて温泉に出かけましょう。20分ほど山を下ると沢沿いに高天原温泉の湯船が見えてきます。丁度、先客が出るところでしたから湯船を独占して手足を伸ばします「あ〜極楽!」


○翌日の雨は少し強めです。高天原峠まで戻り雲の平を目指します。黙々と樹林帯の中を登ります。急登が終わると湿原が現れます。森林限界を越えると奥スイス庭園なる場所にでました。「どこの辺りが奥スイスなのか?」相棒の疑問もさもありなん。楽しみにしていた雲の平もガスの中では悲しいばかりです。人気のない湿原の木道を黙々と歩きます。


○祖父岳へは雪渓を渡るところでガスに巻かれて道を失います。強引に岩場を直登すると登山道に出合いました。ケルンの多い山頂は風が強いので反対側で休みます。水晶小屋には11時に到着でした。この小屋は小さいので収容人数が限られています。今日は荒天なので早い時間での宿泊を許してもらえました。1枚の布団に2人が標準だそうです。でも最終的には1枚に一人でした。


竹村新道から南真砂岳を望む○夜中まで雨が屋根を叩き風が窓を揺らします。今日の天気は諦めましょう。カッパを着て出発しようと空を見上げると一画に青空が覗いています「こりゃ大変だ」あわててカメラを持って水晶岳方面に向かいます。すると見る見るガスが流れて水晶岳が顔を見せます。周囲の山々も徐々に姿を現せます。


○真砂岳は竹村新道分岐から野口五郎岳方向に少し登ったところから登ります。朽ちた道標の辺りから薄い踏跡が稜線に続きます。山頂標識もあって良い感じの山頂でした。相棒を分岐で待たせての登頂でした。


○竹村新道に入ると道の整備具合が悪くなります。それでも一応は草刈もされていて判りにくい部分もありません。むしろ人が少ない分お花畑が荒らされていなかったりします。南真砂岳は山頂手前で巻きますので踏跡を直進します。これで百高山は98座となりました。


河原には不思議な造形の噴湯丘がそびえる○湯俣岳を過ぎると長い樹林帯の下りです。木々の間から眼下に沢が覗かれてからが長かった。展望台を過ぎると湯俣温泉です。晴嵐荘のオジサンに噴湯丘への道を聞いて向かいます。旧伊藤新道を20分ほど遡ると対岸に硫黄色したドームが見えてきます。しばし自然の造形美に見とれます。


○高瀬ダムまでは単調な道です。特に後半は舗装道路となって車の通過もあります。長いトンネルを抜けるとダムサイトです。客待ちのタクシーが数台停まっていました。今日は七倉山荘で宿泊です。夕飯は焼き肉でした。山の中より高いビールで乾杯!


○今回の山旅は余裕のプランでした。天気にはあまり恵まれませんでしたが、最終日に好天を迎え展望を楽しむことができました。高天原温泉にゆっくり入浴することができ大満足です。台風の影響で入山者が少なかったので小屋の混雑もさほどではなくゆったりと過ごすことができました。




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