玉山

展望台から玉山を望む



【行程】 5/21(水)雨 [鷺沼5:05=(東急・東京メトロ)=水天宮前5:50/TCAT6:15=(リムジンバス)=成田空港第二ターミナル7:12/9:30=(CI107)=台北桃園空港13:24/14:26=(バス)=東埔山荘22:16(泊り)]
5/22(木)曇り [山荘7:10−公園ゲート7:20/7:26=(車)=塔塔加鞍部登山口7:31/7:47−モンロー亭8:44−前峰分岐9:23−展望台10:38/11:10−排雲山荘13:43(泊り)]
5/23(金)曇りのち小雨 [山荘2:32−c36203:21−c38404:25−玉山5:06/5:34−排雲山荘6:48/8:00−展望台9:32/9:47−前峰分岐10:39−モンロー亭11:14−登山口12:00/12:02=(車)=駐車場12:08/12:24=(バス)=嘉義兆品酒店16:40(泊り)]
5/24(土)晴れのち曇り [ホテル発10:02=(バス)=台北桃園空港13:45/17:00=(CI106)=成田空港第二ターミナル21:52/22:15=(リムジンバス)=TCAT23:19/水天宮前23:34=(東京メトロ・東急)=たまプラーザ24:21]
【メンバー】 隊長、男8、女6、添乗員1、現地ガイド1、登山ガイド2



○キリマンジャロでは高山病で大苦戦を強いられた隊長でしたが『このままでは終われない』との気持ちから海外の高山に再挑戦です。今回は近場で台湾の玉山です。標高は3952mとそんなに高くないので高度障害は何とかなるでしょう。玉山は日本統治時代に新高山と呼ばれていました。そうです真珠湾攻撃実施の暗号「新高山登れ!」で有名です。


○玉山登山には山小屋の予約と入山許可が必要なので、毎日新聞旅行のツアーに参加することにいたします。メンバーは15名(男9・女6)+添乗員です。それに現地添乗員と登山ガイド2名が付き大部隊となります。参加者は70代の方が5名ほどいて若い方は40代後半が一人と高齢化しています。


シャクナゲが咲いていた○台北桃園空港の混雑で到着が1時間遅れました。空港の外では豪雨です。高速ではハザードランプを点けて徐行するような状態で、ますます嘉義への到着が遅れます。幸い阿里山では雨量が少なくて道路は閉鎖されていませんでした。昨日は200mm降ったようです。なんと台湾では梅雨真っ最中だったのでした。そんなこんなで登山口近くの山荘に着いたのは10時過ぎとなってしまいました。


○朝食を済ませてから公園管理ゲートに立ち寄り入山します。ここから塔塔加鞍部の登山口まで車で数分です。登山口は標高2610mで目的地の排雲山荘は3402mなので標高差800mですが、距離が8.5Kmあるので道は緩やかです。登山道は遊歩道といってもよいほど整備されて歩き易い道です。始めのうちはトラバース気味に山腹を巻いて行きます。ガスの流れるなかピンク色の躑躅が美しい。シャクナゲは標高が高い所が満開でした。


○途中の展望台で昼食をとります。昨日コンビニで買ったお寿司でしたが日本のものとは違いパサパサで美味くない。そこへ台湾リスと鳥が餌を求めて寄ってきます。排雲山荘は昨年建て替えられたばかりの立派な小屋でした。食事と寝袋は用意されていますが飲食料は売っていません。食事ははっきり言って美味しくない。高山病の初期症状か頭痛がするので早く寝ます。


玉山の山頂にて○山頂アタックは1時半に起床。2時から肉まんとお粥の軽食。2時半に出発です。残念ながら女性1名が体調不良で小屋に留まります。山頂までは標高差450mの急登です。ヘッドランプを点けて黙々と登ります。樹林帯を抜けるとガスが濃くなってきました。落石避けのシェルターで最後の身づくろいです。この上は風が強く寒いので万全の寒さ対策で臨みます。


○最後の急登をゆっくりと登ります。高度を上げて行くと、あれっあれっガスが次第に晴れてきます。このぶんだと山頂からの展望が期待できるかも。呼吸を整えると頭痛はひどくはならず何とか無事に登ることができました。山頂へは我々が一番乗りでした。石でできた山頂標識の前で記念写真に納まります。


○山頂からは周囲の山々が手に取るように望めます。北峰のはるか向こうには台湾第二の高峰の雪山が望まれました。南峰の向こうにも高い山並みが続きます。ご来光は雲の間から何とか姿を見せてくれました。次第に混雑する山頂を後にしたのは半時間後でした。


○小屋に戻ると中華めんの食事です。この味はまあまあでした。雨がぱらついて来たのでカッパを着けて出発しますが、すぐに止みました。行きには見えなかった玉山の山頂付近が帰り道からは良く望めます。とくに展望台からは素晴らしい眺めでした。しかし最後の半時間ほどが小雨でした。登山口に待っていた車でゲートの外の駐車場まで送ってもらいます。


○玉山は隊長の海外遠征再出発となるものでした。心配していた高山病もそれほどではなく、無事に登頂を果たすことができました。何とか自信を取り戻せたような気持ちです。まぁ標高が4000m弱なので何とも言えませんが・・・。





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