八紘嶺・大光山

縦走路から八紘嶺を望む



【行程】 4/13(土)晴れ時々曇り[たまプラーザ3:02=(車)=梅ヶ島5:52/6:16−林道登山口7:21−富士見台7:58−八紘嶺9:09/9:19−富士見台9:56−林道トイレ10:25−旧安倍峠10:35−バラノ段11:25−ワサビ沢の頭11:50−大笹の頭12:32−奥大光山13:03−大光山13:39/13:54−水場の小屋14:43−渡渉点15:15−登山口15:47−草木バス停16:12/17:03=(静鉄ジャストライン)=梅ヶ島17:16/18:15==たまプラーザ23:00]
【メンバー】 隊長、林道の烏天狗



八紘嶺の山頂は木々の間から南アルプスが望まれる ○山梨百名山も最終コーナーに入ると落ち穂拾いとなり、丁寧に取りこぼしを潰して行きます。今回は安倍奥の 八紘嶺を目指します。少し ロングですが十枚山まで縦走すれば2つの百名山を登ることができます(このプランの問題点はコースタイムで14時間のところを10時間で歩く必要があるところです)梅ヶ島に近づくとラヂオから緊急地震速報が流れ緊張感が走ります。淡路島で震度6とか・ ・ ・ 大丈夫でしょうか?


○稜線上の道は快適ですが、いつもより荷物が重いのか呼吸が苦しい。それだけでなく寝不足と休養不足が祟り、腰が重くて脚が思うように前に出ません。何とか山頂に辿り着くと、木々の間から南アルプスが真っ白に輝いています。残念ながら富士山方向にはガスが出て展望はありません。南には十枚山が遠くに霞みます「ああ、遠いなぁ」思わず洩れるため息でした。


○先が長いので少しの休憩で腰を上げます。富士見台の下で5人乗パーティとスレ違います。「早いですねぇ」「ええ、十枚山まで行きますから」「そりゃあ大変だ!」 少々驚かせてしまいました。安倍峠へのトラバース道はあまり踏まれていません。稜線に戻って下るとトイレのある登山口でした。ゲートを越えて林道を少し行くと下に旧安倍峠です。結構頑張ったつもりでしたが計画より10分の遅れでした。


木々の間から笊ヶ岳が典雅な稜線を見せてくらる○気合を入れ直して出発です。この先は大光山まで2時間半の行程です。バスに間に合うためには13時到着が一応の目処となります。大きなアップダウンはありませんが厳しい登りが続きます。ここで鴉天狗の調子が上がりません。バラノ段までコースタイムの1.5倍も掛かるとは前途多難です。


○バラノ段からは富士山が均整のとれた姿を見せてくれます。 八紘嶺 では雲で見えなかったので格別の展望です。富士山の眺望は山梨百名山の魅力のひとつですね。そういえば十枚山からは素晴らしい富士山を見た記憶があります(実は高校2年の時に登りました) ここからは鴉天狗を先行させます。


○ ところが先に立たせると人が変わったようなスピードで隊長をぶっちぎります。悲しいことに隊長は腰が張ったようになり、力を入れると痛みが走るようになりました。どうやら朝からの頑張りのツケが回って来たようです。青息吐息で遅れないようについて行くのが精一杯です。


大光山から十枚山は遠かった○大光山の山頂は意外な所でした。先に小高いピークが見えていたのでてっきりそこが山頂かとおもいましたが、手前に山頂標識と三角点がありました。十枚山へは先の鞍部から分岐があります。刈安峠からの大きな登りに意欲は減退し、軟弱にもエスケープすることといたします(バスの時間に間に合いそうも無いし)そうと決まればゆっくり休みましょう。


○先ほどのピークを乗っ越すと好展望の笹原となります。七面山から 八紘嶺、大谷峰、山伏の安倍奥の山々が一望のもとです。その奥には雪を被った南アルプスの峰々が神々しい。間には黒ぐろとした笊ヶ岳の双耳峰が独特の存在感を示します。辿ってきた縦走路を目で追えば、良くぞ歩いたり。ここで初めて単独行とすれ違いました。天気の良い土曜日なのに人の少ない静かな山でした。


○草木までの道はエアリアマップに実線で書いてありますが、変化に富んだ厳しい道でした。意外な山深さに驚かされます。尾根筋から急降下すると沢沿いに作業小屋が見えます。すると突然、真っ黒なカモシカが沢を渡り対岸を駆け上って行きました。ここからは沢に沿って下ります。バスの時間まではたっぷりとありますからゆっくりと下りましょう(というか疲れて急げません)荒れた沢の渡渉もありワイルドな路でした。


○堰堤の下が登山口でした。あとは草木バス停までのんびりと歩きます。ここから梅ヶ島まで5Kmですがバスの時間まで50分です。これでは歩く必然性がありません。それでも休んでいると寒くなってきますのでコーヒーを飲んで頑張ります。ほぼ定時にエンジン音を響かせてバスが来ました。車内の暖かいことといったら、ずいぶんと身体が冷え切っていたのですね。梅ヶ島まで戻り車を回収します。



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