太刀岡山・黒富士山・曲岳

羅漢寺山から茅ヶ岳・太刀岡山・曲岳・黒富士山を望む(2013.03.23)



【行程】 3/10(日)曇り時々晴れのち小雨[たまプラーザ4:00=(車)=下芦沢6:45/7:00−鋏岩7:25−太刀岡山7:59/8:06−越道峠8:29−鬼頬山9:40−黒富士山10:44/11:07−八丁峠11:29−曲岳12:03/12:09−八丁峠12:38−黒富士牧場登山口13:15−P13:43/13:50==山宮温泉14:10/14:50==たまプラーザ18:56]
【メンバー】 隊長、林道の烏天狗



鋏岩から霞んだ茅ヶ岳を望む(黄砂の影響か・・・煙霧でした) ○3月とは思えないような陽気に誘われて山に向かいます。まだ雪が残っているようですが、昨日の暖気で氷結はしていないでしょう(と、勝手に推量)観音峠へ向かう林道は閉鎖中ですから、太刀岡山を越えて八丁峠から黒富士と曲岳を往復することにしましょう。家を出る時は暖かかったのですが標高860mの登山口では肌寒い気候です。でも山には雪が見えませんからアイゼンは車に置いて行きましょう(ちょっとお気楽すぎました〜)


○獣除けの金網を潜ると登山道です「熊・猪に注意」とありますので、もしかしたら金網の向こうは猛獣が闊歩する危険地帯じゃありませんか・・・「熊鈴忘れた〜」。いきなりの急斜面でしたがジグを切って登って行きます。すると、あっと言う間に駐車場が眼下になり高度を稼いで行きます。


稜線からは黒富士山が一段高い○まずは大岩の下に祠が祀ってある台地に到達。その先で稜線に出ると鋏岩でした。ここで展望が一気に開けます。谷を挟んで茅ヶ岳が対峙し、曲岳から黒富士に至る稜線が間近に望まれます。ただ残念なことに黄砂の影響でしょうか、遠景には霞が掛かっています(晴れの予想なのにドンヨリと暗い・・・煙霧のせいでした)


○鋏岩からは稜線を30分で太刀岡山でした。地形図では奥の1322mピークが山頂と思っていたので肩透かしをくらいました。1295m三角点の横には山梨百名山の標柱が立っているじゃありませんか(これならお手軽百名山です)ここからは稜線を北に向かいましょう。枯れた雑木林の縦走路はまるで丹沢のような趣です。大きく下ると林道の通る越道峠でした。轍の跡がありますので車が入れるようです。


○鬼頬山へは急傾斜の直登です。トラロープに掴まりながら必死で登ります。登り切った所で休みましたが山頂はその先でした。ここの下りは要注意です。一直線の急傾斜に凍った雪が残り、ノーアイゼンの登山隊は生きた心地がいたしません。木の枝に掴まりながら慎重に下ります・・・後悔先に立たず(嗚呼、アイゼン欲しい!)大きく登り返すと八丁峠からの稜線です。小ピークから峠に直接下る踏跡がありましたが、右に大きく回り込む登山道を進みます。


○黒富士へは最後が急傾斜のように見えますから気を抜かず参りましょう。しかし岩場を抜けるとあっけなく山頂でした。標識の向こうには展望台への道標がありますが、霞の掛かる天気なので展望は期待できません。この山頂で満足して昼食といたします。風もなく穏やかな頂でした。これから向かう曲岳が稜線から鋭い頭を出しています。


黒富士山から曲岳を望む○分岐まで戻り雪の中のトラバース道を進みます。踏跡があるので迷う心配はありません。面倒くさいのでスパッツを着けていなかったのですが・・・雪が靴に入り失敗でした。枡形山分岐から八丁峠へは、北側斜面なので雪がたっぷり残っていました。峠から先は緩やかな傾斜の稜線歩きです。曲岳の手前から雪が深くなります。ピークへはひたすら登ります。次第に傾斜が急になり、最後は四つん這いになりながら息を弾ませます(雪が着いて無くて良かった)


曲岳の展望台から太刀岡山を望む○山頂の手前に展望台があり辿ってきた縦走路が一望です。雪の着いた茅ヶ岳の北側斜が荒々しい形相で迫って来ます。山麓には黒富士農場が意外な近さで点在しています。里の近い山なのですね。暫し展望を楽しんだら八丁峠まで戻り黒富士農場に向かって下ります。雪が融けたばかりのグズグズの道を進みます。沢に沿って下ると養鶏場に出ます。ここからは舗装路を駐車場まで戻ります。


○朝の天気予報では晴れだったのに雨が降ってきました。突風も吹き始め気温の低下が進みます。どうやら半日早く前線の通過のようです。我慢して歩いていたのですが強い降りとなり流石にカッパを着用します。車に戻ったらヒーター全開です。当然ながら予定していた羅漢寺山はパス。山宮温泉に直行です。お湯は良かったのですが宴会帰りの酔っ払いが五月蝿くて閉口しました。


○本日は暖かな気候に誘われて雪の残る山にノーアイゼンでした。ちょっと恐い思いをしましたが、何とか無事に帰還できました。林道からのピストンで簡単に登れる山でしたが、3山を繋げることで歩き甲斐のあるルートとなりました。観音峠への道路が開通していたら、このコースは選択しなかったでしょう。お蔭で誰にも会わない静かな山旅をすることが出来ました。



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