高川山
大月の甲州街道から高川山を望む
【行程】 | 2/23(土)快晴[たまプラーザ6:47=(東急・JR)=初狩9:17/9:23−登山口9:44−女坂分岐10:00−高川山10:37/10:55−田野倉分岐11:24−峯山11:55−むすび山12:33/12:54−大月13:12/13:13=(JR・東急)=たまプラーザ14:47] |
【メンバー】 | 隊長 |
○本日は相棒の都合がつかないので久し振りの単独行です。凍結に怯えながらノーマルタイヤで林道に突っ込むのも嫌なので、電車で行って駅から登れる山にいたしましょう。未踏の山梨百名山で適当な山を物色していましたら、中央線沿線の高川山に白羽の矢が立ちました。簡単に登れて展望の良い初心者向けの山です。麓から多くのコースがありますが、初狩から登り大月に降りる縦走コースが距離もあり良さそうです。
○八王子から乗ったJRの普通列車は7割くらいの乗車率です。カラフルな登山者の姿も多く見られ、春を待ちかねたハイカーたちが中央線沿線の山々に来たのかと思いました。ところが高尾でほとんどの乗客が降りてしまいました。まだまだ山はハイカーの訪れを拒んでいるのですね。それでも初狩のホームには十数名の登山者が降りました。慌てる山旅では無いのでゆっくりトイレを済ませてから出発です。
○気温は低く周囲の山々は雪に覆われています。この季節は融けた雪が凍ってツルツルの場合がありますので、念のために軽アイゼンを持ってきました。山里から細い林道を上がりトイレのある駐車スペースを過ぎると登山口です。ここからは植林地帯のなか高度を稼ぎます。稜線に出ると向こう側では山肌が削られ安山岩を採掘しています。砕石機が唸りを上げ大型ダンプが地響きを上げていました・・・『何てこったい、まったく!』
○高度を上げて行くと男坂と女坂の分岐です。1本取っていると林道で抜いた単独行が追いついてきました。女坂は遠回りなので困難な男坂に挑戦してみましょう。ここからは気合を入れて行きます。ところがロープがあるものの期待を裏切る易しさでした(・・・がっくり)すぐに女坂と合流し山頂を目指します。木々の間から富士山が望めるようになりますが、見とれていてはいけません。路面には少し雪が残り凍っていますので、足元に注意しつつ登ります。やがて話声がすると山頂でした。
○天気は快晴ですが正面の富士山は少し霞かげんです。もう少し早起きする必要があったかもしれません。周囲の展望は良く甲斐駒や鳳凰・間ノ岳などの南アルプスも望まれます。でも人気の山にしては思いのほか登山者は少なく数名しかいませんでした。写真を撮ってあげた単独行と少し言葉を交わします。
○山頂からの縦走路は始めの10mが凍っていてツルツルなので慎重に通過します。あとは難しいところはなく、お散歩モード全開です。こちらはメインルートかと思ったのですが通過する登山者は稀で、2人の単独行に出会っただけでした。基本的には下りの道ですが縦走路ですから時には登り返しもあります。とくに天神峠から峯山への急登は短距離でしたが脚に来ました。
○左下には大月JCが眺められ右前方には九鬼山が望まれます。お気軽モードですが次第に暑くなってきました。そりゃそうでしょう、低山に冬山ウエアですから。三角点を過ぎると高低差はなくなり、やがて「むすび山」に到着です。ベンチの置いてある山頂からは大月盆地が見渡せます。正面には岩殿山、百蔵山、扇山が連なり、手前には菊花山が聳えます。
○ベンチで汗をさましていると単独行が追いついてきました。地元の都留市の方で山梨百名山は96座登っているそうです。しばし山談義に花が咲きました(シャイな隊長としては珍しい)13時33分の電車に間に合うように腰を上げます。ここの下りはあっと言う間でした。橋を渡って大月駅に近づくと13分の電車に間に合いそうです。最後は改札を駆け抜け跨線橋を越えたら、ちょうどホームに電車が入ってきました。
○本日は駅から登る山梨百名山でした。期待にたがわず簡単に登れて眺望が得られたので大正解。まだハイカーの数は少なく静かな山を楽しむことができました。『春は名のみか風の寒さよ〜』・・・朝のうちは寒かったのですが、日差しが強くなったので低山だと暑くなります。このあたりの服装の調節は小まめにしないといけませんね。それにしても隊長が3時に帰着とは珍しいことです。でも喜んだのは愛犬だけでした(情けなぁ〜)
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