至仏山
景鶴山から至仏山を望む(2012.04.29)
【行程】 | 4/30(月)曇り [山ノ鼻6:27−c2055木道8:36−至仏山9:06/9:26−鳩待峠10:56/11:00=(シャトルバス)=戸倉11:24/11:42=(車)=花咲の湯12:08/12:52==たまプラーザ16:18] |
【メンバー】 | 隊長、林道の鴉天狗 |
○さて300名山完登の翌日は予備日でしたが、天気も曇りですがまあまあなので目の前の至仏山に登ります。小屋のオヤジの言う事にゃ「どこでも好きなところを登れ」それじゃあ最短ルートを直登いたしましょう。目の前の沢筋から入ります。一緒に出発の単独行は夏道に沿って右手の尾根筋から登るようです。
○今日は念のためアイゼンとストックで挑みます。樹林帯を越えると傾斜が急になり、ここで滑ったら一巻の終わりです。でも昨日の高温で雪が溶けていますから、不安を感じるようなことはありません。アイゼンを利かせながら一定のリズムで高度を稼いで行きます。振り返ると眼下には真っ白な尾瀬ヶ原が拡がり、正面には燧ケ岳が大きく望まれます。
○這松帯を避け登って行くとますます傾斜は急になりました。足元には雪の斜面が数百メートルも続き、この高度感はたまりません。知らないうちに我々の後ろに3人ほど連なります。スノーシューの若者とアイゼンおじさん(先ほどの単独行)とスキーの老人です。真ん中にいたアイゼンおじさんは突然スピードを上げ我々を抜き去りました(でも隊長は挑発に乗って無理しませんよ)標高2055mで木道の階段が現われ、アイゼンを脱ぎます。標高2160mで再び雪原となりますが、傾斜も緩くツボ足のままで問題ありません。
○山頂標識周辺は雪が溶けて岩が露出していました。一昨日と昨日の高温で一気に雪解けが進んだようです。高曇りなので遠望は利き周囲の展望は得られましたが、もうひとつクリヤではありません。それでも残雪期の山々を目に焼き付けてから鳩待峠に向かって下ります。
○たくさんのスキーヤーやボーダーが列をなして登って来ます。全部で300人以上とすれ違いました。GWのスキーが楽しめる場所として人気のある山だったのですね。驚いたことにスキーヤーには老人の姿が目立ちます(もちろんボーダーに年寄りはいませんね)
○心配していた小至仏山のトラバースは、30Cm幅の深いトレースが着き何の不安もありません。けれどもう少し遅い下山でしたら、列をなして登ってくる人々とのすれ違いが大変でした。オヤマ沢田代から鳩待峠へは視界が悪いと迷いやすいそうですが、これだけ次々と登ってきたら間違う心配はありません。
○自然地形でハーフパイプを楽しむボーダー達の歓声をやり過ごすと、次第に静かな山が戻ってきます。10時半近くにはパタッと人通りが途絶えます。峠の手前で林の間から景鶴山が望まれる地点で昼食をとり、尾瀬の山々に別れを告げます。帰りには花咲の湯に立ち寄り汗を流します。このようにして楽しくも充実したGW尾瀬山行は終了したのでした。
★ところで先日から使い始めたSONYのGPS(NVU−37)ですが、低温での動作が一部不安定でした。具体的にはログがメモリーカードに書き込まれないという事象が起きています。その他の動作に支障はありませんでしたが、取説によると電池の消耗に注意とのこと。動作保障している温度範囲は5〜45℃と狭くて、これではとても雪山での実用には適しません。そこで今回は秘密兵器として・・・使い捨てのミニカイロを本体の後ろに貼ってみたところ、実にスムーズに動作しました(でもなんだかなぁ)
2012年の記録へ