景鶴山

☆300名山完登☆

縦走路から景鶴山の鋭鋒を望む



【行程】 4/28(土)快晴 [たまプラーザ6:00=(車)=戸倉(第一駐車場)10:52/11:00=(シャトルタクシー)=鳩待峠11:20/11:55−山ノ鼻(至仏山荘)12:52(泊り)]
4/29(日)快晴 [山ノ鼻4:55−ヨッピ橋6:00/6:16−笹山コル6:43−与作岳8:19−景鶴山9:20/9:33−与作岳10:29−ヨッピ橋11:40−中田代三叉路12:40−山ノ鼻(至仏山荘)13:13(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗




○景鶴山は尾瀬ヶ原の北に位置し、夏は植生保護のため立ち入りが禁止されています。そのため登頂の機会はGWしかありません。300名山に王手を掛けた隊長は満を持してチャレンジいたします。予備日も入れて前半の3連休を当てることにいたします。情報では今年は残雪が例年より少ないようです、果たして尾瀬ヶ原を突っ切って麓に行けるのか、山頂付近の稜線は通過できるのか・・・・心配の種は尽きません。


朝もやの尾瀬ヶ原から燧ケ岳を望む○初日の行程は鳩待峠から山ノ鼻まで1時間ですから、GWの交通渋滞を考慮しても6時スタートで良いでしょう。やはり関越で19Kmの渋滞に巻き込まれましたが、何とか11時前には戸倉に到着です。運よく11時のシャトルタクシーで鳩待峠に上がります。


○鳩待峠では大勢の人が出発の準備に余念がありません。シャトルタクシーも10分毎に到着し次々と人を吐き出します。まずは腹ごしらえをしてから出発です。峠からは雪道となりますが、気温が高く軟らかいのでツボ足で大丈夫です。ゆっくりと1時間かけて歩くと、ロッヂ風の山小屋が並ぶ山ノ鼻に到着です。


○至仏山荘は相部屋ですが個別の二段ベッドで快適な空間です。トイレもウォシュレットで至れり尽くせり。流石に風呂は環境へのダメージが大きく不要と思いますが、最近の風潮では致し方ありません。まずはビールで乾杯、ウイスキーが空になる頃には酔っ払いの完成です(オイオイ)夕食時には隣席のカップルも景鶴山を目指すことが判り、300名山談義で盛り上がります。関西弁のネエチャンに鴉天狗のテンションは上がりっぱなしでしたが、明日の健闘を誓い合って別れます。


霜で滑り易いヨッピ橋を慎重に渡る ○5時前には周囲が明るくなって来たので出発です。日中には見づらかった雪原のトレースがくっきりと光ります。多数のカメラマンが尾瀬ヶ原に三脚を立て、日の出を今や遅しと待ち受けています。朝もやが棚引くなか正面の燧ケ岳の肩から朝日が顔を出し、幻想的な雰囲気を醸し出します。中田代三叉路からは中央木道から外れてヨッピ橋を目指します。小屋では下ノ大堀川が通過できるか不明とのことでしたが、踏跡があるので突入します。


原っぱから望む景鶴山は何の変哲もない山 ○ヨッピ橋は鉄で出来た頑丈な吊橋ですが、シーズン前なので渡り板が外されています。ここは自己責任で渡りましょう。ところが霜が着いた鉄は滑りやすく肝を冷やします。この橋を渡れば第一難関は突破です。ここで朝食といたしましょう。そこへ昨日のカップル登場。隊長の弁当を見て「あれっ、うちと同じ弁当やんけ!!」と驚いた声をあげます『おいおい御嬢さん、宿が同じなら弁当も一緒だろう』どうも昨日のことは忘れたらしい。そりゃ薄汚い老人2人組には興味ないでしょう・・・あんなに盛り上がったのにね(残念!)


○沢を渡り東電小屋が正面に見えたら笹山の先のコルを目指します。小沢はスノーブリッジで越えます。雪は締まっていますが凍っているわけではないのでツボで十分でしょう。キックステップでリズムを取りながら高度を上げて行きます。コルで先ほどのカップルに追いつきましたが、このあと抜きつ抜かれつ相前後して行動しました。


○与作岳では正面に景鶴山の鋭鋒が聳え立ちます。原っぱからは何の変哲もない平凡な山容でしたが、こちらの方向から見る姿は侮れません。流石に300名山も伊達じゃない。燧ケ岳、至仏山に代表される尾瀬にまたひとつ楽しみが加わりました。北側には真っ白な平ヶ岳が指呼の距離に見え、山ノ鼻からスキーでピストンする健脚もいるようです。


○大きく下ってからポコを越えると直前コルです。山頂から下ってきたオジサン曰く「恐ろしかった、Fixロープが絶対要るよ」これを聞いた隊長はビビリまくります。ここで念のためアイゼン・ピッケルを装備し、空身でアタックしましょう。19名の団体が登るのを待って出発します。


最後のアタックは空身で慎重に○大岩の右を巻いて細い稜線に差し掛かると、先ほどの団体が下りてきます『えらい早いなあ、この先が核心部分?』ところがその先はあっけなく山頂でした。あの心配は何だったのでしょう。でも本当の山頂は20mぐらい先の岩場です。慎重に北側を巻いて攀じ登ります。先ほどのカップルも果敢に追随してきます。


300名山完登を祝う隊長と鴉天狗○「300名山完登おめでとうございます」隊長の偉業を讃え祝福の言葉をいただきました。鴉天狗と2人で記念写真に納まります。苦節ウン十年、数々の頂が走馬灯のように頭の中を駆け巡ります。苦労して立った雪の頂きは、何よりも得難い記念のピークです。山頂は狭いので周囲の展望を堪能したら下山に移りますが、雪が軟らかいので恐怖は感じられません。


○下りでは次々に登ってくる人々に目が点になります。ガイドツアーも目立ち、最高24名の大団体もいたりして、全部で百名近い登山者が入山していました。300名山で登りにくい山なのに、この混雑は何故?GW限定の山の所為でしょうか。ヨッピ橋を越えると気持ちも緩み、靴擦れの痛みもあって大幅にペースダウンです。ちんたら歩いていたら、木道の真ん中の雪を踏み抜いて沼に膝まで嵌ってしまいました(情けなぁ〜)


○最後は後ろから団体に追い上げられ必死に小屋になだれ込みます。小屋の前はスキーヤーで混雑し、まるでスキー場のようでした。小屋の風呂で汗を流し、生ビールで祝杯を上げます。やはり持つべきものは相棒ですね。数々の頂を共に踏んできましたが、鴉天狗が居なければ隊長の300名山は無かったことでしょう。相棒に感謝の言葉を捧げる隊長でした。


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