竜門岳

津風呂湖付近から竜門岳を望む



【行程】 11/12(土)晴れ [たまプラーザ5:51=(東急・横浜市営地下鉄)=新横浜6:17/6:34=(のぞみ3)=京都8:29/8:40=(近鉄)=大和八木9:45/10:10=(レンタカー)=三津10:50/10:57−三津峠11:14−竜門岳11:39/11:50−三津峠12:10−P12:23/12:34==>高見山へ]
【メンバー】 隊長




○未登の300名山が奈良県に2座あります。いずれも簡単に登れる山ですから何かのついでに訪れようと思っていましたが・・・天候不順やら何やらで延び延びになっていました。冬でも登れないことはありませんが、路面の凍結が怖いので秋のうちに登りたいと思っていました。週末の天気がよさそうなので、金曜日になって慌てて列車とレンタカーの手配をします。


○竜門岳は三津からの登山道が整備されて登頂時間が大幅に短縮されました。新鹿道トンネルを越えると旧道に入ります。三津への道を右折すると狭い道が続き心細くなりますが、目の前に突然農家が現れます。車は奥の登山口まで入れますが細くてすれ違いができず、駐車スペースも限られているとの情報でした。登山口までは10分ほどですから、神社の手前にあるスペースに車を停めて歩き出します。


送電線鉄塔下から熊ヶ岳を望む誰も居ない寂しい山頂○登山口には地元の軽トラックが一台のみで少々肩すかしです『これなら奥まで入れた〜』まぁこんなこともあるでしょう。登山道はコンクリートの道が峠に向かって伸びています。10分たらずで三津峠に到着です。ここからは尾根上の快適な道となり杉林の中を進みます。やがて木々の間から山頂が覗けるようになります。道には蜘蛛の巣が張っていますから、本日の通過者はいないようです。きっと南側から登る人が多いのでしょうね。


○送電線の鉄塔の下は草原になっていて展望が開けます。北には熊ヶ岳が望まれ眼下の谷筋には家々がお互い支えあうようにへばりついています。ここから山頂まではひと登りです。しばらく進むと逆光の中に山頂に建つ祠の背中が見えました。意外にも山頂に登山者の姿はありません。人気の無い山だったのですね。展望こそありませんが300名山で一等三角点なのに?


○300名山の旅は孤独なものです。静かな山頂で暫し佇み山の精霊と対話しましょう。休んだらもと来た道を戻ります。結局、登山口に着くまで誰にも出会いませんでした。神社で無事のお礼をしてから次の高見山を目指します。竜門岳は吉野の山奥にある人気の無い不思議な頂でした。でも山麓の津風呂湖付近から見た山容にはそれなりの風格が感じられましたから、伊達に300名山に選ばれたわけではありませんね。




2011年の記録へ