南木曽岳

下山路から南木曽岳を仰ぐ


7/2(土) 熊伏山   ・  茶臼山 
   3(日) 南木曽岳   


【行程】 7/3(日)曇りのち晴れ [道の駅賤6:36=(車)=蘭キャンプ場登山口7:01/7:09−登山口7:25−下山道分岐7:37−山頂まで530m8:18−南木曽岳8:45/8:54−展望台9:06/9:16−摩利支天9:31−登山口10:26−駐車場10:40/10:54=滝見温泉11:10/12:00=たまプラーザ17:10]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗




○道の駅で朝食を摂ってから登山口に向かいます。蘭キャンプ場の奥に駐車場があり、2台の先行車にならって駐車します。避難小屋まで100mのところでしたが、小屋まで来てみると立派な広場が小屋の前にありました。ここからゲートの右手にある自然探索路に入ります。遊歩道を登ると再び林道に出て、しばらく歩くと左手に登山口があります。


薄くガスの掛かる山頂にて気持ちの良い自然庭園の展望台から避難小屋○緩い山道を登って行くと、下山道との合流点に着きます。ここからは時計回りの周遊コースとなります。急な登りとなり朽ちかけた木の梯子が頻繁に現れますから慎重に脚 を運びます。どうもこの山は水気が多く湿度が高いようです。次第に急になる傾斜に合わせて、梯子の横に太い鎖が付きました。一定の呼吸を保ちながらオーバーペースにならないように登ります。途中で難所を避けて木の回廊を通る所があり、展望が開けダム工事現場が眼下に小さく見えました。


○山頂まで530mのところで1本とります。ゼリーを食しパワーアップすると一気に山頂を目指します。ところが一回の騙しもなくあっけない山頂でした。樹林に囲まれた頂からは展望も無く、湿った雰囲気はヒルでも出そうで、ベンチでの昼食も早々に切り 上げます。少し先に見晴台がありますが、一面のガスで乗鞍岳・御嶽山の姿はありません。笹原に囲まれた避難小屋の先に花崗岩の展望台がありました。


○風が通る展望台は乾いていて気持ちの良い場所でした。ここに展望写真が飾ってあるのですが、何も見えない我々にとっては癪の種ですね。天気は回復基調で陽の光は注ぐのですが、正面の中央アルプスの山々には雲が掛かっています。少しづつ回復していますが、すぐには晴れることも期待できませんから先へ進みましょう。今度は摩利支天の岩に攀じ登ると、緑に囲まれた南木曽岳の山頂が望まれます(足元を見たらお尻がムズムズ)


○ここからは急な梯子段を一気に駆け下ります。途中で単独行のジイサンとすれ違いました。一方通行の周遊コースなのに何故?『こりゃ、高速道路の逆行運転と同じだぁ』・・・嗚呼、惚けたくないね。上りルートと合流地点に数名の若者が休んでいます「山頂までどのくらい?」「1時間半だよ」って随分いいかげんに答えたよな。頑張れば1 時間と言ったほうが良かったかな。山の中で出会ったのは、先ほどの単独行と今の若者達と、このあと登山口付近ですれ違ったカップルだけの寂しい山でした。ところが下山したら駐車場は満杯で林道にはみ出すほどです・・・こりゃ、人気の山だったんですね


摩利支天から南木曽岳を望む○確かに梯子や鎖など変化に富んだ急登は登り甲斐があります。山頂の展望こそありませんが、その先の笹原にある自然庭園の展望台からは大展望が得られ、摩利支天の花崗岩に立てば雄大な景色を独り占めです。そして周遊コースなので悪場でのすれ違いもなく楽しめる。このように人気の要素はてんこ盛りでした。確かに南木曽岳は300名山に相応しい風格のある山だと思いました。


○帰りには近くの滝見温泉で汗を流します。ここは鄙びた宿で1日1組しかお客をとりません。でも日帰り入浴はOKです。循環・沸かし湯ではありますが、檜の浴槽のお湯は塩素臭さがありません。野天風呂からは滝(堰堤ですが)が眺められ、涼しげな水音を楽しめます。かなり満足度の高いお湯でした。


○さて1000円高速は終了しましたが、事故渋滞では仕方がありません。それでも早く出たので17時過ぎに帰宅できました。この2日間に300名山2座と愛知県の最高峰を極めることが出来ました。梅雨の合間を縫っての出撃ですから、展望が無くても致し方ありません。雨に濡れなかっただけでも儲けものでした。



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