熊伏山

遠山郷から熊伏山を望む


7/2(土) 熊伏山   ・  茶臼山 
   3(日) 南木曽岳   


【行程】 7/2(土)曇りのち晴れ [たまプラーザ4:10=(車)=青崩峠(水窪口)9:42/9:55−青崩峠10:00−崩壊地の頭10:39−観音山分岐11:10−熊伏山11:23/11:38−崩壊地の頭12:08−駐車場12:39/12:55==>茶臼山へ]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗




○このところ梅雨の合間を縫っての出撃が続きます。今回は長野県の南部にある3山を巡る旅です。まずは南アルプスの最南端にある熊伏山に向かいます。中央構造線に沿って走るR152(秋葉街道)が青崩峠で南北に分断されていますが、この峠の下から登ります。長野県側からのアプローチが主流のようなので、登山隊もこちらからアタックしましょう。道の駅遠山郷で身だしなみを整えて、細い道を上がって行くと・・・何と、青崩峠への道は崩壊で通行止めです。


○仕方が無いので兵越峠を越えて、静岡県側から青崩峠を目指します(大きく時間をロスしてしまいました)立派なトンネルを抜けて脇の細い道に入ります。『塩の道』の碑があるところから登山道が始まりますが、道路はダートとなって続いていますので思い切って奥まで突っ込みます。少し荒れていますが何とか通過でき、道路の終点まで辿り着きました。驚いたことに他に車はありません・・・300名山なのに?『青崩峠まで5分』の道標に半信半疑ながら湿っぽい道を進むと、本当に5分で峠でした。


ガレと熊伏山○ここからは遊歩道のように整備された急な階段の上りが続きます。やがて尾根の右側は大薙ぎとなり足元の道も抉られています。中央構造線上なので岩山の崩れが進行して、国道の開通も阻止しているのです。少し先で尾根の左側に道が付け替えられていますが、新しい道は軟らかくて歩き難い。薙ぎが終わって傾斜が緩くなると、反射板のある電波塔が建つ崩壊地の頭です。


熊伏山の山頂にて○しばらく樹林帯のなかの登りが続きます。稜線上で観音山への道を左に分けると、あとは小さなアップダウンの繰り返しで熊伏山の山頂でした。東側の展望が開けていますが、残念ながら曇っていて聖岳の遠望は得られませんでした。天気予報では午後から天候が崩れるということなので下山を急ぎましょう。


○駐車場に戻り着替えをしていると、目の前でユラユラと動くものがあります「ギャー!!」ズボンに付いたヤマビルじゃありませんか!丹沢のものより遥かに大ぶりでグロテスクな姿に鳥肌の立つ隊長。これぞ坂口さんがやられた吸血蛭です。慌てて払い除けましたが・・・悲しいことに何処に飛んでいったか不明です。ヤマビルの逆襲に怯え、 早々に離脱したのは言うまでもありません。


○夏の熊伏山が何故不人気なのかわかりました。低山で暑いうえに蛭がいるからです。天下の300名山もこうなっては形なしですね。お蔭で本日は誰にも合わずに熊伏山を独占することができました。最後に肝を冷やしたもののヒルの被害には遭わず、登山隊は次の目的地の茶臼山を目指します。



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