野伏ヶ岳

和田牧場跡から野伏ヶ岳を望む


5/3(火) 野伏ヶ岳 
   4(水) 猿ヶ馬場山  
   5(木) 笈ヶ岳 
   6(金) 金剛堂山


【行程】 5/3(火)晴れ [たまプラーザ1:00=(車)=白山中居神社9:57/10:20−和田山牧場跡12:04−ダイレクト尾根稜線12:52−野伏ヶ岳14:30/14:45−牧場跡15:45−駐車場16:53/17:20==道の駅白川郷19:20(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗




○300名山には夏道の無い山がいくつかあります。そこで基本的に冬山はやらない登山隊は困ってしまいます。それでも夏道が開通した毛勝山や、林道を40Km以上歩いたうえ藪を漕いだ男鹿岳など、夏山ハイカーである隊長はポリシーを貫いてきました。しかし一昨年の秋に猛烈な藪に涙の敗退を喫した笈ヶ岳へのリベンジは、この残雪期に賭けたいと思います(装備の充実にはお金がかかりますが・・・)

○今年のGWはカレンダーは山登りにはお誂え向きです。前半の3連休は準備と休養にあて、後半の6連休を白山周辺への遠征にあてることにいたします。とくに夏道の無い、野伏ヶ岳、猿ヶ馬場山、笈ヶ岳の3山を中心に計画を立てます。まずは白山の南、岐阜と福井の県境にある野伏ヶ岳からスタートです。例年の野伏ヶ岳はGWでは遅いということですが、今年は残雪が多く結果オーライのようです。

○午前1時に自宅を出ましたが、途中の事故渋滞で登山口の白山中居神社に到着したのは10時になってしまいました。おまけに雪山の準備に手間取り出発は10時20分です。前途に不安をいだきながら林道を登って行きます。雪が現れ始めると前方から下ってくる登山者がありました。挨拶を交わしますが『これから登るのか!』という無言の圧力を感じる弱気な隊長でした。

○懸命に登っているのにペースが上がりません。足元の雪と荷物の重さの所為でしょうか。S口さんが1時間で来た牧場跡まで1時間45分もかかってしまいました。正面には野伏ヶ岳が大きく立ちはだかり、ダイレクト尾根への急登は眺めるだけで登頂意欲を減退させます(情けなぁ〜)

○凍った沼の横を通り最後の登山者とすれ違いますが『今から登るの?』オーラが強烈に発せられます。ダイレクト尾根へは膝までの雪を踏みしめ、ダブルストックでジグを切りながら一気に突き上げます。気温が高く雪が緩んでいるのでアイゼンは不要です、むしろ雪崩が起きやしないか心配です。かなり息は弾みましたが短時間に稜線上に立つことができました。

山頂にはデポ旗が立っていた○小灌木の残る稜線は次第に傾斜を増してゆきますが、所々に亀裂が走っていますから慎重に脚を運びます。眼下には先ほど通過した牧場跡が眺められます。しかし遠方の景色は黄砂の影響で霞んでいます。ようやく辿りついたデポ木の立つ山頂にはもう誰もいません。少し黄色っぽい白山が哀れを誘いますが、日が陰り寒くなってきたので15分で山頂を後にいたします。

○下りは牧場跡まで一気に駆け下ります。何とか明るいうちに登山口に着かなければなりません。登りでは歩き難かった林道も、シャリシャリと踵を利かせてかっ飛ばします。往きの借りを返すようなスピードのため2時間強で下山です。駐車場では明日登る予定の登山者が集まって来て雪の状態を聞かれます・・・「スキーOK、スノーシューは不要」

○早々に離脱して下道で白川郷を目指します。明日の駐車場を確認後、道の駅白川郷で車中泊とします。メジャーな観光地なのに夜が早くて食事処が早仕舞いなのには閉口しました。仕方が無いのでレトルトカレーをビールで流し込み明日に備えましょう。幸い天気はよさそうです。



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