笹尾根

生藤山〜茅丸〜醍醐丸〜陣馬山

陣馬山から笹尾根(連行峰・茅丸)を望む



【行程】 2/26(土)快晴 [鷺沼5:36=(東急・JR)=武蔵五日市6:59/7:10=(西東京バス)=上川乗7:50/7:55−浅間峠9:05−熊倉山9:54−生藤山10:27−茅丸10:45−醍醐丸11:42−高岩山12:08/12:28−和田峠12:37−陣馬山12:57/13:10−明王峠13:38−大平14:09/14:25−子孫山ノ頭14:47−相模湖15:40/17:06=(JR・東急)=たまプラーザ18:09]
【メンバー】 隊長、仕立て屋ぼん




○今日は「仕立て屋ぼん」と奥多摩のハイキングコースで足慣らしです。「ぼん」は槍ヶ岳以来、半年ぶりの登山のようですから無理は禁物です。隊長は学生時代に貫徹できなかった笹尾根の赤線を繋ぐのが目標です。前日とは打って変わり、真冬並みの寒気に覆われた日本列島は凍えるようです。北斜面に2週間前の雪が残っていなければ良いのですが・・・。

○武蔵五日市からの数馬行きのバスはオジサンハイカーで7分の混み具合でした。上川乗で降りたのは4名で全員笹尾根を目指します。トイレと十分なストレッチをした登山隊は最終の出発となりました。関東ふれあいの道の登山道は良く整備されています。浅間峠まで急な登りもなく、心配していた雪もありませんでした。

笹尾根のピークからは正面に富士山が綺麗(三国山)○笹尾根は緩いアップダウンを繰り返しながら次第に高度を上げて熊倉山に達します。山頂にはベンチが置かれ、正面に大きな富士山が望まれます。縦走路では葉を落とした木々の間から周囲の山々や青空が覗かれ、気持ちの良い散策が続きます。三国山も良い休憩点ですが生藤山まで頑張りましょう。


藤野町十五名山の標識が!○急な登りを少々で生藤山の山頂です。何と「藤野町十五名山」の標識が立っていました『なんだこりゃ?』でもちょっと心惹かれる言葉じゃないですか。ここは冷たい風が当たらず暖かい日の光が降り注ぐ楽園でしたが、先を急ぐので長居は無用です。折角の足慣らしですから巻き道は使わずに、コブは全て登って行きましょう(そいつぁ大変だ〜)


○次の茅丸は1019mで本日の最高峰です。連行峰で三国峠みちを分けると初めて通過する道になります。思い起こせば38年前に雨で縦走を中止して柏木野へ下ったのでした。大きく下って植林帯を登り返すと醍醐丸です。チェーンソーの唸り声が響き渡り間引き伐採中なので、巻き道は通行止めでした。山頂には八王子市の杭が立ち、市内最高峰の表示がありました。ベンチがありましたが杉林で日が当たらず、冷たい北風が吹いていますから食事はもう少し先にします。


○高岩山のピークは巻きますが踏跡を登り返します。息を弾ませて着いた山頂には標識も展望も無く残念!肩に戻るとガスで湯を沸かし、温かいスープで生き返ります。和田峠に下ると茶店に何人か集まっています・・・ここまでの縦走路では12人しか会わなかったのに。陣馬山へは直登コースを取り階段を上ります。


陣馬山の山頂には白馬の像が建つ○陣馬山の山頂には白馬の像が建ち、周囲にはハイカーが溢れています。午後からは靄が掛かり富士山は薄く見えますが、笹尾根の縦走路は生藤山方面がくっきりと望まれます。生藤山は山の蔭になって見えませんが、連行峰・茅丸が大きな山容を見せてくれました。


○ここからはなだらかな広い尾根道が続きます。明王峠には茶店が開き多くの人々が休んでいます。南斜面の桃の木は大きな蕾を膨らませていますが、まだ冷たい風に耐えているようです。相模湖への道は急な階段で始まります。あまり膝に優しくありませんが、リズムを取りながらショックを最小にして下ります。


○林道を渡ったところで「ぼん」が膝の違和感を訴えます。取りあえずストックを出してトップを譲ります。うっかり矢の音のピークは巻いてしまいましたが、子孫山ノ頭は踏跡を辿ります。山頂にはベンチがありました。眼下に銀色に輝く相模湖が望まれるようになると「ぼん」の脚は限界に近づきます。中央高速の車の流れを真下に見下ろす急坂です。「ぼん」は杖を突きながら脂汗を流し一歩一歩慎重に下ります。


○ようやく与瀬神社にたどり着きました。ほっと一息です。社殿に無事のお礼をいたしましょう。ところが最後に急な石段が待っていました。痛い膝をかばいながらの難行苦行は見ている方が辛くなってしまいます。さて駅前の蕎麦屋で打ち上げです。ビールと冷酒が本当に旨い。


○笹尾根は派手なピークこそありませんが、静かで展望に恵まれた優しい道でした。今日は半年ぶりの「ぼん」が一緒でしたから、簡単なコースを少し長めに歩きました。でも最後に膝に来てしまいました。やはり日頃の運動不足で膝の回りの筋肉が痩せてしまっていたようです。隊長との山登りを望むのなら、月に1度は簡単なハイキングに出かけて鍛えて欲しいものです。



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