相州アルプス

半原高取山〜仏果山〜経ヶ岳〜華厳山〜荻野高取山

経ヶ岳の山頂付近から仏果山を望む



【行程】 1/16(日)快晴 [たまプラーザ6:05=(東急・小田急)=本厚木6:58/7:20=(神奈中バス)=野外センター前7:55−林道8:31−高取山(半原)9:08−仏果山9:40/9:49−半原峠10:32−経ヶ岳10:58−華厳山11:28−高取山(荻野)11:50/12:03−大厚木CC12:29−上荻野車庫前12:57/13:04=(神奈中バス)=本厚木13:34/13:36=(小田急・東急)=たまプラーザ14:25]
【メンバー】 隊長




仏果山から半原高取山を望む ○今年の初山は丹沢の仏果山です。最近では宮ケ瀬湖の南東に連なる東丹沢の前衛峰を相州アルプスと呼んでいるようです(・・少し面白そう)せっかくですから北の半原高取山から仏果山・経ヶ岳を経て南の荻野高取山まで縦走いたしましょう。まずはバスの便がある愛川ふれあいの村センター前から半原高取山に向かいます。季節外れのバスにはハイカーの姿は無く、終点の手前で降りたら乗客はゼロの過疎路線でした。


○天気予報に反して快晴となりましたが、この冬一番の冷え込みで強い風が吹いています。野外センター沿いに歩いてゆくとトンネル前の登山口です。ここからは整備されたハイキングコースが高取山まで続きます。途中で林道を渡って尾根道に入ると展望が開け遠くに新宿副都心も望まれます。歩き出してから1時間強で櫓の建つ山頂でした。展望塔は10mぐらいの高さがあり、強風の中で階段を上るのは勇気が要りました。


○しかし展望台の上に立つと360度の眺望が得られ冒険は報われます。雪を被った丹沢主稜の峰々が青空を背景に浮かび上がり、足元には満々と青い水を湛えた宮ケ瀬湖が静かに横たわります。素晴らしい景色に見とれていたいところですが、肌に刺さるような風に撤退を余儀なくされました。

荻野高取山の下りから経ヶ岳を望む○稜線沿いに南下すると最高峰の仏果山です。ここの山頂にも鉄の櫓が建っています。こちらの方が標高の高い分だけ展望は優れていましたが、それだけ風当りも強く長居は無用です。日当たりの悪い山頂では休む気も起らず先を急ぎます。稜線上の道は少し狭くなりますが、通過には何の問題もありません。半原越えに向かって植林帯を下ります。遠くに響く猟銃の音が不気味です。


○半原越は林道が横切り、車が通過するので少々興ざめですが我慢しましょう。ハイカーの車が4台ほど停まっていました。仏果山や経ヶ岳へ登っているのでしょう。経ヶ岳へは急な登り返しです。最後は狭い階段状の道となりロープも張られています。山頂直前に山名の由来となった経石がありました。三角点とベンチのある山頂からは丹沢側の展望が開け、遠くに見えていた大山も随分近くになりました。


○ここに地元の「西山を守る会」の標識があり、荻野高取山から先が通行止めで手前から大沢に下るように注意書きがありました。華厳山までの道は悪くなり、一度下ってから鹿柵に沿って登り返します。次第に急になる傾斜ですが、ザレた足元はうっかりすると滑り落ちそうになります。前方に大きなザックの単独行を認め、必死に追走し華厳山に到着です。


荻野高取山の下りから華厳山を望む○ここから「大沢」という標識に釣られて東に下ってしまいました。高取山への標識が無く、先ほどの「大沢へ下れ」との指示が頭にあったので錯誤してしまいました。少し下って高取山への稜線が右手に見えたので間違いに気付き登り返します。すると下から単独のお爺さんが登場「どこからですか?」「ゴルフ場から」「高取山を通りました?」「高取山はこっちじゃないよ」「・・・やっぱり」


○華厳山に戻って南に下ります。よく見ればテープがありました(反省)明るい広い尾根道をゆるやかに下って行くと大沢への道を左に分けてすぐに山頂です。落葉樹に囲まれた山頂からは展望もなく冷たい風が当たるので北側に下り昼食とします。こんな日にはテルモスの温かいお湯が嬉しい。向かい側の華厳山の斜面から聞こえる猟犬の喧騒に怯えながら下山を開始します。


ゴルフ場から荻野高取山を振り返る○大沢への道はしっかりとした作業道でした。高取山から北に延びる尾根を辿り、やがて北側を巻きながら沢に下ります。沢に沿って進むとゴルフ場のフェンスに出ます。扉を開けるとゴルファーが遊ぶ異次元の世界でした。錯綜する場内の道をコソコソと横断し、何とか用野の集落に出ました。R412に出たら右折して200mで東荻野車庫前のバス停でした。


○バス停では高取山を仰ぎ見ながらコーヒーを飲みます。今回は東丹沢のハイキングコースということで、少し下調べが杜撰でした。経ヶ岳より南は最新の情報を仕入れていくべきでした。この季節はヒルも無く、藪もうるさくありませんし、落葉した雑木林で展望も利きますから、足慣らしにはもってこいです。地形図と磁石を持って自分だけの丹沢を探しに出かけませんか。



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