高塚山
三ツ合近くの稜線から高塚山を望む
【行程】 | 11/27(土)快晴 [たまプラーザ5:23=(車)=山犬の段2K手前9:22/9:36−山犬の段10:01−登山口10:36−五樽沢のコル10:52−三ツ合11:29−高塚山11:57/12:05−三ツ合12:35/12:55−五樽沢のコル13:15−蕎麦粒山13:55/14:00−山犬の段14:16−P14:43/14:50==山王峡温泉「しらかば荘」17:56(泊り)] |
【メンバー】 | 隊長、林道の鴉天狗 |
○前回に引き続き南アルプス深南部の山々に向かいます。最南端の3座が残っていますので、今回で一網打尽のはずが・・・「一体全体、どうなってるんじゃ〜!」隊長の怒りが爆発です。朝の2時に待ち合わせたのに、3時を過ぎても鴉天狗からは何の連絡もありません。それにTELしても留守電とは「ふざけんな!」うっかり5時まで寝坊とは、鴉天狗の大失態です。結局、3時間20分遅れでの出発となりました。
○仕方が無いので目標を高塚山に定めます。幸い東名は順調に流れ大井川沿いに北上します。本川根から南赤石林道に入ると、狭い道ながら舗装されていて、ワインディングでぐんぐんと高度を稼ぎます。やがて大札山の峠から先はダートになり工事中です。山犬の段まであと4Kmですから行けるところまで行ってみましょう(どうせ鴉天狗の車だし〜)
○あと2Kmぐらいで通行止めとなり車を捨てます。9時半スタートとなり、11月末とはいえ快晴で気温が高く林道歩きは楽ではありません。半時間で小屋の建つ山犬の段に到着です。林道の先から大型ダンプが現れたのには驚かされました。ゲートから登山口までの林道は良く整備されています。林道からは明日予定の黒法師岳が正面に堂々たる山容を見せてくれます。
○約30分で登山口です。ここから急な山道を10分で稜線の五樽沢のコルです。少し登ると緩やかな道となり、左前方には高塚山が木々の間から望まれます。標高差はほとんど無いので簡単に到着しそうです。切株のある展望の良い尾根の分岐点が三ツ合で、鋸山への分岐となります。ここからは南アルプスの主稜線が遠くに望まれ、雪を被った白い頂が青空に眩しい(聖岳と兎岳、大沢岳のようです)右手前には大無間岳の険しい稜線が望まれ、昨年の厳しかった山行が思い出されます。
三ツ合から黒法師岳と雪を被った南アルプス南部主稜(大沢岳・兎岳・聖岳)を望む
○高塚山へは緩いアップダウンです。穏やかな山頂からは展望は得られず、こんな天気の良い日に休憩するには物足りません。先ほどの三ツ合まで戻って、白銀に輝く峰々を眺めながら昼食にいたしましょう。休んでいると身体が冷えてきます、テルモスのお湯が嬉しい季節となりました。
○帰りには蕎麦粒山へ立ち寄りましょう。五樽沢のコルの手前で単独行とすれ違います(本日出会ったのは彼だけでした)コルからは200m弱の山らしい登りとなります。何と、ここの山頂は300名山の高塚山より6mも高いのです。何故こちらが選ばれなかったのでしょうか。おそらく麓の村から美しい姿が眺められなかったのでしょう。樹林に囲まれた山頂は東側の展望が開け、立派な展望図もあって良い眺めです。
○枯葉を蹴散らして下ります。次第に傾斜が緩くなると山犬の段です。林道の崩れたところの法面は遥か下部までコンクリートで固める大工事なので驚かされます。車まで戻ると蕎麦粒山に林道から登ってきたという2人連れに出会います。このルートでしたら少し距離は長くなりますが、工事中の林道は避けられます。
○本日は林道の工事で山犬の段まで車では入れませんでしたが、思ったよりも早く登ることができました。それでも朝の出遅れが響き時間が押していますから、すぐに離脱いたします。GSで道を確認すると、189号が水窪への近道で通過可能とのこと。狭い曲がりくねった山路で、途中で真っ暗になってしまいましたが、何とか無事に6時前に宿に到着です。
○本日の宿は山王峡温泉しらかば荘です。山奥の4部屋しかない素朴な旅館ですが、紅葉のピークを過ぎているので、お客は2組だけの静かな宿でした。湯量たっぷりの温泉と山の幸満載の料理はこの上もないもてなしです。湯上りのビールが旨い、辛口の地酒が疲れた身体に浸みわたります。
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