奥茶臼山
尾高山の先から奥茶臼山を望む
【行程】 | 11/6(土)快晴 [たまプラーザ2:00=(車)=しらびそ峠6:34/7:07−尾高山8:27−奥尾高山9:03−奥茶臼山10:49/11:10−展望P11:15/11:35−奥尾高山13:01−尾高山13:38−しらびそ峠14:40/14:56==道の駅遠山郷16:05(泊り)] |
【メンバー】 | 隊長、林道の鴉天狗 |
○今回は南アルプス深南部の山々に向かいます。この付近はアプローチの大変な山が多いのですが、天気次第では土日の連荘でロングコースとの噂もあります。天気は最高のようですので、まずは奥茶臼山を目指します。ここはしらびそ峠からの道が開通し、長い林道歩きから解放されました。尾高山の先は踏跡も薄いとの情報ですから、できるだけ朝早くの出発としたいものです。でも日本のチベットと言われている遠山郷ですから、家を2時に出て中央道を飛ばします。
○何とか6時半にしらびそ峠に到着です。まずはしらびそ高原のトイレを借り、峠の駐車場に車を停めて出発です。尾高山までは歩き易いハイキング道が整備されています。始めの急登の次には落葉松林の快適な登りとなります。ビューポイントでは朝日に輝く南アルプスの主稜線が望まれ、一気にテンションは上がります。ところが尾高山は山頂からの展望はいまひとつでした。
○山頂を越えたところから奥茶臼山が眺められる場所が2か所だけあります。奥尾高山の向こうに一段と高く聳える孤高のピークを認め・・・遥かなる眺めに思わず隊長は「はぁ〜」と脱力系の溜息を発しながら、それでも静かに闘志を燃やしたのでした(なんのこっちゃ?)
○奥尾高山を過ぎると路は若干悪くなりますが、テープは豊富で迷う心配はありません。最後の登りでは踏跡も薄くなり、倒木に阻まれたりで南アルプスらしさが顕著になります。山頂の手前に展望の良い場所があり登山者が休んでいますが、まずはピークを踏んでおきましょう。
○木々に囲まれた山頂からの展望は薄く、葉の落ちた落葉樹の間から周囲の山が少しだけ見えます。でも地面にはシラビソの若木が育ち始めていますから、何年か後には展望は無くなることでしょう。後ろから登ってきた単独行がテープに導かれて、林道に向かって北斜面を下って行きました。我々は来た道を戻ります。少し下って藪を潜ると、眼前に南アルプスの大パノラマが広がります。
○正面には少し雪を被り白く輝く大沢岳・兎岳、赤石岳から塩見岳、さらに真っ白な間ノ岳・北岳、奥には仙丈岳が望まれます。南に目を転じれば上河内岳から光岳までまだ緑の雄大な稜線が続きます。至福の時を他の登山者と分かち合い、晩秋の南アルプスの眺望を心行くまで楽しみます。
○下りは快調です。奥尾高山、尾高山、前尾高山と登り返しはあるものの、気持ちの良い樹林地帯を満ち足りた心で戻ります。気持ちに余裕があると往きには見えなかった、尾高山の三角点が簡単に見つかるから不思議です(なぜ往きに見つからなかったかの方が不思議でした)
○最後の下りで登ってくる単独行と擦れ違います「今からですか〜」「ええ、山頂まで行けるでしょうか?」「行けないことは無いけど帰りは暗くなるでしょうね」「熊いませんでしたか、恐いから木の枝持って歩いています」「夕方になると出てくるかもね」・・・って、脅してどうする?
○しらびそ峠には2時40分に到着です。7時間半に及ぶ長かった奥茶臼山の往復も無事に終わりました。観光地の峠には次々と車が到着します。南アルプスの展望を楽しむ人々が意外に多いのに驚かされます。さて本日は道の駅遠山郷で泊ります。ここには食堂併設の日帰り温泉(源泉掛け流し)と宿泊施設があり登山ベースとしては最高でした。更新した鴉天狗号で初のお泊りとなりました。
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