荒海山

三角点から山頂を振り返る


8/8(日) 越後駒ヶ岳 
   9(月) 中ノ岳 ・ 荒沢岳  
  10(火) 帝釈山 ・ 二岐山 
  11(水) 会津朝日岳
  12(木) 七ヶ岳 
  13(金) 荒海山  
  14(土) 高原山 


【行程】 8/13(金)曇り [宿6:28=(車)=八総鉱山跡7:06/7:15−渡渉点7:40−尾根8:14−荒海山9:49/10:44−尾根11:57−八総鉱山跡12:41/12:52==夢の湯13:10/13:47==会津田島(図書館)14:15/15:07==塩原温泉16:15「やまなみ荘」(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗




○昨日の休養で元気を盛り返した登山隊は荒海山を目指します。この山は会津の奥深さが味わえ、険しい登山道のためベテランの登山者しか入りません。登山隊はアホナビに悩まされつつ何とか八総鉱山跡に着きました。いかにも300名山狙いの徳島と横浜ナンバーの4駆が停まっています。

涸れ沢をロープを頼りに攀じ登る○我々も広い路肩に停めて出発いたします。荒れた林道を10分も進むと登山ポストのある終点です。ここまでは何とか4駆で入れますが、この先は草の生い茂る崩れた林道です。沢を渡ると山道となり、支沢沿いに登り始めます。台風一過の天気は曇りで気温・湿度ともに低いので歩き易い気候です。ロープのある涸れ沢のガレ場を直登し、一汗かくと尾根に出ます。

○ここから30分ほどは樹林帯のなかの快適な尾根歩きとなります。静かな会津の山を堪能しましょう。ところが下の方から村内有線放送のチャイムが聞こえてくるじゃありませんか「おいおい、奥多摩じゃないんだぜ」まったく幻滅してしまいます。道は次第に険しくなり、小さなアップダウンを繰り返しながら高度を上げて行きます。

ようやく辿り着いた山頂○やがて急坂が現われ、ロープを伝いながら岩壁を攀じ登るようになります。濡れた岩は滑りやすく、慎重かつ大胆に登って行きます。息が上って来たころにシャクナゲの小潅木帯となり稜線に出ます。笹を分けながら緩い登りを行くと、左手に小さな小屋があり、すぐに山頂でした。

○東側の三角点まで藪を漕ぎます。こちらのピークからは七ヶ岳が良く見えます。山頂の手前で追い抜いた徳島のオジサンが笹の中から姿を現しました。同行のオバサンはこちらには来ないようです。山頂に戻り昼食といたしましょう。徳島のオバサンは300名山にあと5座とか、山の話で盛り上がります。

○かなり遅れて鶴見の夫婦が到着です。この方々は4度目の挑戦でようやく荒海山に登頂を果たしたそうです。本日の登山者は3組6名のみです。話好きな徳島オバサンのお蔭で、登山隊には珍しくまったりした山頂となりました。

○下りは笹で足下が見えないところもあり、慎重に足を運びます。ロープではしっかりと3点確保を心がけ安全第一に下降いたします。厳しい道でしたので車に着いた時には、一気に緊張から開放されます。荒海山は地味ですが奥会津の山らしい静かで味わい深い山でした。ベテランのみに許された秘境といっても過言ではない厳しさを持っていました。それだけに登頂の喜びもひとしおです。

○近くの「夢の湯」で汗を流してから、近隣で唯一の街である会津田島に向かいます。山頂で徳島オジサンから「男鹿山への林道が田島から峠まで通じている」との情報を得ました「一緒に藪を漕ぎましょう」とのお誘いに・・・「地図もないし、天気もいまひとつ」と否定的な隊長でした。ところが下山してから興味が湧いてきました。ネットを利用しに田島の図書館に立ち寄ります。

○ネット検索はOKですが印刷は不可ですって??仕方が無いので国土地理院の地形図をCRTに白紙を置きトレースします(ったく涙ぐましい原始的な努力でした)念のために県道入口を確認に行きますが・・・『12.2Km先で通行止め』の看板が!!役場にTELしたら峠の4Km手前にゲートがあるとのこと。峠まで上れるというのはガセだったのですね。ガッカリしたような安心したような複雑な気持ちで塩原温泉を目指します。



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