会津朝日岳

叶の高手から会津朝日岳の山頂岩壁を望む


8/8(日) 越後駒ヶ岳 
   9(月) 中ノ岳 ・ 荒沢岳  
  10(火) 帝釈山 ・ 二岐山 
  11(水) 会津朝日岳
  12(木) 七ヶ岳 
  13(金) 荒海山  
  14(土) 高原山 


【行程】 8/11(水)曇りのち晴れ [黒谷5:50=(車)=赤倉沢登山口6:05/6:11−ブナ峠13:49−三吉ミチギ7:09−人見の松8:21−叶の高手8:46−熊ノ平9:19−バイウチの高手9:47−朝日岳10:12/10:36−熊ノ平11:01−叶の高手11:36−三吉ミチギ12:30−登山口13:12/13:14==季の郷ゆらり13:40/14:52==会津田島(コインランドリー)15:44/16:50==会津高原17:29「ペンション木綿館」(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗




○前夜は民宿でたっぷり休養を取った隊長でしたが、まだ荒沢岳のダメージは残っています。今回の遠征の日帰りで一番厳しいのが、本日の会津朝日岳です。昨年の新潟シリーズに比べたら楽なのですが、コースタイムで7時間25分は、炎天下では厳しく体力を要求されるでしょう。幸い登山口から1時間のところに水場がありますので、始めから水を多く持つ必要はありません。

○登山口はアブの巣窟でしたが、虫除けの効果でしょうか、昨年のように執拗に攻撃されることはありませんでした。沢に沿って歩きますから、アブには随分と長く付きまとわれます。相変わらずブンブンと飛び回られるのは不快でしたが、喰い付かれなければ我慢できます。

○谷筋には朝の雲海が広がり、日が差しませんから暑さはそれ程ではなく、順調に高度を稼ぎます。沢沿いの路を奥まで入り、渡渉してから急坂を登ると三吉ミチギの水場です。冷たい水が流れ出ていますので、身体と水筒に詰め込みます。

○人見の松までは苦しい急坂が続きますが、ここで稜線に上ります。展望が大きく開けるとともに風も通るようになりました。ここから叶の高手までは軽やかな稜線歩きです。そしてここから熊ノ平まで大きく下ります。正面には会津朝日岳の山頂岩壁が大きく立ちはだかり、出るのは溜息ばかりです。

○熊ノ平からはブナ林のなかの階段をバイウチの高手まで登ります。ここで一服してから岩壁に挑みます。滑り易い岩にはトラロープが掛かり、登りでは必要ありませんが、下りでは大いに利用させてもらいました。ここへきてガスが流れ青空からは強烈な日差しが降り注ぎますが、谷底からの強い風が救いです。あの急な岩壁も一歩一歩確実に登り切りました。

山頂には三角点と慎ましい山頂標識があった○ところが一番高い所に山頂標識が見当たりません。少し先の低いピークに向かう踏跡が認められますが『もう三角点はどうでも良い』状態の投げやり隊長でした。相棒はすかさず空身で偵察です「標識あったよ」とのコールに重い腰を上げるのでした・・・やはり持つべきものは相棒ですね。

山頂から浅草岳を望む○何と山頂は東側の低いピークにあったのです。でも景色は最高点の方が良さそうなので、戻って昼食といたします。会津から越後の山々が遠くまで見通せます。天気は崩れるとの予報だったので、展望は期待していなかったのですが、運良く好天に恵まれました。ところが暫くして浅草岳に雲が掛かると、それを待っていたように谷からガスが上ってきて、みるみる展望が悪くなってきました。

○本日は午後から雷雨の予報ですから長居は無用です。熊ノ平の手前で単独行と擦れ違ったのが唯一の登山者でした。叶の高手への登り返しが苦しくて、ピークでは思わず休んでしまいました。三吉ミチギの水場では帰路もたっぷりと水分補給して、長い下りも無事に下山できました。

○登山口の手前にある「いわなの里」という施設は、朝には人気がなく廃業寸前かと思いましたが、帰りには大勢の人で賑わっていて驚かされました。麓にある「季の郷ゆらり」という温泉で汗を流していると、稲光がして豪雨が降り始めます。先ほどの単独行は無事に下山できたのでしょうか?

○会津朝日岳は変化に富んだ山で、特に山頂部の岩壁には強い印象が残りました。本日は万全の体調ではありませんでしたが、長いコースを騙し騙しなんとか無事に登頂を果たすことができました。これで今回の遠征の山場は越えたとの思いです。



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