高畑山

虹吹橋付近から高畑山を望む


【行程】 3/20(土)晴れ [たまプラーザ6:46=(東急・JR)=上野原8:08/8:31=(富士急山梨バス)=無生野(赤倉岳)9:20/9:24−林道終点9:48−サンショ平10:56−日向舟11:48/12:12−高岩12:43−高畑山13:27/13:40−穴路峠14:02−石仏分岐14:36−鳥沢15:00/15:01=(JR)=長津田16:55/18:30=(東急)=たまプラーザ18:39]
【メンバー】 隊長、仕立て屋ぼん




○久し振りの道志山塊です。道志には主脈と前道志と東西に広がる2本の稜線があります。4年前の春に集中して通いましたが、主脈と前道志を南北に繋ぐ雛鶴峠の稜線は歩き残していました。三連休の初日が天気に恵まれましたので出かけることにいたします。同行の仕立て屋ぼんは病気も癒えて復活しましたが、運動不足からか少々太めです。

○狭い上野原駅前は中高年ハイカーで混雑していますが、無生野行きのバスは座席8分の入りです(満員になった例はありません)でも終点まで乗ったのは我々だけでした。いつもの通り赤倉岳の転回所まで乗せてもらいます。この道は4年前に通っていますが、林道の終点からの取り付きが判り難い。前回は川を渡り右岸に道が造られていましたが、今回は崩れてしまい左岸を2つめの堰堤まで進んでから渡渉します。

○沢筋を薄い踏跡とテープに導かれて奥に進みます。前に悩まされた間伐の跡は綺麗になっていました。道標に導かれて左手の尾根に取り付きます。足元の悪い急な登りに息が上りますが、一気に登った稜線上は歩き易い道となります。それでも急な落葉の下の滑り易い道を強引に登ります。葉を落とした林の中の薄い踏跡を辿ればサンショ平です。

サンショ平から雪の付いた朝日山の北面を望む ○ピークの向こう側は展望の良い植林地でした。正面に道志の盟主「朝日山と赤鞍ヶ岳」が望まれます。北側斜面には雪が残り険しい山肌を見せてくれます。標高で200m弱の差ですが天と地との違いです。本日はノーアイゼンですから氷雪はご勘弁ください。冷たい強風が叩きつけてきますので早々に西の尾根を下ります。

○ここから道は良くなり快適なハイキングコースです。大きく下ってから登り返すと日向舟です。風が遮られていますから、ここで昼食といたします。サンショ平への厳しい登りで腹ペコです。ところが調子に乗りすぎて食べ過ぎてしまい『腹一杯で動けましぇ〜ん』・・・情けなぁ。

○満腹の身体を持て余しながら少し下ると展望の良い場所があります。富士山の白い頂が山並みの上に望むことができましたが、残念ながら黄砂の影響でしょうかぼんやりとしか見えません。雛鶴峠は両側から峠道が上ってきています。トンネルの出来る前は此処を往還していたかと思うと感無量です。

誰も居ない高畑山の山頂にて○高岩の分岐には道標がありませんがテープで右に入ります。下ってから急登で大ダビ山です。標高差はあと80mですが、下ってからの登り返しは脚にきました。気温も上ってきましたので咽に渇きを感じながら最後の登りに息を切らせます。縦走路に出て左に進むと待望の高畑山です。以前来たときには2回とも登山者で溢れていた山頂でしたが本日は誰もいません。狐につままれたような隊長でしたが展望を独り占めです。

○この気温では氷結の心配はありませんので、穴路峠経由で下ります。少し下ったところで夫婦連れと擦れ違いました・・・本日始めての登山者でした。穴路峠は秋山から甲州路への生活の路でした。峠道は緩い傾斜で山腹を巻いてゆきます。ところどころに倒木がありますが極めて歩き易い路です。沢筋に出ると少々歩き難くなりますが迷う心配はありません。


穴路峠みちの石仏○石仏分岐で休んでいたら先ほど山頂直下で擦れ違った夫婦と再会しました。なかなか速いペースです。小篠貯水池を過ぎると山村を通り、甲州街道を鳥沢駅へと向います。咽の渇きは頂点に達しましたが、美味いビールの為にとっておきましょう。ところが何と言うことでしょう。一軒しか無い食堂には「準備中」の札が掛かっているじゃありませんか!不運を嘆きつつ駅に入ると快速が1分後に発車です。慌てて跨線橋を走り上り、ドアーに滑りこみます。こちらはラッキーでした。


○長津田駅前の居酒屋で反省会です。あれだけ脹れていた腹も何とか空いてきました。お蔭でビールが美味い!さてさて本日は三連休の初日でしたが、渋く道志山塊へと向ったのでした。前半は狙ったとおり、誰も居ない静かな山旅となりました。ところが人気のハイキングコースの高畑山で夫婦連れだけとは、一体全体ハイカーの皆さんは何処を目指していたのでしょうか?数々の疑問は残るのですが、細かいことは捨象してビールの酔いに心を任せましょう。



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