多摩川台
多摩川富士・亀甲山・宝莱山
多摩川縁から多摩川富士(浅間神社)入口
【行程】 1/17(日)快晴 [多摩川13:20−S浅間神社13:25−多摩川富士13:28−SE13:30−多摩川台公園13:34−亀甲山13:39−1号〜8号古墳−S13:48−宝莱山13:50−NE13:51−田園調布14:02]
【メンバー】 隊長
多摩川富士(たまがわふじ)
○運転免許更新の帰りに多摩川台にある低山に立ち寄りました。5年前の更新時にも港北の富士塚に寄り、山頂から滑落するというトンマな事件もありましたっけ。朝はこの冬一番の冷え込みでしたが、日中になると陽射しは暖かく絶好のお散歩日和です。東横線の多摩川で降りると、多摩川線と東横線に挟まれた道を多摩川縁まで南下します。
○左手に階段がありますが交叉点まで進み正面の入口から登りましょう。一の鳥居を潜り階段を登ると二の鳥居です。ここまで車でも上れ左手に駐車場があります。この先が登山道風に造られていて、左右に曲った階段の両側には溶岩や石碑が並び富士塚らしくなります。小御岳山や富士講中興の祖・食行身禄の碑(勝海舟の直筆)など見所満載の階段でした。
○山頂には立派な浅間神社がありました。昔は富士塚があったそうですが、残念なことに撤去されて本殿が建ってしまいました。でも多摩川縁には展望台があり、とても東京とは思えないような雄大な展望が得られました。たとえ富士塚が無くてもこの展望と、途中の階段がとても雰囲気のある道でしたので、来た甲斐は十分にありました。
亀甲山(かめのこやま)
○多摩川富士を下りたら駅の方に戻り、東横線のガードを潜って多摩川台公園に参ります。この台地には松林の中に古墳群が並び、絶好の散歩道となっているようです。一番南側の入口から遊歩道の階段を上ると台地に到達します。
○公園内を北上すると亀甲山の緑の林が正面に聳えています。山麓に近づくとカラスが沢山入った小屋があり、カァカァと鳴き声が五月蝿いほどです。まさか烏を飼っているのではないでしょうね、それとも罠で捕らえたのでしょうか?ところが肝心の亀甲山の周囲はフェンスで囲まれ、立入禁止の札が立っていました。残念ですが登頂は諦めざるを得ません・・・北条正子は山頂から富士山を望んだそうです。
○この亀甲山古墳は都内でも有数の前方後円墳で、芝公園の丸山と一二を争うものです。高さは10mですが、標高25mの台地上に造られていますから堂々たるものです。実は高校生の時に(43年前!)教師に教えられ、電車から仰ぎ見た記憶はあるのですが・・・今更ながら登って置けば良かった。
○その奥には1号から8号までの古墳群が数メートルの小高い丘として連続しています。これらも全て立入禁止ですから、横目で睨みながら通過いたします。東屋には何故か宿泊禁止の張り紙が??松ノ木越しにゆったりとした多摩川の流れが眺められ、きらめく水面が春の訪れを待っているようです。
宝莱山(ほうらいやま)
○公園の一番奥には柵で囲まれた一画があり、ここに宝莱山古墳があります。幸い門が開いていましたので立ち入ることが出来ました(何故かここだけ時間制限があり夕方には門が閉じられます)この古墳は前方後円墳ですが、前方部分は私有地で造成されてしまいました。後円部分だけ公園となっています。
○散策路は前方と後円の間を横切るように造られています。もちろん路の両側は立入禁止ですからピークは踏めませんが、それでも他の古墳よりは登頂感が得られました。満足したところで、下りは北東に向かいます。公園を出て少し歩くと宝来公園です。この公園内を登って横切ると、田園調布駅前のロータリーから放射状に続く銀杏並木に出ました。
○『流石に天下の高級住宅街は違うなぁ』と邸宅を眺めながら駅に向って下って行くと、正面に昔懐かしい駅舎が健在でした。東横線が地下化してしまったので、駅舎も無くなったと思っていたのですが大切に保存されていました。駅舎はメルヘンチックに可愛いく塗装され、ちょっとオーバーデコレーション気味ですが、まぁ許しましょう(って隊長が何の権限で?)
○多摩川台の古墳群は山頂を踏めないところもあり多少の不満は残りましたが、多摩川の展望が素晴しい気持ちの良い散策路を歩くことが出来ました。遥か古代に心を馳せて、武蔵野の景色を想像するのもまた楽しいものです。低山ならではの歴史散歩はこれからも隊長のこころを掴んで離さないでしょう。
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