箱根外輪山

乙女峠〜明神ヶ岳〜明星ヶ岳〜搭ノ峰

金時山の下りから明神ヶ岳を望む


【行程】 1/10(日)快晴 [東名江田7:04=(小田急高速バス)=乙女峠バス停8:25/8:30−乙女峠9:00−金時山9:50/10:00−矢倉沢峠10:25−明神ヶ岳11:58/12:14−明星ヶ岳13:12−搭ノ岳14:22−阿弥陀寺14:51−箱根湯本15:10/15:22=(箱根登山・小田急・東急)=たまプラーザ17:22]
【メンバー】 隊長




○お正月の怠惰な生活ですっかりメタボ体質となった隊長は、身体中の毒素を体外に排出すべく山に向います。久し振りの山行だし冬の単独行なので、初心者向けのハイキングコースを辿ることにします。前から興味のあった箱根の外輪山を乙女峠から時計回りに搭ノ峰まで縦走してみましょう。

○東名高速バスは乙女峠まで直行なのでラクチンです。バスの中で朝食を摂ってウトウトしていたら到着です。ここの気温はマイナス1度と半端ではありませんが、冬山の装備ですからノープロブレム。トンネルの左にある登山口は崖崩れで閉鎖され林道の200mほど先になっていました。

○バスを降りた登山者は3名で前後して出発です。暗い山道は硬く凍っていますが、滑るほどではありませんので一歩一歩慎重に登ります。先行者をパスすると静かな山登りとなりました。ところが後方から物凄い勢いで追い抜いて行った単独行がいました・・・でも呆然と見送る隊長の心にスイッチは入りません(大人になったなぁ)

乙女峠から凛とした富士山が望まれる ○乙女峠の展望台からは正面に凛とした真っ白な雪を被った富士山が望まれ、下界の汚濁で荒んだ気持ちが洗われるようでした。ここからは明るい稜線伝いに金時山を目指します。まだ気温が低いので霜柱を踏みながら快調に高度を稼ぎます。最後の急登を過ぎると小屋のある岩場の山頂です。沢山のハイカーが休んでいました。

○前に訪れた時には見られなかった富士山は、青空をバックに裾野を広げ堂々たる存在感です。 銀色に輝く芦ノ湖の上には逆光に黒々とした中央火口丘が浮かび上がります。ノンビリと休みたいところですが、先は長いのでゆっくりとはしていられません。

○下りは南西尾根で暖かいのと踏まれてグチャグチャの泥道でした。次から次へと登山者連なりが途切れることはありません。本当に人気の山だったんですね、でも仙石原分岐を過ぎると登山者の数はぐっと減ります。さらに矢倉沢峠から先は誰も居ない静かな山旅が楽しめました。

明神ヶ岳への道から金時山を振り返る○ハコネダケを切り開いた路を登って行くと、振り返れば金時山のドーム状の山頂が次第に競り上がってきます。休んでいたら後方からタッタッタッと力強い足音が近づいてきます。何と乙女峠で抜かれた単独行氏でした。こちらも気合を入れて追いかけましょう。

○火打石岳の北側を巻くと前方が開けて明神ヶ岳が望まれます。前方に何人かの登山者を認めると・・・隊長の脚にギアが入ります。明るい稜線を辿りひと登りすれば展望の良い明神ヶ岳の山頂でした。山頂広場は泥でグチャグチャなので周りの草原に腰を下ろします。どこから湧いてきたのかハイカーが群れていました。


明星ヶ岳へのハコネタケの道○明星ヶ岳への道は小さなアップダウンを繰り返しながら高度を下げて行きます。大文字への路を分け広い尾根路を進むと明星ヶ岳でした。道の脇に隠れた山頂標識は見過ごしそうでした。ここに変なオジサンが休んでいて「最乗寺に車を置いてきたけど滑り易い路を明神ヶ岳まで戻るのは嫌だ、箱根湯元まで歩こうかな?」と相談してきます・・・『どうでもいいけど自分で決断してくれ!』


林道から搭ノ峰を望む○大きく下ると林道に出て900m歩くと再び山道となります。緩い登りを少々で最後のピーク搭ノ峰でした。途中では広い範囲で山林が伐採されている痛々しい姿もありました。山頂は樹林の中で展望はありません。ここから一気に下り、紫陽花で有名な阿弥陀寺の裏手に出ます。本堂で山行の無事をお礼したら、舗装された路を下って箱根湯本を目指します。

○今日は箱根外輪山をほぼ半周いたしました。コースは初心者向けで良く整備されていますので、気持ちよく歩くことができました。富士山を始めとした景色も素晴しく、冬に歩く低山としてはとても素敵なコースでした。ただ金時山は人気があり人で溢れていますから、混雑はどうもという方にはお勧めできません。



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