湯坂路

浅間山の山頂標識


【行程】 12/26(土)曇りのち晴れ [たまプラーザ7:21=(東急・小田急)=小田原8:48/9:17=(箱根登山)=小涌谷10:23/10:30−千条ノ滝10:46−浅間山11:25/11:53−湯坂城跡13:15−箱根湯本13:55/16:08=小田原16:23/18:05=(はこね38号)=町田18:48/19:00=(JR・東急)=たまプラーザ19:21]
【メンバー】 隊長、蔭の大御所、林道の鴉天狗、シェルパ1号




○年末恒例の登山隊忘年山行です。古希を越えた大御所と酒・煙草で不摂生のシェルパが参加しますから、軽いハイキングコースとしましょう。今年は箱根の鎌倉古道のひとつ「湯坂路」を辿ることにいたします。この路は802年に富士山の噴火で足柄道が通れなくなって、代わりに開かれた古道だそうです。

○小田原駅に集合して箱根登山鉄道で小涌谷まで参ります。箱根湯本で乗り継ぎに失敗しますが、急ぐ旅では無いしノープロブレム。3両編成の登山電車はスイッチバックを繰り返しながら、ゆっくりと高度を稼いで行きます。

細い銀の糸をたらした千条ノ滝(夏は涼しげだが冬は寒々しい)○駅前の国道を渡り坂道を登ると林道になります。道の真中に人恋しい黒猫がいて「ミヤァ〜」と鳴きます。止せば良いのに猫好きな大御所が「ちっちっち」などと相手をするものですから猫が付いて来てしまったじゃありませんか。200mぐらいも登山隊の後を着かず離れずしていましたが、最後に我々を抜いて道の上で腹を見せてじゃれます。ところが隊長に無視されて引っ込んでしまいました(何処までも付いてこられたらたいへんでした)

○千条ノ滝は涼しげな流れが細かい糸となって落下していますが、もうひとつ隊長の心には響きません。きっと気温が低く寒々しいからでしょう。ここから山道となり本格的な登りとなります。道は山肌を這うように緩く登り次第に高度を上げて行きます。やがて傾斜が緩くなると宮ノ下分岐に到着です。気温が低いのとペースが遅いので汗を掻く暇もありません(後ろから聞こえる荒い息使いはシェルパでしょうか)

草原の山頂を行く登山隊○平坦な道を5分で開けた草原状の浅間山山頂です。心配だった天気も回復基調で、青空も見え始めました。でも奥の山頂標識の傍にあるベンチは朝の雨で濡れていました。ここでお茶を沸かして、ゆっくり昼食といたします。この先は広い尾根上の道で防火帯のように刈り開かれていて歩き易い道です。基本的に下りだけですからラクチンです・・・隊長的には(どうも大御所には下りの方が辛いらしい)

石畳の湯坂路○湯坂城跡の手前から石畳の道となります。落葉が積り滑り易くなっていますから慎重に下ります。ここの石畳は江戸時代の旧道に比べると狭いのですが、両側に溝も切ってあり本当に良く出来ています。湯坂城跡で一服してから少し急になった傾斜を下ると国道に出ます。

○箱根湯本駅前の蕎麦屋で宴会としますが『酒・ビール』という愛想の無いメニューでは限界があります(加えて鯵のタタキが売り切れとは・・・とほほ)ほぼ2時間の楽しい宴を終えたら今度は小田原で2次会です。先ほど食べられなかった、鯵のタタキや干物、焼酎を堪能しました。結果、やはり登山時間より長い宴会時間となってしまいました・・・情けなぁ〜

○こうして今年も忘年山行は無事に終了いたしました。何時までこのような幸せな日々が続くのか・・・神のみぞ知るですが、隊員各自の節制に期待したいと思います。体力の低下は隠せませんが、これからも山への情熱だけは持ち続けたいと思う隊長です。



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