櫛形山

南アルプスICより櫛形山を望む


【行程】 11/28(金)晴れのち曇り[たまプラーザ6:00=(車)=県民の森9:00/9:09−(中尾根)−林道10:24−ほこら小屋11:21−櫛形山12:00−奥仙重12:14/12:39−裸山13:17−アヤメ平13:36−(北尾根)−みはらし台14:14−林道14:48−県民の森15:13/15:21==たまプラーザ18:46]
【メンバー】 隊長、関の三本松




○11月も下旬になってまいりますと、夏道ハイカーとしましては登る山の選定に苦労します。まだ登っていない200名山のうち、雪が無さそうでアプローチも楽な櫛形山に白羽の矢が立ちました。訳あって山麓からの登山ですから健脚の三本松君が同行です。

○距離的には遠回りですが、甲府南ICよりは中央縦貫道の南アルプスICで降りた方が時間の短縮になりそうです(どうせ高速代は1000円だし)中央道からは雪を被った白峰三山が朝日を浴びて輝いて見えました・・・今日の天気は昼までは晴れ予想です。ICを降りると正面に櫛形山が大きく立ちはだかりました・・・なるほど櫛を横から見たような形をしています。

○県民の森の大きな駐車場には僅か数台の車です。チビを連れた家族が出発するところでした。今日は中尾根を登って北尾根を下る周遊コースを取ります。緩やかな登りが続き次第に高度を上げて行きますが、100m毎に標識が建っていますのでわかり易い道です。ただ最初の標識が1000mでしたので『まだ1000m以上あるのか』とがっかりしてしまいました・・・情けなぁ〜

○標高1400m半ばで舗装された林道を横切ります。この暖かさでは心配していた路面の凍結はありませんでしたので、この林道を車で上ってきても大丈夫でした。ここで先に出た親子連れをパスします「おじさんたちは山頂まで行くの?」可愛いお嬢ちゃんに質問を受けます「もちろんお兄さんたちは山頂まで行きますよ〜」

○葉の落ちた明るい落葉松林の中、ゆるゆると高度を上げて行きます。最後の急傾斜を過ぎると平坦になり「ほこら小屋」に到着です。さらに稜線上の道を登ると分岐がありました。直進『アヤメ平・山頂』、左『池ノ茶屋口』と道標に示されます。隊長は年間10万人が訪れるという櫛形山を馬鹿にして、地形図を持参しませんでした。ハイキングマップのコピーでお茶を濁しておりましたので・・・「池ノ茶屋口だったら当然山頂を通るだろう、不親切な道標だ!」などと悪態をつきながら左折いたしました。

○足元の道は整備されていますが、柔らかくあまり踏まれていないようです。暫くは緩い登りが続きますが、やがて山腹を巻き始めます。十数分して「これは可笑しい?」流石に間違いに気付き善後策を相談します「あの稜線に上れば路があるはず」との隊長の一言で直登を選択した登山隊の運命は如何に?

藪漕ぎで辿り着いた櫛形山山頂にて○ぐずぐずの急傾斜をハァハァと息を弾ませながら必死で登ります。始めは作業道かと思った尾根を横切る沢山の踏跡は鹿路じゃありませんか。ようやく着いたピークはどんぴしゃり山頂でした(・・隊長は偉い)樹林に囲まれたピークに展望はありません。最高峰は三角点のある奥仙重ですから、一度下ってから登り返します。少し開けたこちらで昼食にいたしましょう。

裸山から櫛形山を望む○食事の間に随分と気温が低下してきました。周囲には雪が少し残り、薄いガスが山頂付近を包んでいます。帰りには裸山に立ち寄ります。こちらは文字通り樹林の無い草原ですから展望は抜群です。先ほど登った櫛形山が間近に望まれますが、残念ながら雲ってきましたので南アルプスの遠望は得られませんでした。

○アヤメ平からは北尾根をダラダラと下ります。林道の手前にみはらし台があり八ヶ岳、奥秩父、大菩薩、御坂山塊などが甲府盆地を挟んで目の前に展開します。ここからは落葉が厚く積もった路を下りますが、枯葉の下に岩が隠れていて何回か躓き転びそうになりました(転ばぬ先の杖を出せばよかった)

○ようやく林道に出て県民の森を目指しますが、少し歩くと北尾根登山口が!「おかしいなぁ、何処で間違えたんだろう?」二人とも狐につままれたようです。本日は晩秋の静かな山を堪能することが出来ました。道間違いそのものはトンデモナイことですが、山頂直下での藪漕ぎも単調な山道のアクセントとなり、楽しい思い出となりました。



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